現代ダンジョンで成り上がり!

カメ

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54話 久々の再会1

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「全く、連絡もほとんどしないで、何回も家に行こうとしたのよ?それなのに、急に来て、連絡くらいくれたっていいじゃない」

「そうだよ翔兄、もっと連絡してよ。ただでさえ、翔兄が家を出て寂しくなったんだからね」

「そうだな、翔にも色々あると思うが、もっと連絡をくれ。俺達は家族なんだ、家族の安否くらいは知りたい」

俺が家を訪ねた時、ちょうど夜ご飯の時間だったらしく、夜ご飯をご馳走になることになった。ご飯を食べようと、先に座ると、それを見計ったように、3人が俺に対して色々と話し始めた。

(まぁ、俺が連絡をほとんどしなかったのが悪いよな)

「翔ちゃん聞いてるの?」

大人しくしていようと、静かにしていると、麻里叔母さんがそう聞いてきた。

「う、うん。今後はもっと連絡を増やすようにするよ」

俺は慌ててそう返す。

「ならいいのよ」

麻里叔母さんはその言葉で納得してくれたみたいだ。

「それにしても、何か心境の変化があったのか?翔が何かを抱えて悩んでいたのは、俺達みんな何となく分かってはいたが、自ら会いにきたってことは、その悩みが多少なりとも解決したんだろ?」

(流石は秋叔父さんだな。俺の事よく見ていてくれてるんだな)

「うん、俺さ今日冒険者になったんだ」

服の中にいれていたため見えなくなっていた、プレートを表に出す

「えっ!翔兄凄いじゃん!」

「えっ、翔ちゃんが冒険者に!?」

「そうなのか!」

俺が冒険者になったことに対して、3人とも大きな反応をしてくれる。

「ずっと、冒険者になりたいってのは夢としてあったんだ。けど、少し前の俺はその夢を叶えるための力がなかった。それで俺なりに足掻いてみたんだ」

俺の言葉を、3人が真剣に聞いてくれる。

「そしたらさ、僅かしかなかった希望がさ、ちゃんと見えるようになったんだ。だから、今まで心配をかけた皆んなに、すぐ報告がしたくてさ」

「うぅ、翔ちゃん、そうだったのね。私、全然気づけなかった。心配なんていくらでもかけていいのよ?私達は家族なんだから」

「そうだぞ翔、何も遠慮することはない。俺たちはいつだって翔の味方だ」

「そうだよ、いくらでも翔兄の味方だ!」

麻里叔母さんに至っては感極まって泣いてしまっているが、3人の温かい言葉に、心が暖かくなった。

「麻里叔母さん、秋叔父さん、隼也ありがとう」

その後も、会えなかった2年半の時間を埋めるように近況報告やこれまでの暮らしについて話した。何度も麻里おばさんに、

「だらしない生活をして!」

と怒られてしまったが、今はその言葉が嬉しい。

「とにかく、今は身も心も大丈夫なんだな?」

秋叔父さんがそう確認してくる。

「うん、どちらも健康だよ。大分心も軽いし、魔物相手に戦ったおかげで、ステータスが上がって体も軽いよ」

「ならいい」

秋叔父さんは俺の方をポンと叩く。

「でも本当に大丈夫なの?冒険者って、高給取りだっていうけど、その分危険じゃない?」

「確かに、冒険者の職業は魔物っていう化け物と戦うから危険はいつも隣り合わせだ」

俺の言葉に、麻里叔母さんと隼也は怖がるような表情を見せる。

「だけど、きちんと力をつけて、準備を行なえば大丈夫だよ。俺は怪我なんてしない、無茶なんてしないよ」

「そう?ならいいんだけど」

「翔兄がいなくなるなんて嫌だからね」

「何心配してんだよ、俺はいなくなったりしねーよ」

隼也が可愛い事を言い出したので、隼也の肩を軽く叩く。

「いたっ!これが冒険者の力か!凄いね!」

俺は軽く叩いたつもりだったが、隼也は痛かったらしく、力の強さに感心していた。

「それで冒険者は儲かるのか?」

秋叔父さんがニヤニヤしながら聞いてくる。

「もう貴方やめなさいよ」

秋叔父さんの事を麻里叔母さんが止める。

「いいじゃないか、冒険者が実際にどれくらいの稼げるのかなんて知らないんだ、知りたいだろ?」

「俺も知りたーい!やっぱり凄いの?」

「もう、貴方達は。ごめんね翔ちゃん」

俺に対して謝る麻里叔母さんに対して首を振る。

「このくらい全然いいよ。俺は今日が冒険者1日目だったのは言ったから知ってるだろ?それで俺ともう1人のパートナーが稼いだお金が20万だった。だから1人あたり10万だな」

俺がそういうと、3人とも驚いた顔をする。

「「「に、20万」」」

「まぁ、そうなるよね。流石高級取りって感じだよな」

「1人でも10万だなんて、しかもそれが1日目だろ?夢があるなー」

秋叔父さんがしみじみと呟く。

「だけど、ここで驚いてちゃいけないぞ?ギルド職員の話だと、トップで活躍する冒険者は1日になんと、数百万稼ぐらしい」

「「「す、数百万!!」」」
俺が勿体ぶってそう話すと、3人とも期待通りの反応をしてくれる。話していて楽しい。

「かー、世界がちげぇーな」

「夢があるわねー」

「俺もそんな職業に就きたいよ」

秋叔父さんはもうかなり酔っているようだ。

「まぁそれでも、お金をたくさん稼ぐよりも、私たちは翔ちゃんの安全の方が嬉しいからね?」

「それは間違いないな」

「まーそうだね」

「うん、気をつける」

家族と話し、改めて気をつけようと、気合を入れ直した。
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