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14 拠点に帰ってきました
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ようやく拠点に戻ってきた。
たった2度のクエストだけど、毎回荒れるせいで精神的な疲労感が凄い……
もうヘロヘロだ……
「「うわぁぁぁ、すごぉーーい!」」
フランとセリルが拠点を見て目をまんまるくしてる。
「ねえねえ探検してみようよ!」
「うん、行きたい!」
はじめて来たばかりでフランとセリルも疲れてるだろうに拠点を見て一気に元気になったみたいだ、子供は体力あるなぁ。
「あっ、おかえりなさーい!」
ナイナの声だ、外にいるみたいだ。
拠点の奥を見ると畑が一面に広がっている。
しかも綺麗に区分けされて色々な野菜やフルーツが育てられている。
「すごい。 これ全部ナイナがやったのか?」
「やりすぎだ、凄い広さだぞ」
「はい! 皆さんが頑張ってるんで、私も負けられないと思って張り切っちゃいました!」
これでもう野菜には困ることはなさそうだ。
収穫された野菜やフルーツがこんもりとそこら中に盛られている。
「これだけあったら俺らだけじゃ食べきれないな」
「ははは、ちょっと張り切り過ぎちゃいましたね……」
ヤヨイが積まれているキュウリを手に取りポリポリと食べだした。
「これだけ旨いんだ、商売でもやったら儲かるんじゃないか?」
「いい考えだとは思うんですけど、私は商売は苦手なんで……」
お裾分けできるような位置にこの拠点はないしなぁ。
腐らせちゃうのはもったいないし、何か有効利用できる方法を考えるか。
「そういえば子供の声が聞こえましたけど、新しいお仲間ですか?」
そっか、フランとセリルをナイナにも紹介しなきゃな。
外からも聞こえるくらい、家の中からバタバタと走り回っている音が聞こえる。
「元気そうな子供達が仲間に入ったんですね」
「ああ、双子でしかもかわいいんだ」
嬉しそうに笑う俺を見てナイナが少し引いていた。
「まさか、さらってきたんじゃ……」
「そんな訳ないだろ……」
「なんとかってギルドからは奪ったけどな」
ヤヨイが変な追い討ちを入れるから、ナイナが複雑そうな表情になってる……
「ところで、ナイナはソウルガンドってギルドを知ってるか? 有名だって自分らでは言ってたんだけど」
「もちろん、知ってます。 魔導師ギルドでは最大規模のところですから、まさかロジカさん知らなかったんですか?」
「そんな凄いところだったのか……ヅィリィって嫌味な奴に見捨てられそうになってたから、あの子らを連れてきたんだ」
「ヅィリィ!?」
なんだか、ナイナが狼狽えるほど驚いている。
そんなやばい奴だったのか……?
「ヅィリィってソウルガンドの始末屋って呼ばれてる有名人ですよ、そんな人に会って大丈夫だったんですか?」
「なあなんとかね……」
「ソウルガンドもすごく大きなギルドです、一国の軍事力に匹敵するほどの力を持ってるって言われてるところですよ、変に目を付けられたら大変です」
「もう手遅れだ、ロジカがしっかりヅィリィとギルドにケンカを売ってしまったぞ」
「えええ……」
「まあ成り行きで……仕方なくそうなっちゃってさぁ」
「えええええ……」
ナイナはクラクラしてる……
思ったより大きいギルドにケンカを売ってしまったみたいだ……
でもフランとセリルのためにはこうするしかなかったし、俺は後悔はしてない、これでもしあのギルドに仲間を傷つけられるようなことがあったらその時は……
「「このお家すごいね!」」
フランとセリルが外に出てきた、目をキラキラさせて、手にはお菓子をたくさん持っている。
「お菓子が取っても取っても出てくるの!」
「セリルいっぱい食べたのにまだこんなに取ってるんだよ!」
「フランもいっぱい食べたでしょ」
複雑な顔をしてたナイナの顔がフランとセリルを見て一気に和らいだ。
「あら、かわいい双子ちゃんね」
かわいいって正義だ、難しいことを一気に吹き飛ばしてしまったみたいだ。
フランとセリルはすっかりこの拠点が気に入ってくれたみたいで、2人で探検したり、誘われて遊んだりと楽しんでいた。
◆◇◆
ひとしきり遊んで少し落ち着き、みんなそれぞれの部屋に戻っていった。
気になることは沢山あるけど、今日は休んで明日考えるとしよう……
布団に横になると生きてるって感じがするなぁ。
大きく息を吐いた。
《ヤヨイとの絆報酬を設定できます》
ん? 落ち着いたと思ったらこんなのが出てきた。
そういえばさっきのクエストの帰りにヤヨイとの絆が深まったって声がしたっけな、その関係か。
→ 《メインスキル向上》
《サブスキル設定》
ほうほう、なんだか成長させられるみたいだ。
サブスキルって気になるな。
→ 《サブスキル設定》
を選択した。
《どのサブスキルを設定しますか?》
→ 《弓道》
《書道》
《茶道》
おぉ、渋い候補が出てきたな……
もしかしたら個人個人で覚えられるサブスキルは違うのかもしれないな。
ヤヨイはちょっと落ち着きがないからな、茶道でもやっとけば落ち着いたいい女になれるかもしれない。
よし!
