音喜多勇吾の異世界転生

高橋

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2章 リファレン

最終話

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俺は、イルキアスに別れを告げに、近接長官室に向かっていった。精霊部と近接部はけっこう離れているので、5分ほど歩く。扉をノックして中に入ると、イルキアスは箱に荷物をつめていた。
「イルキアス、俺は明日、ここを出発するから・・・・・」
「そうなの?偶然だね。私も明日に転勤だよ」
「俺はヴォリダラン分院だけど、イルキアスはどこに?」
「あっー。私もヴォリダラン分校。部署は近接科片手剣学部長だよ」
へー、ものすごい偶然もあるんだな。シェルパが口を開く。
「行き先が一緒ならジャルラックに乗ればいいんじゃないでしょうか?勇吾さん」
「んん、まあそうだな。イルキアス、高いところは大丈夫か?」
「私なら大丈夫。じゃあ明日に出発という事で」


次の日

「じゃあ、ジャルラック。ヴォリダランまで頼む」
ジャルラックは高度を上げ、加速していく。イルキアスとは、会話を楽しんだ。
「イルキアスは、どこに住むんだ?」
「私は教授寮にすむよ。二人は?」
「俺たちは、現在屋敷を建設中だ。終わるまでは寮だが」
「そ、その。たまには屋敷に遊びに行ってもいいか?」
「えっ、もちろんかまわないよ」
そんな会話を続けていると、眼下にヴォリダランが見えてきた。ジャルラックは高度を下げ、着陸した。
「ここがヴォリダランかー。私はハレスト分校長に挨拶してくるね」
「じゃあサスキアと一緒にいくよ」
分校長室にて
「あっ、勇吾君。君の屋敷は完成した。はい、これがテレポーター装置だ。ボタンを押せばいつでも屋敷内へいける」
「あと、イルキアス教授と勇吾君には伝えていなかったが、近く、このカファロンシ王国立魔法学院ヴォリダラン分校は、カファロンシ王国立精霊使役研究機構と、
カファロンシ王国立高度魔法研究局ヴォリダラン試験局となる」
俺たちの異世界転生生活は、まだまだ続くのか?



まず、ここまででひとまず完結、となります。また文章ができたら、はじめます。
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