音喜多勇吾の異世界転生

高橋

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2章 リファレン

いざ、リファレンへ

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俺に、一通の手紙が来ていた。
”音喜多勇吾様
貴殿は、「先進魔法関連技術研究開発都市リファレン」の、精霊部教授に任命されました。学生のため、所属は「カファロンシ王国立魔法学院ヴォリダラン分校」となりますが、有事の際には出張していただくことになります。また、今回は、就任式を行いますので、お越しください。また、来る際、「獅子」の称号を授けますので、「先進魔法関連技術事務局」までお越しください。本火月13日に政府専用魔法機関車が運行となりますので、それを使ってお越しください。”
お、俺が精霊部教授?さらに称号まで付くとは。俺、異世界転生して良かった・・・
このことを分校長に連絡すると、驚いていた。
「君がリファレンに行くことになるとは・・・・・おそらく2週間ほどの出向になると思うが、気をつけてくれ」
報告した俺は、シェルパと一緒に荷物をまとめ始めた。魔法のおかげで荷物は少ないので、すぐに終わった。


5日後
政府専用魔法機関車に乗って、王都に付いた俺は、王都の規模に驚愕した。
王都の周りには円形の城砦があり、その上部や内部を環状線が走っているという。所々に駅があり、そこから地方に出かけることができる。いわゆる計画都市と呼ばれるものだ。俺はまず、事務局まで向かった。そこで俺は、獅子の顔をあしらった
バッジ・腕輪・指輪・杖・時計と、
黒の地に金縁の赤い羽獅子をあしらったデザインの旗、マント・家紋。判子を頂いた。そしてすぐに自宅へ配送された。
「獅子への叙勲、おめでとう。顔よりも格式高い、全体図が家紋となったことに誇りを持ってくれたまえ」
「音喜多勇吾様、飛行船まで案内します」
うん、いいな。こういうの。幸せだ
案内された飛行船は、速度は遅いがゆれが少ないタイプのVIP船だった。シェルパと一緒に中でお茶をしていると、職員が大量の書類を持って部屋にやってきた。リファレンの地図や施設情報の資料だった。写真があったので見たが、ヴォリダラン分校とは比べ物にならない豪華さだ。俺の入ることになるであろう精霊部教授室は、居心地のよさそうな部屋のようだ。資料を見ていると、リファレンに到着した。最初に通された部屋は、「精霊部・音喜多勇吾・部長室」だった。
「明日、総会がございます。こんばんはゆっくりとお休みなさってください」メイドが告げる。
「何時からだ?」
「12:30からです」
水晶球を起動させると、知らせが届いていた。
「明日の総会、よろしく      カラヴィルスキー総長より」
そして、俺は眠った。


朝になり、総会の資料をまとめると、中央会議室へと向かう。この会議室は国内最大級の会議室で、1階部分に2千人、2階の傍聴席からは、5千人が見学できる。また、ライブ中継されており、水晶球を通して、許可された者は国内各地で見ることができる。内部の構造はほぼ円形で、直径120mほどで、前方に一段高い座席がある。机の配置は、C型で、机の上には水晶球とマイクが設置されている。さて、俺は指定された教授席へと座る。
席には 種類あり、部長級、主任教授、教授、講師、それ以外と分けられている。
さて、会議が始まる。
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