6 / 7
【R18】第6話
しおりを挟む
ぴちゃぴちゃと舌を這わせる音だけが耳に響く。
先から始まり根元へと動いていったシモンの舌は、更に下がっていく。
「お、おい! そこは!!」
口には出すものの、まるで抵抗を見せず、俺は少し上半身を起こして、シモンの行為を視界の中へと入れる。
初めは外を舐めていたシモンの舌は、次にすぼめて俺の蕾をこじ開けるように先でつつく。
その度固く閉じた蕾がひくつくのを感じながら、俺はシモンの顔をじっと見ていた。
こんな事は初めての経験だが、そんな俺にも、シモンが自分で言った通り経験が浅いということは分かった。
しかしそれでも今まで経験したどんな女性の愛撫よりも、気持ちよく感じていた矢先。
突如俺の身体がひるがえり、今まで仰向けだった俺は、ベッドに顔を埋めるようにうつ伏せにさせられていた。
そしてすぐさま腰を引き寄せられ、四つん這いから崩れたような格好をさせられる。
不思議なことに次に何をされるか分かっているのに、俺の身体は少しも動くことは無かった。
「先輩!」
一際勢いよく引き寄せられ、そしてシモンの涎で湿った俺の蕾にその膨れ上がった自身が当たるのを感じた。
肉壁を押しのけられながら、シモンが俺の中に入ってくるのがはっきりと分かる。
「先輩!……先輩!!」
男の俺からも分かるくらい乱暴に、シモンは腰を動かしていた。
その度に内部が擦れ、今まで感じたことの無い気持ちが脳を刺激する。
「シモン……すまん、少し痛い……」
初めてだからだろうか。
それともシモンのそれが立派過ぎるからか、俺は思わずそんなことを口にしてしまった。
うつ伏せになっているので、シモンのことは見えないが、激しく動いていた腰の動きが止まる。
身体をくねらせシモンの方に顔を向けると、誰が見ても分かるほど、シモンは顔を紅く染めていた。
「すいません……僕、その……我慢できなくて。つい」
「大丈夫だ。ただ、俺も初めてなんだ。もう少しゆっくりやってくれ」
そう言ってから、自分がシモンに突かれること自体に全く嫌な気持ちが起きていないことに気付いた。
そんなことを思ったのも束の間、シモンが再び腰を動かし始める。
先ほどよりはゆっくりとした動きで、シモンは俺の内部を前後した。
痛みよりも気持ちの良さが強くなっていく。
「先輩。先輩のもぱんぱんじゃないですか。こうやったら、先輩も気持ちよくなれますか?」
そう言うと、シモンは右手で反り上がった俺の自身を優しく握る。
そして自分の腰の動きに合わせて、右手を動かした。
「うっ……」
俺は思わず声を出す。
今まで一度も感じたことの無いほどの開放感と共に、俺の体内からでたそれは既に汗で湿ったシーツに新しいシミを付ける。
俺はその時、後輩にイカされたことよりも、突然消えた喉の乾きばかりが気になっていた。
先から始まり根元へと動いていったシモンの舌は、更に下がっていく。
「お、おい! そこは!!」
口には出すものの、まるで抵抗を見せず、俺は少し上半身を起こして、シモンの行為を視界の中へと入れる。
初めは外を舐めていたシモンの舌は、次にすぼめて俺の蕾をこじ開けるように先でつつく。
その度固く閉じた蕾がひくつくのを感じながら、俺はシモンの顔をじっと見ていた。
こんな事は初めての経験だが、そんな俺にも、シモンが自分で言った通り経験が浅いということは分かった。
しかしそれでも今まで経験したどんな女性の愛撫よりも、気持ちよく感じていた矢先。
突如俺の身体がひるがえり、今まで仰向けだった俺は、ベッドに顔を埋めるようにうつ伏せにさせられていた。
そしてすぐさま腰を引き寄せられ、四つん這いから崩れたような格好をさせられる。
不思議なことに次に何をされるか分かっているのに、俺の身体は少しも動くことは無かった。
「先輩!」
一際勢いよく引き寄せられ、そしてシモンの涎で湿った俺の蕾にその膨れ上がった自身が当たるのを感じた。
肉壁を押しのけられながら、シモンが俺の中に入ってくるのがはっきりと分かる。
「先輩!……先輩!!」
男の俺からも分かるくらい乱暴に、シモンは腰を動かしていた。
その度に内部が擦れ、今まで感じたことの無い気持ちが脳を刺激する。
「シモン……すまん、少し痛い……」
初めてだからだろうか。
それともシモンのそれが立派過ぎるからか、俺は思わずそんなことを口にしてしまった。
うつ伏せになっているので、シモンのことは見えないが、激しく動いていた腰の動きが止まる。
身体をくねらせシモンの方に顔を向けると、誰が見ても分かるほど、シモンは顔を紅く染めていた。
「すいません……僕、その……我慢できなくて。つい」
「大丈夫だ。ただ、俺も初めてなんだ。もう少しゆっくりやってくれ」
そう言ってから、自分がシモンに突かれること自体に全く嫌な気持ちが起きていないことに気付いた。
そんなことを思ったのも束の間、シモンが再び腰を動かし始める。
先ほどよりはゆっくりとした動きで、シモンは俺の内部を前後した。
痛みよりも気持ちの良さが強くなっていく。
「先輩。先輩のもぱんぱんじゃないですか。こうやったら、先輩も気持ちよくなれますか?」
そう言うと、シモンは右手で反り上がった俺の自身を優しく握る。
そして自分の腰の動きに合わせて、右手を動かした。
「うっ……」
俺は思わず声を出す。
今まで一度も感じたことの無いほどの開放感と共に、俺の体内からでたそれは既に汗で湿ったシーツに新しいシミを付ける。
俺はその時、後輩にイカされたことよりも、突然消えた喉の乾きばかりが気になっていた。
22
あなたにおすすめの小説
ミルクの出ない牛獣人
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
「はぁ……」
リュートスは胸に手をおきながら溜息を吐く。服装を変えてなんとか隠してきたものの、五年も片思いを続けていれば膨らみも隠せぬほどになってきた。
最近では同僚に「牛獣人ってベータでもこんなに胸でかいのか?」と聞かれてしまうほど。周りに比較対象がいないのをいいことに「ああ大変なんだ」と流したが、年中胸が張っている牛獣人などほとんどいないだろう。そもそもリュートスのように成体になってもベータでいる者自体が稀だ。
通常、牛獣人は群れで生活するため、単独で王都に出てくることはほぼない。あっても買い出し程度で棲み着くことはない。そんな種族である牛獣人のリュートスが王都にいる理由はベータであることと関係していた。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
【短編】売られていくウサギさんを横取りしたのは誰ですか?<オメガバース>
cyan
BL
ウサギの獣人でΩであることから閉じ込められて育ったラフィー。
隣国の豚殿下と呼ばれる男に売られることが決まったが、その移送中にヒートを起こしてしまう。
単騎で駆けてきた正体不明のαにすれ違い様に攫われ、訳が分からないまま首筋を噛まれ番になってしまった。
口数は少ないけど優しいαに過保護に愛でられるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる