4 / 24
【探偵屋】が【何でも屋】になる
しおりを挟む
雪は皆と別れた後、早速ホームページを作り始めた。
無料の中でも出来る事は少なくてもセキュリティが一番しっかりしているものを選ぶと早速ホームページを作成。最後に【探偵屋】の文字を入れると、暫くの間文字をじっと見つめる。
「まさか、オフ会で初めて会った人達と一緒に【探偵屋】を始めるなんて思わなかった。
本当にびっくり、でも楽しい時間になるといいな。一緒にいて余計な気づかいをしなくてもいいし、趣味が一緒だから話していても盛りあがって楽しいし、良い人達に出会えて良かったな。」
嬉しそうにつぶやいている雪、2人と出会ってから表情が明るくなった。
両親もそんな雪の様子を見て微笑んでいる。
「最近の雪は楽しそうね。あの子、何度か派遣をやった後に小さい事務所の事務として正社員になった時は喜んでいたけれど。古風な社風だって言いながらも頑張って働いていたら、徐々に暗くなって具合も悪くなっちゃって。正直雪が退職するといった時にほっとしたのよ。
一見おとなしそうだけど気が強いから古風な会社は雪には合わなかったのよね。自分を押し殺して無理して通っていたけれど、辛そうだったわ。
あなた知ってた? 雪が辞める事を決意したのは、友人に笑い方がヒステリックで変な笑い方になっていると言われて心配されたからなんですって。退職した会社が悪い訳ではなく、どちらが良い、悪い、でもなくて自分がその会社に合わなかったんだと思うって言ってたわ。こうなる前にもっと早く辞めるべきだったって。」
話を聞きながら、父親は心配そうに答える。
「でももう3年たった。短期の仕事を時々するくらいで大丈夫なのか。」
「何言ってるのよ、本人だって今後に不安は持っているでしょ。今は色々模索している状態じゃないの。ゆっくりでも進んでいけるようになった今、無理をして台無しになんてして欲しくないわ。
雪のペースで進むしかないの。息抜きの料理をして、そのレシピをブログに載せているっていってたし。探偵ゲームのオフ会にも出かけて行ったわ。
そもそも大丈夫なのかって、どういう意味なのよ。ああだこうだいうだけで、実際に助けとなるような事なんて何もしてないじゃないの。」
「いや、でも結婚とか。結婚しないならきちんと仕事して収入を得ないと。」
ため息をついて首を振る母親。
「あなたが雪を心配しているのは分かっているけれど、ずれてるのよ。
結婚って、今どき結婚したら幸せだなんて妄想よ。大切な相手と結婚するから幸せなの。それだって上手くいくのは大変なのに。
あなたの親戚の秀君なんて、あなたも皆も良い相手と結婚して幸せになったとか言って、雪にもさんざん結婚した方が良いとか言ったけれど。1年もたたずに相手の浮気で離婚して捨てられたじゃない。しかも秀君がたった一度話し合いをしようとしただけなのに、その後からストーカー扱い。
メールや家に会いに来て会えずにウロウロしている所を録画されてストーカーの証拠として警察に提出するとか言われて。結局、慰謝料とられてっぽいって捨てられたじゃないの。
あの時偉そうに、秀君が雪に向かって自慢してたけど、秀君の結婚のどこに幸せがあったのかしら。」
自分が妻の地雷を踏んだことに気付いたが、すでに遅かった。怒ったまま部屋を出て行く妻。
「ああ、また余計な事を言っちまった。そんなつもりじゃないのに、地雷って難しいよ。」
悲しんでいる夫をこっそりとみて妻はフフフっと笑っていた。この後夫は妻の好物プリンを作って謝るのだ。ついでだが、雪もプリンを貰い美味しくいただいた。
頑張った甲斐もあり1日で完成したホームページ。雪は早速、香と花にホームページのリンクを張ってメールを送った。返信をドキドキしながら待っていると、2人からすぐに返信が来た。作ってくれたことへの感謝と使いやすそうとかレイアウトが見やすくて凄くいいと褒めてくれていた。その後、花は日程を調整し皆が叔父さん達に会う日が決まった。
香と雪は花と待ち合わせした最寄り駅に行く前に、叔父さん達の好物だというお団子と花達用にフィナンシェを買って行く。【探偵屋】の内容説明は香が、ホームページの説明は雪がすることにして、最終確認をしながら待ち合わせの駅に向かっていた。
