異世界行ったら人外と友達になった

小梅カリカリ

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瑠璃の護身術

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 今日は瑠璃とカール、マリーとレオで別行動をする。
 瑠璃とカールは護身術を習いにエルフに会いに、マリーは瑠璃に服などを作りレオは薬や探査魔道具を作る為に、2人とも馬で一度家に帰る事になった。レオとマリーは終わったらカールの家に戻ってくる。
「じゃあ、後でね。レオ、マリー。気を付けてね。」
「カールと瑠璃も気を付けてね。瑠璃、護身術頑張ってね。夕食には帰れるように頑張るわ。」
「瑠璃、筋肉痛の痛み止め薬も作っておくよ。2人とも気を付けてね。」
「ああ、2人こそ気を付けろよ。また後でな。」

 2人を見送り、護身術を教えてくれるエルフのいる訓練所へと向かう。
「コッコさんっていうんだ。エルフの子供達が最初に習う武術の先生だから、初心者の瑠璃にはちょうどいいと思う。教え方も分かりやすいし優しい女性だよ。」
「良かった。武術訓練ってやった事ないから、どんな事をするのか全く想像できない。」
「ん、初心者だから体力作りと基本の型の練習から始めると思うよ。基礎は大事だからね。今日は、最初だから瑠璃の基礎体力や動きを見て、どの武術や武器が瑠璃にあうかをみると思う。その後訓練メニューを作るんじゃないかな。竜騎士団の訓練所の1つを貸してもらったからね、広いから好きに動けるよ。」

 竜騎士の訓練所につくと、アレクと優しそうな若いエルフの女性がまっていた。
 アレクがエルフの女性を紹介してくれる。挨拶がすむと、コッコ先生が今日の予定を説明する。
「今日は、瑠璃さんの体力や動きを見て訓練メニューを決めます。それと、武器も試してもらって瑠璃さんに合う武器を選びましょう。」
「はい、よろしくお願いします。気を引き締めて頑張らないと。」
 カールは笑顔で頷くと瑠璃にお昼に迎えに行くと言い、コッコ先生とアレクに瑠璃の事をお願いして街に向かっていった。

 カールがいなくなると早速準備体操をして体力テストが始まった。身体測定に握力や懸垂等、やる事は日本でやった事と変わらないので瑠璃は戸惑うこともなく言われた事をこなしていく。コッコは瑠璃の握力を見て嬉しそうに褒めてくれる。
「瑠璃さん握力が凄い強いんですね。エルフの騎士の男性と変わらないです。素晴らしいですよ。」
「ありがとうございます。昔から握力は強かったんです。この前は襲ってきた不届き猫女の尻尾を血だらけにしてやりました。あははは。」
 瑠璃の話を聞いて、凄いじゃないですかと褒めて笑っているコッコ。アレクは少し引いていた。

 体力テストが終わると、初心者用の基礎的なメニューをやっていく。
 腕立てや腹筋。5分競歩5分全力疾走を10回繰り返した。きつい、と呟く瑠璃。腕立ての状態を1分キープ1分休む繰り返す事5回。終わると息を切らしていた瑠璃は地面に突っ伏した。側で見ていたアレクが瑠璃を起こして座らせると、飲み物と渡して冷たいタオルで汗を拭いてくれる。
 優しいアレクにお礼を言っていると、コッコがぶつぶつ何かを言った。
「あら、意外に大丈夫そうね。まだ話せるのなら腕立て時間は伸ばしてみようかしら、ふふっ。」

 暫く休憩していた瑠璃が落ち着いてのを見て、コッコは笑顔で優しくこれでラストと言い短剣を渡す。コッコの横にはいつの間にか短剣を持ったアレクがいる。
「最初は、アレクのやり方を見て真似してね。100回ずつ素振りをしていくわ。初心者が使いやすい短剣と剣と弓にしましょう。一番メジャーな武器だし扱いやすいと思うの。
 ゆっくりでいいから丁寧にやりましょう。
 瑠璃さんは自分を守る事に集中する方が良いとおもう。戦う場合は相手を殺す覚悟が必要だから。」
 コッコの話を聞いて頷く瑠璃。
「私がいた国は一般人が戦う環境ではありませんでした。相手を殺す覚悟はありません。勿論、緊急時何があるか分からないですし、相手を殺す事になるかもしれない。
 でも出来るなら戦闘より、自分の身を守って無事に逃げられるようになりたいんです。」
「騎士になる訳じゃないんだから、それでいいんだよ。【ラト】や【ロウキ】の一般人なんて護身術の訓練なんてしない人が多いんだから。
 何かあった時のためにと護身術を習おうとしているだけで充分偉いなあって思うよ。カール達が守ってくれている事に甘えないで努力するところがね。」
 優しいアレクの言葉にお礼を言う瑠璃。

 武器3つ素振り合計300回。ラストと言われて立ち上がる瑠璃。アレクを見ながらゆっくりと動かしていくと、段々と動きが体になじんでくる。ゆっくり丁寧に動かすのは大変辛そうで、汗がしたたり落ちて息も上がってくるが短剣と剣、休憩を挟みつつ何とか終わらせた。やっと本当のラスト、弓を渡される。

 今回もお手本にアレクが先に弓を射る。的の中央に当てるアレクに、さすがですね、と呟き拍手をした瑠璃とコッコ。
 次は瑠璃の番だ。アレクと場所を入れ替えて弓を引く。いきなり弓が引けたことに驚いた声を出すコッコとアレクに構わずに矢を放つと一気に勢いよく的に向かって飛んでいった。
「ああ、全然当たらない。弓は難しいですね。」
 笑顔のコッコ、少し興奮しているのか早口だ。
「そうね、姿勢とか色々改善点はあるけれど凄いわよ。初めての弓でいきなり矢を飛ばす事が出来るなんて。矢の勢いも早かったしとても良かったわ。
 瑠璃さんは力がとても強いのね、弓を引くのは結構力がいるのよ。弓をメインにして短剣をサブにしましょう。弓だけだと接近されたら困るからね。短剣は色々使えて便利だし。」

 コッコの言葉を聞いて笑顔になる瑠璃、疲れ切ったのか地面に座り込んでしまった。
「お疲れ様でした。訓練のメニューも大体決まったわ。武器はメイン弓でサブ短剣ね。
 瑠璃さんは基礎体力が全然なかったから、筋肉量を増やして体力がついたら練習量を増やして行きましょう。後は、武術の練習と武器の素振りね。基礎ができるようになったら、武術と武器の実践練習を追加するわ。
 鍛えがいがあって楽しみだわ。頑張りましょうね。」
 カールが迎えに来るまでに、コッコは練習メニューをまとめてくると言って去っていった。地面に転がった瑠璃の側に椅子等を持って来たアレク。瑠璃を椅子にのせ、飲み物やタオルを渡す冷たい風が出る魔道具を置く。カールが来るまで瑠璃はのんびりと昼寝をしていた。

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