鬼ガ世界ノ

月宮 王牙

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第1話 檻の中の鬼

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暗い檻の中、その少年はいた。
その少年の体はボロボロで、背中には縄で縛られた様な後、腕や足には何か所もの切り傷があり、鋼鉄でできた首輪は、後ろの壁と鎖で繋がっている。
そして少年の額には二本の角が生えていて、一目見ただけで普通の人間ではないことは、明らかだった。

キキキ、と言う音を鳴らしながら錆びた鉄の扉がゆっくりと開いた。
今日もまた、この時間がきた。
拷問の時間だ。

扉の向こうから2人の男が入ってきた。
1人はムチを持っていて、もう1人は手ぶら。

「始めるぞ」
そう言う暗い声が檻の中に少し響いた。
そしてムチを持っている方の男が、少年に向かってムチを打った。

パァン! パァン!と何度も何度少年の体にムチを叩きつける。
その度に服は更に破れていき、体にも新たな傷が刻まれていく。

そしてしばらく経つと男達は、檻から出て行く。
少年の体の傷が増え、壁にもたれかかっている。

毎日毎日、拷問拷問拷問の日々。
少年は、体も心も限界を超えていた。

ドカァーン!

遠くの方から大きな爆発音が聞こえてきた。

爆発音が聞こえたのと同時に、今まで静かだったのが一変して騒がしくなった。

少年の檻の前を右から左へと何人もの人が通って行く。
檻の左側から爆発音がに聞こえたと同時に、左から右に人が何人も吹っ飛んでいった。
そして左から、ここの人とは違え格好をした人が少年の檻の前に立った。

「お やっと見つけた」

その人がそう言うと、その人の手に光が集まって、その光が炎になると檻に向かって拳を振り下ろした。

その人が檻の中に入って来て、少年と壁を繋いでいる鎖を壊すとその人は、少年の手を引っ張ってその人が来た方向へと少年と一緒に行った。
その先は螺旋階段になっていてその階段を上がって行く。
そしてだんだんと階段の先の光が強くなっていく。

そして上のを見上げると、星がいくつも光っていて、三日月が周りの星よりも一層強く光っている。

周りにはいくつもの階段があって全て下へと下っていくものばかりで、その中をぐるっと囲うように壁が作られている。
壁を見ていくと一箇所だけポカリと穴が空いている壁があった。
最初の爆発音は、おそらくその壁を破壊した時のものだろう。

「おし 行くぞ お前」

とその人が言うと少年をお姫様抱っこすると物凄い勢いで壁を穴を通って外へ出た。
周りの風景が線になるぐらいのスピードがでている。

しばらくその状態が続いていると、やっと止まったと思ったら、目の前に少し小さめの家があった。
少年が昔、住んでいた家に何処となく似ていて少年は、昔の光景が目に浮かんだかすぐに悲しい顔をした。

「おい これからお前はここで暮らしていく。
俺の名前は、フェルトって言う。お前 名前は?」

「し・・・シルバー」

「そうかシルバーかいい名前してるな」

「んじゃシルバー 俺の弟子にならないか?」
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