駅にいた花と合流すると、少し緊張しながら歩いて行く2人。この前花から叔母と従姉が現役の警官だと知らされたせいか、固くなっているのだ。
「叔母も従姉も明るくて楽しい人達だから大丈夫ですよ。従姉の光は今日はいないんですけれど。お2人に会えなくて残念がっていました。」
「そうなの、光さんに私達が宜しくお伝えくださいって言っていたって伝えてね。」
「はい。着きました、あのマンションが叔父達のマンションです。セキュリティにはとても気を使っているので、1人暮らしの女性に人気があるんですよ。」
「うん、現役警官がいてくれることが人気の原因だと思うけどね。」
雪の言葉に頷く香。2人は緊張したまま中へ入っていった。
中に入ると、優しそうな男性と明るい雰囲気の女性が待っていた。花が皆を紹介してくれる。
お互いに挨拶をして、2人が店舗を貸してもらうお礼を言う。だが逆に管理している側からすると人を雇わなくて済むから助かるとお礼を言われ恐縮する2人。
一息ついた所で、【探偵屋】に関して香が説明をして、雪がホームページを見せる。
すると、【探偵屋】の名前を見た、叔父の顔が固まった。
「花、気のせいかもしれないが。木田さん、ああ自治会長で今回看板を作った人なんだけど【探偵屋】じゃなくて【何でも屋】で看板を作って、店舗に飾ってた気がするんだが。」
「え・・・・・・。 【何でも屋】って随分内容変わるじゃん」
慌てて木田さんに送ったメールを見る花。【探偵屋】と書かれている。
「どのみち店舗も一度見て貰いたかったし、今から車出すから見に行ってみよう。」
そういうと、全員揃って車に乗って店舗に向かう。
「でも、私の見間違いかもしれないし。それに実際に店舗の中を見ておけば必要な家具とかイメージがわきやすいよね。掃除は一応しておいたんだよ」
「そうですね、今日見に行けて良かったです。ありがとうございます。」
店舗に着いた一行は、入口の上にある看板を見上げる。
看板には【何でも屋】大きな文字でしっかりと書いてあった。
そこに、自治会長の木田さんがにこにこ笑いながら登場する。家は店舗の向かいなので皆が来るのを見て出てきたのだろう。これからのご近所との付き合いと名前を天秤にかけた3人。目を見合わせて頷いた。
「いやあ、鈴木さんこんにちは。初めましてお嬢さん達、この辺の自治会長をやっている木田です。妻は今日は出かけていてね。今度挨拶しに行きますよ。」
「初めまして、佐々木です。この度は看板を書いていただいたそうでありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
「菊池です。立派な看板ですね、ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
ショックを隠して笑顔で挨拶をする鈴木家と香と雪。木田さんは喜びながら帰っていった。
木田さんを見送ると、ぼそぼそと相談を始めた皆。
「うーん、結構依頼内容が変わっちゃう気がするから、さっき聞かせてもらった依頼を重点的にやるって書いた方が良いかもね。このあたりの不動産屋みたいにポスターっぽくね。」
「はい、そうします。家具を運ぶ時に一緒に張っておきます。」
「そうね、後そんなに広い店舗じゃないから、5人も入ったら満員になるのが安心よ。
そうでないと、寄り合い所になっちゃうから。新しい人って珍しくて見に来る人達もいるのよ。防犯面では鉄壁の守りになるんだけどね。」
話が終わると、皆微妙な顔で看板を見つめて帰っていった。ついでだからと、叔父さんに駅まで車で送ってもらった2人。お礼を言い、花とはまたメールで次回会う日にちを決める事を確認すると帰っていった。
帰りの車で決まった通り、雪はホームページの名前を【何でも屋】に変更した。
無料の中でも出来る事は少なくてもセキュリティが一番しっかりしているものを選ぶと早速ホームページを作成。最後に【探偵屋】の文字を入れると、暫くの間文字をじっと見つめる。
「まさか、オフ会で初めて会った人達と一緒に【探偵屋】を始めるなんて思わなかった。
