《異世界》物語～称号が強すぎてヤバい～

4.vsギルドマスター！？

なにが起きたかわからない俺はその場に立ち尽くしていた。
しばらくしてお姉さんが奥から戻って来た。
その横には見たことない男性がいた。
白い髪に端整な顔立ち。俗に言うイケメンというやつだ。
お姉さんがなんでイケメンを連れて来たのか知らないが現実世界でクソだった俺はイケメンを見て無性に腹が立った。
「ほう、君がね…なるほど…」
イケメンはブツブツ呟いている。
「あっ！この方はこのギルドのマスターのアレンさんです！」
お姉さんは慌ててギルドマスターの代わりに紹介してくれた。
お姉さんまじで天使！！
あれ？そういえばゲームの時のギルドマスターは確かゲイルっていうゴリマッチョのおっさんだったのにイケメンになってる…
俺がやってたグロリアと少し違う部分もあるのか？
ふむ…
…
それはそれで楽しそうだからいいか！
我ながら楽観的だと思うが今更だな
「君！僕と一戦交えてくれないかい？」
そう唐突に言い放つアレン
俺は、は？って顔をしながらアレンの顔を見たあとお姉さんをみる。
するとお姉さんは苦笑いをし、目をそらす。
取り敢えず了承しておいた。



それからギルドの裏の広場に向かっている途中に色々説明を受けた。
まず、ギルドマスターであるアレンと闘い実力をはかるとのこと。低レベルなのに異常な魔力量を保有しているから驚いていてランク付けのためでもあるらしい。
まぁ、石ではかった感じはSSクラスらしいが、それは魔力量のみらしい…
つまりは他はカスということかもしれない。故にはかると。
アレンと話してて思った事はなかなか話の合ういいやつだったって事。
そんな事を知った。
暫く歩いて広場に着いた。
雑草の生えた空き地の様な場所
「よし！全力できたまえ！」
アレンは構える。
「あぁ！行くぞっ！」
俺は脚に力を入れ地面を一気に踏み込む。
現世では考えられない様なスピードでアレンに近づく。
アレンは一瞬驚いた顔をしたが静かに構えを崩さず待ち構えている。
そのままの勢いで右手に力を入れ、思いっきりアレンに殴りかかる。
その速さはとてつもない。
しかし
その拳はアレンの手のひらに当たるとそのままの軽く投げられてしまう。
背中で着地をしたため身体中に地面との衝撃がはしる。
「ぐっ…」
思わず顔を顰めてしまうがすぐに態勢を直し殴りかかる。
「あまいよ」
その一言と同時にアレンの蹴りが横腹に入る。
とても重い。
骨が砕けそうになる。
口から血が出る。
意識が飛びそうになるがギリギリのところで保つ。
吹っ飛び転がり、身体中が擦り切れる。
体が動きそうもない。
その時
【称号獲得】
【上級闇魔術者】
（スキルを獲得）
頭の中で声が流れる。
【闇魔術がアンロックされました。】
（魔術：ブラックホール）
（魔術：ダークフレイム）
（魔術：ダークソード）
（魔術：黒煙）
【解放】

魔法か…
これならいけるか？
いや、やってみるしかない！！
「いけぇぇぇえ！！」
手のひらに力を集める
一点に集中させ放つ！
由羅の掌から真っ黒な炎が吹き出される。
あたり一帯を燃え尽くし、アレンに向けて進んでいく。
その間にもどんどん燃やしていく。
「な！なんという魔力…！」
アレンは驚きを隠せずに、目を見開き止まっている。
勝った！
勝利を確信した。
だがその勝利は訪れなかった。