思想で溢れたメモリー

やみくも

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4章ー前兆編ー

84.狂乱サイサリンドーム

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曖人「サイサリンドームは…俺が守る!」

氷華の異形「フィーンシィィィ!」

 すると、異形は尻尾の鉄球に魔力を纏い、ビルに叩きつけた。

 そしてビルが倒れてきたが、俺は飛行して躱し、その異形に斬撃波を放った。

氷華の異形「フィーンシィィィ!」

 怯んだ異形にトドメを刺そうと、俺は剣に金属エネルギーを纏った。

曖人「剣術:鉄盤地剛」

 異形は縦断され、消滅した。

曖人「こっちは何度も危機に陥ってるんだ。今更この程度…。」

 思いのほかあっさり片付いたので、俺は再び上空からの監視を始めた。








 施設へと向かったコード率いるドルフィオン最上層部のメンバーは、道中で何体かの異形と交戦しながらも、施設の目の前へと到着していた。

コード「ここか……。思念力濃度がいかれてやがる。」

マーリン「間違いなく異形と関係ありますよね…。思念力を適応化出来るのは、マインダーと七代思想宗派の教祖だけですから…。」

 そう考察していると、施設が光出した。

コード「ッッ!距離を取るぞ!」

 コードの指示で3人が離れて数秒後、施設が爆発して、中から異形と1人の男が出てきた。

コード「白い死神………。五色死神の1人…。」

サティリィ「やぁ25年ぶりだなぁ!薄銀の天使コード・レルヴァン。」

コード「こっちは嬉しく無い。不快だ。白色の死神「サティリィ・イータ」。」

サティリィ「俺はお前を取り逃がしてから、ずっっっっと精神が安定しなかった。狙った獲物は必ず黄泉へと誘う俺のキャッチコピーが廃れたからな。全てお前と重力悪魔のせいでな。」

 マーリンとリューハは先手必勝でサティリィを奇襲しようと近づいたが、サティリィの真下に居る異形によって反撃された。

リューハ「ぐはっ!」

マーリン「うぐっ…!」

 すると、触手だけが見えていた異形が地中から姿を現した。

サティリィ「邪魔だ。この再会に必要の無い存在はこの“最終兵器”のサンドバッグにでもなっていろ。」

暗黒の異形「サァァァァ!」

 砂の精霊のような禍々しい異形は、マーリンとリューハを掴み、地中へと潜った。

コード「おいサティリィ。右腕と左腕持ってかれて、黙ってる俺じゃないぞ。」

 機嫌が明らかに悪くなったコードは無愛想にそう冷たく言った。

サティリィ「そうだ。そうだったな。お前が唯一怒る瞬間、それは仲間が絡んだ時だったな。安心しろ。俺が直接手を加えるつもりはない。あの異形は制御出来ないけどねぇ。」

 そう言うと、サティリィの頭上に落雷が落ちた。

コード「…ふざけんなよマジで!」

サティリィ「俺は義務を遂行したに過ぎないさ。人を黄泉に誘うのが、俺達「死神」だからなぁ。その筆頭「五色死神」なら当然のルールだ。」

 その言葉は、またもコードの癪に触れた。

コード「一つ質問をする…。お前は奴らに接触したな?あの異形共は思念力のみで動いているようだが、それを可能としたのは、アイツしかいない。」

サティリィ「さて何の事やら…。だが、お前の思ってる通りだろうな。」

コード「七代思想宗派の出現は邪神戦争が起こってからだ。最後まで残ったエレメスは後にドライ教によって崩壊した。俺の居場所であったジェビも、この戦争で崩壊した。この直前だったよな。俺とお前が対峙したのは…。関係あるか?」

 少し黙り、サティリィは口を開いた。

サティリィ「俺は上の指示に従っているに過ぎない。ただ、この作戦の発案は……俺の意見がきっかけかもな!」

 遂に怒りが頂点に達したコードは、雷を身に纏った。

コード「お前は師匠を殺しただけでなく、俺の楽しかった日々まで壊した元凶か…。フィネロ団長はお前とは違った。お前のような墜ちた存在とは…。」

サティリィ「フィネロ?あぁ、紫の死神か!
彼は死神として甘すぎただけだ。俺こそが正当だ!」

 サティリィは腕から骨のような大鎌を取り出し、魔力を身に纏った。

サティリィ「安心しろ。お前もすぐ、あいつらと同じ世界に送ってやるからな!薄銀の天使…コード・レルヴァン!サイサリン大陸全土を戦場に、前哨戦といこうじゃないか!」

コード「失せろ。最低最凶の死神が!」

 そして彼らの武器がぶつかり合い、戦闘が開始した。







一方その頃…。

ガラクタの異形「ガランガラン!」

 異形はビルを取り込み、徐々に巨大になっていった。

ファーマ「とんでもない奴だ…。早期に決着を着けないと町が飲み込まれるぞ!」

チェイン「分かってるって!やるぞ俺達で。」






また別の場所では…。

火雷の異形「ブォォォン!」

 飛来する異形が都市を焼土に変えていった。

フュエル「変移者、協力して奴を討つぞ。」

戯「分かった!僕達なら余裕だよねぇ!」



 
 サイサリン大陸を舞台とした前哨戦が、幕を開けた。


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