思い付き短編集

神谷 絵馬

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私は私の家族を守ります。3

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あ、後は、最近近くに越してきた、街で変人と有名な...けれどもとっても腕が良いと評判の薬師のお兄さんには、目潰しとか五感潰しとか麻痺毒とか...死なせない程度のお薬や毒を調合してもらってるの。
ほら、お母さんが死んでからは子供だけしかいないし、念には念を入れてね?
因みに、扉を無理矢理にこじ開けようとしたら、まずは五感潰しのお薬が飛んできて、次に目潰しのお薬となってます。
五感潰しにも目潰しの効果が入ってるんだけど、もしも五感潰しを避けたときを考えると目潰しが後の方が良いかなっと考えたのー...リルが、ね?
悪戯好きのリルであって、私じゃあないですよ?

さて、お次はシェルターですね。
地下に、感知不能のシェルターを準備いたしておりまーす。
地下だけでも生活出来るように、水回りや浄化装置に自給自足出来る畑などなど、色々と揃えてあるの!
籠城生活が半年くらいは出来るから、安心です。

あー、かなり言いにくいんだけど、例の悪辣な仕掛けが1つ作動したみたい。
あのときの使者かな?それとも新手かな?ワクワクするー。

「どちら様でしょう?」

「............................!」

「あぁ、自害とか出来ませんよ?
貴女の奥歯に仕掛けられている筈の毒ってこれでしょ?
そういうの、この家では全て無効化されるんですよー。
貴女の隠蔽魔法も無効だし、消音も消臭も無効になります。
凄いでしょ?ユリーシェイラ・ド・ドミニクィ男爵令嬢?」

ウフフ、貴族のご令嬢があられもないお姿に...あぁ、リルが考案したものを私が実現したこの仕掛けなんですけどね?
私達への殺意や敵意などを持って家に入ると、自害出来ないように呪いをかけられた挙げ句に武装解除されるんです。
毒とか武器とかは、私の元へと強制転移されてくるし、隠密するための魔法や筋力を上げるための魔法などは強制的に解除されるし...あぁ、たとえ異空間に収納されていても私の元へと強制転移されますよ?
勿論、身を守るための防具も強制転移されてくるように設定してますよ。
意外と、毒が仕込まれたトゲがついていたり筋力増強の魔法を付与されていたりと、殺傷能力のある防具って存在するんです。

そして、左の手首と左の足首・右の手首と右の足首、それぞれが固定されます。
女性であれば皆様スカートを履いているので、見られたくないところが見えてしまうことでしょう...。
処女を尊ばれる貴族の女性は、貞操を守ることが必須です。
家族以外の男性に太股をチラッと見られてしまっただけでも、お嫁に行けないと嘆くのが貴族のご令嬢というものです。
貴族のご令嬢特有とでも申しましょうか...下履きを履いていない状態を晒してしまったドミニクィ男爵令嬢は、果たしてお嫁に行けるのかしら?

因みにですが、ここは家の外にある道の上です。
びよびよびよょーーーというなんとも言えない警報音を聞いて集まった、棒や刃物などの武器を携えた近隣の住民(ほぼ男)に、ドミニクィ男爵令嬢の見られたくない場所は確実に見られてます。

我が妹ながら、悪辣な仕掛けを考えたものです。

「ぁ......ど、どうして?」

「魔法が使えるのは、貴族だけだとでも思っていたのかしら?
きちんと訓練さえ受ければ、平民にも普通に使えるんですよー...魔法を貴族だけの特権にしたい人達が多いから、平民はなかなか訓練を受けられないんですけどね。
馬鹿馬鹿しい変な矜持なんてさっさと捨て去ってほしいんですけど...まぁ、今は関係無いか。」

「わ、わたっ...私、あ、ぁ、」

今更気付いたみたいだけど、かなりの数の男性に見られてます。
私の身体を見たのだから結婚しなさい!と文句を言おうにも、皆様平民ですし...数が多すぎます。
さてさて、どうするのでしょうか?





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