本当にびっくり、でも楽しい時間になるといいな。一緒にいて余計な気づかいをしなくてもいいし、趣味が一緒だから話していても盛りあがって楽しいし、良い人達に出会えて良かったな。」
嬉しそうにつぶやいている雪、2人と出会ってから表情が明るくなった。
両親もそんな雪の様子を見て微笑んでいる。
「最近の雪は楽しそうね。あの子、何度か派遣をやった後に小さい事務所の事務として正社員になった時は喜んでいたけれど。古風な社風だって言いながらも頑張って働いていたら、徐々に暗くなって具合も悪くなっちゃって。正直雪が退職するといった時にほっとしたのよ。
一見おとなしそうだけど気が強いから古風な会社は雪には合わなかったのよね。自分を押し殺して無理して通っていたけれど、辛そうだったわ。
あなた知ってた? 雪が辞める事を決意したのは、友人に笑い方がヒステリックで変な笑い方になっていると言われて心配されたからなんですって。退職した会社が悪い訳ではなく、どちらが良い、悪い、でもなくて自分がその会社に合わなかったんだと思うって言ってたわ。こうなる前にもっと早く辞めるべきだったって。」
話を聞きながら、父親は心配そうに答える。
「でももう3年たった。短期の仕事を時々するくらいで大丈夫なのか。」
「何言ってるのよ、本人だって今後に不安は持っているでしょ。今は色々模索している状態じゃないの。ゆっくりでも進んでいけるようになった今、無理をして台無しになんてして欲しくないわ。
雪のペースで進むしかないの。息抜きの料理をして、そのレシピをブログに載せているっていってたし。探偵ゲームのオフ会にも出かけて行ったわ。
そもそも大丈夫なのかって、どういう意味なのよ。ああだこうだいうだけで、実際に助けとなるような事なんて何もしてないじゃないの。」
「いや、でも結婚とか。結婚しないならきちんと仕事して収入を得ないと。」
ため息をついて首を振る母親。
「あなたが雪を心配しているのは分かっているけれど、ずれてるのよ。
結婚って、今どき結婚したら幸せだなんて妄想よ。大切な相手と結婚するから幸せなの。それだって上手くいくのは大変なのに。
あなたの親戚の秀君なんて、あなたも皆も良い相手と結婚して幸せになったとか言って、雪にもさんざん結婚した方が良いとか言ったけれど。1年もたたずに相手の浮気で離婚して捨てられたじゃない。しかも秀君がたった一度話し合いをしようとしただけなのに、その後からストーカー扱い。
メールや家に会いに来て会えずにウロウロしている所を録画されてストーカーの証拠として警察に提出するとか言われて。結局、慰謝料とられてっぽいって捨てられたじゃないの。
あの時偉そうに、秀君が雪に向かって自慢してたけど、秀君の結婚のどこに幸せがあったのかしら。」
自分が妻の地雷を踏んだことに気付いたが、すでに遅かった。怒ったまま部屋を出て行く妻。
「ああ、また余計な事を言っちまった。そんなつもりじゃないのに、地雷って難しいよ。」
悲しんでいる夫をこっそりとみて妻はフフフっと笑っていた。この後夫は妻の好物プリンを作って謝るのだ。ついでだが、雪もプリンを貰い美味しくいただいた。
頑張った甲斐もあり1日で完成したホームページ。雪は早速、香と花にホームページのリンクを張ってメールを送った。返信をドキドキしながら待っていると、2人からすぐに返信が来た。作ってくれたことへの感謝と使いやすそうとかレイアウトが見やすくて凄くいいと褒めてくれていた。その後、花は日程を調整し皆が叔父さん達に会う日が決まった。
香と雪は花と待ち合わせした最寄り駅に行く前に、叔父さん達の好物だというお団子と花達用にフィナンシェを買って行く。【探偵屋】の内容説明は香が、ホームページの説明は雪がすることにして、最終確認をしながら待ち合わせの駅に向かっていた。
駅にいた花と合流すると、少し緊張しながら歩いて行く2人。この前花から叔母と従姉が現役の警官だと知らされたせいか、固くなっているのだ。
「叔母も従姉も明るくて楽しい人達だから大丈夫ですよ。従姉の光は今日はいないんですけれど。お2人に会えなくて残念がっていました。」
