148 / 247
146、猫じゃらし
しおりを挟む
ある日少女は猫を見つめながら、少し考えていた。
果たして猫は普通の猫と同じ様な遊びが出来るのかと。
勿論普段の運動能力を考えれば恐らく出来ないだろうとは思う。
だけど猫の本能自体は有るのではと。
そして思いついたならば実践と、手に持つは手作りの猫じゃらし。
色の違う荷造り紐を三つ編みにして綱状にし、先の方はひらひらとしていて光も反射する。
簡素な物ではあるがそれなりに効果は有るだろう。
そう思い猫に見せると、ぶなっ!という思いの外良い反応が返って来た。
少女はワクワクしながら猫の前でお手製猫じゃらしをひらひらさせると、ぶあんっぶあんっといつも以上に変な鳴き声を上げながら前足を動かし始める。
どうやらこの猫にもきちんと野生の本能は有った様だ。
そうして暫く目の前でひらひらさせて興味を持たせ、バッと素早く降る少女。
猫はその棒振りに付いて行こうと、ぶなっと気合の入った鳴き声と共に飛び上がった。
いや、多分飛びあがったのだと思う。傍から見ればちっとも動けていないが。
前足は一切猫じゃらしに届いていないし、座っていた位置から恐らく10センチも動いていない。
けど何故か猫はやり切った感を出して、ぶな~と満足げに鳴いている。
少女はそんな猫を見てクスクスと笑いながら、また目の前で猫じゃらしをひらひらさせた。
すると猫はぶなっと鳴き、先程と同じ様にちょいちょいと前足を動かす。
そうして今度は猫の背後に素早く動かすと、猫は標的を見失ってしまったようだ。
一瞬固まった後に、ぶな~?という疑問符のついた鳴き声を上げつつキョロキョロする猫。
そんな姿がまた可愛いと思い、少女は楽し気に笑う。
どうやらこの猫には普通の猫の様にはやはり動けない様だ。
解っていた事ではあるが、だからこそ予想通りなのが少女には少しおかしかったらしい。
とても楽し気にくすくすと笑いながら猫を見つめ、猫は良く解らないけど少女がご機嫌なのでそれで良い様だ。
今度はちゃんと見失わない程度にしてあげようと、またひらひらと猫じゃらしを動かす少女。
猫もすぐに気が付き、ぶなっ!と見つけた事を喜ぶ様に鳴きながらじゃれ始める。
ただ猫は前足が届く範囲に来ても来なくてもどちらかの足が上がっており、とても不安定な感じに揺れている。
もしかしたらこの状態で長時間やったら転ぶんじゃないかなと少女が思っていたら、まさしくその瞬間猫はコロンと倒れた。
ぶなん!?という驚きの声を上げながら転がり、コロンと一周してお腹で着地。
猫は何が起こったのか良く解らず、目を見開いた状態で少女を見つめて固まっている。
そんな様子がまた何だかおかしくて、少女はクスクスと笑いながら猫を抱き上げた。
大丈夫だよと安心させるように撫でると、緊張が解けてぶな~っと気持ち良さそうな声を上げる猫。
腕の中でもぞもぞと動く様もやはりどこか不器用さを感じる。
やはり猫には激しい運動は難しいようだと思いつつ、でもまた後で遊ぼうと思う少女であった。
果たして猫は普通の猫と同じ様な遊びが出来るのかと。
勿論普段の運動能力を考えれば恐らく出来ないだろうとは思う。
だけど猫の本能自体は有るのではと。
そして思いついたならば実践と、手に持つは手作りの猫じゃらし。
色の違う荷造り紐を三つ編みにして綱状にし、先の方はひらひらとしていて光も反射する。
簡素な物ではあるがそれなりに効果は有るだろう。
そう思い猫に見せると、ぶなっ!という思いの外良い反応が返って来た。
少女はワクワクしながら猫の前でお手製猫じゃらしをひらひらさせると、ぶあんっぶあんっといつも以上に変な鳴き声を上げながら前足を動かし始める。
どうやらこの猫にもきちんと野生の本能は有った様だ。
そうして暫く目の前でひらひらさせて興味を持たせ、バッと素早く降る少女。
猫はその棒振りに付いて行こうと、ぶなっと気合の入った鳴き声と共に飛び上がった。
いや、多分飛びあがったのだと思う。傍から見ればちっとも動けていないが。
前足は一切猫じゃらしに届いていないし、座っていた位置から恐らく10センチも動いていない。
けど何故か猫はやり切った感を出して、ぶな~と満足げに鳴いている。
少女はそんな猫を見てクスクスと笑いながら、また目の前で猫じゃらしをひらひらさせた。
すると猫はぶなっと鳴き、先程と同じ様にちょいちょいと前足を動かす。
そうして今度は猫の背後に素早く動かすと、猫は標的を見失ってしまったようだ。
一瞬固まった後に、ぶな~?という疑問符のついた鳴き声を上げつつキョロキョロする猫。
そんな姿がまた可愛いと思い、少女は楽し気に笑う。
どうやらこの猫には普通の猫の様にはやはり動けない様だ。
解っていた事ではあるが、だからこそ予想通りなのが少女には少しおかしかったらしい。
とても楽し気にくすくすと笑いながら猫を見つめ、猫は良く解らないけど少女がご機嫌なのでそれで良い様だ。
今度はちゃんと見失わない程度にしてあげようと、またひらひらと猫じゃらしを動かす少女。
猫もすぐに気が付き、ぶなっ!と見つけた事を喜ぶ様に鳴きながらじゃれ始める。
ただ猫は前足が届く範囲に来ても来なくてもどちらかの足が上がっており、とても不安定な感じに揺れている。
もしかしたらこの状態で長時間やったら転ぶんじゃないかなと少女が思っていたら、まさしくその瞬間猫はコロンと倒れた。
ぶなん!?という驚きの声を上げながら転がり、コロンと一周してお腹で着地。
猫は何が起こったのか良く解らず、目を見開いた状態で少女を見つめて固まっている。
そんな様子がまた何だかおかしくて、少女はクスクスと笑いながら猫を抱き上げた。
大丈夫だよと安心させるように撫でると、緊張が解けてぶな~っと気持ち良さそうな声を上げる猫。
腕の中でもぞもぞと動く様もやはりどこか不器用さを感じる。
やはり猫には激しい運動は難しいようだと思いつつ、でもまた後で遊ぼうと思う少女であった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
魁!断筆姉さん!!
西洋司
ファンタジー
「異世界ファンタジーは、日本政府が仕掛けた『機密解除』への布石だった――!?」
1999年、東京・江古田。
美大卒、無職、貯金なし。
大藪英子(おおやぶ・えいこ)は、異世界を描き続ける絵描き見習い。
バイト漬けでカツカツの生活の中、人生を賭けた公募に落選し、彼女はまさに「断筆」の瞬間を迎えていた。
そんな絶望の淵に現れたのは、謎の「後援者」と噂されるスーツ姿の公務員・斎木茂吉。
彼が提示したのは、あまりに荒唐無稽な国家機密だった。
「政府は異世界に関する機密解除を行います。そのために、あなたに『本物の異世界』を見て描いてほしいのです」
導かれた先は、現実の異世界「ヤムント国」。
これは、筆を折った一人の女性絵描きが、国家規模のプロジェクトに巻き込まれ、本物の異世界を「記録(アート)」で無双していく物語。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる