【完結】はじめてできた友だちは、好きな人でした

月音真琴

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22.エッチの練習

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 敦貴の部屋に行けば、今回も山盛りのお菓子とジュースが用意されていた。
 彼は、美味しそうに口の中にお菓子を頬張りながら、嬉しそうにしている。その様子を見ているだけで、皇祐は幸せな気持ちになった。

 しかし、敦貴が彼女と関係を持つために、これから自分が犠牲にならないといけない。考えるだけで憂鬱になった。
 敦貴を喜ばせたい気持ちはあるが、協力することには踏ん切りがつかなかった。
 断ったら、敦貴は困るだろうか。

 そんなことを思いながら皇祐は、目の前のお菓子を摘まもうとした時、急に敦貴に両肩を掴まれ、床に押し倒された。力強い手つきに戸惑った。

「な、なに?」

 あまりの驚きで、変にうわずった声を出してしまう。

「エロ動画で、こうやって押し倒してたんだよね」

 皇祐を押し倒したまま、敦貴は平然とした顔で言う。
 どうやら、敦貴の中では練習がすでに始まっているようだ。

「これは良くないと思う。冗談だってわかっている僕でも怖いよ」

 思ったことをそのまま伝えただけだったが、否定されたことが気に食わなかったのか、少し不貞腐れた表情を浮かべている。

「えー、じゃあ、どうすればいいの?」
「優しくした方がいいんじゃないかな。お互い初めてだろうし」
「優しく? こんな感じ?」

 皇祐の頬に敦貴の右の手のひらが、壊れ物を扱うようにふんわりと触れてきた。

「コウちゃん」
 
 甘い声で名前を呼ぶものだから、照れくさくなる。 

「ぼくの、名前呼ばなくてもいいだろ」
「だって今の相手は、コウちゃんだし」

 もう片方の手は、頭をよしよしと撫でてくる。
 彼女に、こうやって触れるのか。
 そう思ったら、喉の奥がつっかえるように苦しくなった。
 敦貴は皇祐をやんわり抱きしめてくる。
 
「ねえ? どう?」

 首筋に敦貴の吐息がかかって、むずむずした感じがする。
 首をすくめれば、今度は敦貴の大きな手が脇から徐々に下へ移動していく。ビクッと身体を震えさせると、敦貴がクスッと笑った。

「くすぐったい?」
「少し……」
「くすぐったいなら意味ないよね。オレの触り方が悪いの?」

 今度は指先でつつっと動かして、ワイシャツの上から肌に触れてきた。身体がビクビクと反応するのを止められない。
 敦貴の方はお構いなしで、皇祐のネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外していく。

「え?」

 皇祐は驚きを隠せなかった。

「触りながら脱がした方がいいってエロ本に書いてあったんだけど」

 自信ありげに敦貴は言う。 

「本当に脱がさなくても」
 
 敦貴の腕を掴んで制止しようとすれば、皇祐から逃れて再びワイシャツに手をかけてくる。

「えー、本番で緊張するもん。いいでしょ?」

 ボタンを全部外され、ワイシャツをガバッと開いた。

「コウちゃん、中にTシャツ着てるんだね」
「もう、いいって」
「女の子は下着つけてるから、それを外すのが大変なんだって」

 そう言いながら、Tシャツをめくって中に手を入れてくる。
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