→ 《茶道》
を選択した。
《ヤヨイのサブスキルを茶道に設定しました》
なるほど、テイムした後に絆を深めると、こうやってメインスキルを伸ばすか、サブスキルを覚えさせられるようになる訳か。
テイムするだけじゃなくて、テイムした人とも仲良くしていくと、どんどん自分の仲間が強くなっていくんだな。
たった2度のクエストだけど、毎回荒れるせいで精神的な疲労感が凄い……
もうヘロヘロだ……
「「うわぁぁぁ、すごぉーーい!」」
フランとセリルが拠点を見て目をまんまるくしてる。
「ねえねえ探検してみようよ!」
「うん、行きたい!」
はじめて来たばかりでフランとセリルも疲れてるだろうに拠点を見て一気に元気になったみたいだ、子供は体力あるなぁ。
「あっ、おかえりなさーい!」
ナイナの声だ、外にいるみたいだ。
拠点の奥を見ると畑が一面に広がっている。
しかも綺麗に区分けされて色々な野菜やフルーツが育てられている。
「すごい。 これ全部ナイナがやったのか?」
「やりすぎだ、凄い広さだぞ」
「はい! 皆さんが頑張ってるんで、私も負けられないと思って張り切っちゃいました!」
これでもう野菜には困ることはなさそうだ。
収穫された野菜やフルーツがこんもりとそこら中に盛られている。
「これだけあったら俺らだけじゃ食べきれないな」
「ははは、ちょっと張り切り過ぎちゃいましたね……」
ヤヨイが積まれているキュウリを手に取りポリポリと食べだした。
「これだけ旨いんだ、商売でもやったら儲かるんじゃないか?」
「いい考えだとは思うんですけど、私は商売は苦手なんで……」
お裾分けできるような位置にこの拠点はないしなぁ。
腐らせちゃうのはもったいないし、何か有効利用できる方法を考えるか。
「そういえば子供の声が聞こえましたけど、新しいお仲間ですか?」
そっか、フランとセリルをナイナにも紹介しなきゃな。
外からも聞こえるくらい、家の中からバタバタと走り回っている音が聞こえる。
「元気そうな子供達が仲間に入ったんですね」
「ああ、双子でしかもかわいいんだ」
嬉しそうに笑う俺を見てナイナが少し引いていた。
「まさか、さらってきたんじゃ……」
「そんな訳ないだろ……」
「なんとかってギルドからは奪ったけどな」
ヤヨイが変な追い討ちを入れるから、ナイナが複雑そうな表情になってる……
「ところで、ナイナはソウルガンドってギルドを知ってるか? 有名だって自分らでは言ってたんだけど」
「もちろん、知ってます。 魔導師ギルドでは最大規模のところですから、まさかロジカさん知らなかったんですか?」
「そんな凄いところだったのか……ヅィリィって嫌味な奴に見捨てられそうになってたから、あの子らを連れてきたんだ」
「ヅィリィ!?」
なんだか、ナイナが狼狽えるほど驚いている。
そんなやばい奴だったのか……?
「ヅィリィってソウルガンドの始末屋って呼ばれてる有名人ですよ、そんな人に会って大丈夫だったんですか?」
「なあなんとかね……」
「ソウルガンドもすごく大きなギルドです、一国の軍事力に匹敵するほどの力を持ってるって言われてるところですよ、変に目を付けられたら大変です」
「もう手遅れだ、ロジカがしっかりヅィリィとギルドにケンカを売ってしまったぞ」
「えええ……」
「まあ成り行きで……仕方なくそうなっちゃってさぁ」
「えええええ……」
ナイナはクラクラしてる……
思ったより大きいギルドにケンカを売ってしまったみたいだ……
でもフランとセリルのためにはこうするしかなかったし、俺は後悔はしてない、これでもしあのギルドに仲間を傷つけられるようなことがあったらその時は……
「「このお家すごいね!」」
フランとセリルが外に出てきた、目をキラキラさせて、手にはお菓子をたくさん持っている。
「お菓子が取っても取っても出てくるの!」
「セリルいっぱい食べたのにまだこんなに取ってるんだよ!」
「フランもいっぱい食べたでしょ」
複雑な顔をしてたナイナの顔がフランとセリルを見て一気に和らいだ。
「あら、かわいい双子ちゃんね」
かわいいって正義だ、難しいことを一気に吹き飛ばしてしまったみたいだ。
フランとセリルはすっかりこの拠点が気に入ってくれたみたいで、2人で探検したり、誘われて遊んだりと楽しんでいた。
◆◇◆
ひとしきり遊んで少し落ち着き、みんなそれぞれの部屋に戻っていった。
気になることは沢山あるけど、今日は休んで明日考えるとしよう……
布団に横になると生きてるって感じがするなぁ。
大きく息を吐いた。
《ヤヨイとの絆報酬を設定できます》
ん? 落ち着いたと思ったらこんなのが出てきた。
そういえばさっきのクエストの帰りにヤヨイとの絆が深まったって声がしたっけな、その関係か。
→ 《メインスキル向上》
《サブスキル設定》
ほうほう、なんだか成長させられるみたいだ。
サブスキルって気になるな。
→ 《サブスキル設定》
を選択した。
《どのサブスキルを設定しますか?》
→ 《弓道》
《書道》
《茶道》
おぉ、渋い候補が出てきたな……
もしかしたら個人個人で覚えられるサブスキルは違うのかもしれないな。
ヤヨイはちょっと落ち着きがないからな、茶道でもやっとけば落ち着いたいい女になれるかもしれない。
よし!
→ 《茶道》
を選択した。
《ヤヨイのサブスキルを茶道に設定しました》
なるほど、テイムした後に絆を深めると、こうやってメインスキルを伸ばすか、サブスキルを覚えさせられるようになる訳か。
テイムするだけじゃなくて、テイムした人とも仲良くしていくと、どんどん自分の仲間が強くなっていくんだな。
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