思い付き短編集

神谷 絵馬

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生産職はのんびりのほのほ。4

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「子猫ちゃんのご家族もぉ、このゲームをしてるのー?」

「はい!本当は私も一緒にパーティを組む予定だったのですが...リサーチ不足から無理になってしまって。」

「あ、もしかしてぇ...ご家族の誰かがテイマーなのー?」

「はい!姉がテイマーなのです。その、テイムした子もパーティの枠に入るということを知らなくて...。父も母も兄も少々特殊なので、私が個人で活動することにしたんです。」

「そっか。それなら、うちのクランに誘ってみるか?今なら部屋が空きまくってるし...。」

「それは良いねぇー。4人は寂しいもんねぇー。」

「直ぐに会えると良いのだが...ん?あれは??!」

「あ、お兄様?!」

クランの皆さんと私の家族について話していたら、建物の陰からこちらを見つめる変じ...変た...うーん、実の兄に言うことではないか...。えっと、何て言ったら分かりやすいかな?顔は悪くない筈なんだけど、そこはかとなく漂う触れてはいけない感じ?根暗でもないけど...こう、人が自然と避けていくのよねぇ......あ、こっちに来た。

「......?!(ノアちゃん?!ノアちゃんノアちゃんノアちゃんノアちゃーーーん!!!)」

「ふんにゅぅ!!」

「......あ。(あ、大丈夫?!ノアちゃん、ごめんね?ちょっと強く抱き締め過ぎちゃった......。)」

ちょっとどころではありません。絞めすぎ!お兄様ったら、馬鹿力なんだから気を付けてよね?はい、離してー。

「お兄様、ノアールを殺す気ですの?さ、お離しなさいませ!」

「あらあら、しー君ったら...くーちゃんを殺しかけるの何度目なの?もぅ!むーちゃんなら防御力高いんだから、抱き締めるのならそっちになさいよ!それでね?私がくーちゃんを抱っこするのー!」

「お母様?たしかに私の防御力は高いけれど、あんなにも抱き締められると私も痛いわ。それに、あんなにも暑苦しくお兄様に抱き締められるなんて嫌よ?ノアールならばいつでも大歓迎ですけれど...。」

「......ん。(ごめんね?わざとじゃ無いんだよ?ごめんね?ノアちゃん、大丈夫?お兄ちゃんは、心配してただけなんだ...。)」

お兄様、器用に顔で語らないで?ね?ちゃんと言葉に発して?家族には何故か伝わるけど、ここにいる皆は分からないから。めちゃくちゃ困惑してるから!ほら、クランマスターがめっちゃ可愛い感じでキョトンとしてるじゃない!あぁ、ナデナデしたい!身長的に無理だけど!!

「あ、こっちが兄のヴァイスです。で、そっちの紫のドレスを着ている方が姉のヴァイオレツトです。で、姉の横にいるゴシックロリータが母です。あれ?パパは?」

「手分けしてしーちゃんを探してたの。だから、多分もう少ししたら来るよ?」

「そっかぁ、パパまで迷子になっちゃったのかと思った。」

「ウフフ、それは無いわ。お父様は、鼻が良いですもの。」

「......ん。(ノアちゃん、この人達がノアちゃんの所属してるクランの人達?優しそうな人達だね。)」

「お兄様、言葉に発してください。」

「そうですわよ?家族である私達には分かりますけれど、初めてお会いする方々には分かりませんわ。」

「皆さんキャラが濃ゆいよぉ。」

すみません...もっと濃いのがそろそろ来ると思います。ほら、ドドドドッて聞こえるてくるでしょ?

「白くーん!もぅっ!直ぐに迷子になるんだからァ!!ちゃんとお手々繋いでないと駄目だって言っただろ?ん?なんで寝てるんだぁ!!」

「パパ、お兄様気絶してるから。」

「あれ?気絶してるの?あらら、勢いが強すぎたかな?ハッハッハッ!!ッ!黒ちゃん?!!」

「うん、久しぶりだね。」

「黒ちゃーん!!ナニソレ、可愛いぃー!!ツインのお団子とか、超可愛いぃー!!」





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