「そうなの、光さんに私達が宜しくお伝えくださいって言っていたって伝えてね。」
「はい。着きました、あのマンションが叔父達のマンションです。セキュリティにはとても気を使っているので、1人暮らしの女性に人気があるんですよ。」
「うん、現役警官がいてくれることが人気の原因だと思うけどね。」
雪の言葉に頷く香。2人は緊張したまま中へ入っていった。
中に入ると、優しそうな男性と明るい雰囲気の女性が待っていた。花が皆を紹介してくれる。
お互いに挨拶をして、2人が店舗を貸してもらうお礼を言う。だが逆に管理している側からすると人を雇わなくて済むから助かるとお礼を言われ恐縮する2人。
一息ついた所で、【探偵屋】に関して香が説明をして、雪がホームページを見せる。
すると、【探偵屋】の名前を見た、叔父の顔が固まった。
「花、気のせいかもしれないが。木田さん、ああ自治会長で今回看板を作った人なんだけど【探偵屋】じゃなくて【何でも屋】で看板を作って、店舗に飾ってた気がするんだが。」
「え・・・・・・。 【何でも屋】って随分内容変わるじゃん」
慌てて木田さんに送ったメールを見る花。【探偵屋】と書かれている。
「どのみち店舗も一度見て貰いたかったし、今から車出すから見に行ってみよう。」
そういうと、全員揃って車に乗って店舗に向かう。
「でも、私の見間違いかもしれないし。それに実際に店舗の中を見ておけば必要な家具とかイメージがわきやすいよね。掃除は一応しておいたんだよ」
「そうですね、今日見に行けて良かったです。ありがとうございます。」
店舗に着いた一行は、入口の上にある看板を見上げる。
看板には【何でも屋】大きな文字でしっかりと書いてあった。
そこに、自治会長の木田さんがにこにこ笑いながら登場する。家は店舗の向かいなので皆が来るのを見て出てきたのだろう。これからのご近所との付き合いと名前を天秤にかけた3人。目を見合わせて頷いた。
「いやあ、鈴木さんこんにちは。初めましてお嬢さん達、この辺の自治会長をやっている木田です。妻は今日は出かけていてね。今度挨拶しに行きますよ。」
「初めまして、佐々木です。この度は看板を書いていただいたそうでありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
「菊池です。立派な看板ですね、ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」
ショックを隠して笑顔で挨拶をする鈴木家と香と雪。木田さんは喜びながら帰っていった。
木田さんを見送ると、ぼそぼそと相談を始めた皆。
「うーん、結構依頼内容が変わっちゃう気がするから、さっき聞かせてもらった依頼を重点的にやるって書いた方が良いかもね。このあたりの不動産屋みたいにポスターっぽくね。」
「はい、そうします。家具を運ぶ時に一緒に張っておきます。」
「そうね、後そんなに広い店舗じゃないから、5人も入ったら満員になるのが安心よ。
そうでないと、寄り合い所になっちゃうから。新しい人って珍しくて見に来る人達もいるのよ。防犯面では鉄壁の守りになるんだけどね。」
話が終わると、皆微妙な顔で看板を見つめて帰っていった。ついでだからと、叔父さんに駅まで車で送ってもらった2人。お礼を言い、花とはまたメールで次回会う日にちを決める事を確認すると帰っていった。
帰りの車で決まった通り、雪はホームページの名前を【何でも屋】に変更した。
0
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
疑惑のタッセル
翠月 瑠々奈
恋愛
今、未婚の貴族の令嬢・令息の中で、王国の騎士たちにタッセルを渡すことが流行っていた。
目当ての相手に渡すタッセル。「房飾り」とも呼ばれ、糸や紐を束ねて作られた装飾品。様々な色やデザインで形作られている。
それは、騎士団炎の隊の隊長であるフリージアの剣にもついていた。
でもそれは──?
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる