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5 思わぬ強敵
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すごい……本当にすごいぞこのスキル!
盗賊がじゃんじゃんアイテムを持ってきてくれるお陰でどんどんものが溢れてきている。
・ 宝石(赤) × 2
・ 宝石(青) × 3
・ 小瓶に入った謎の液体 × 5
・ 薬草 × 10
採取できたのはざっとこんなところだ。
最初に見つけた七色に光る宝石は結局見つからなかった。
一気にレベルが5も上がるものだったし、相当レアだったのかもな。
あとはこの『謎の液体』……
なんだよこれ、すごく気になるけど……
毒じゃないよな?
ポーションの入れ物と似てるけど、色が違う。
たぶん飲んでいいものだよな、これ……
毒味用の兵士とか出てこないかな。
何か効果があるものだと思うけど、この緑色の濁った液体は飲むのに勇気がいる。
ちょっとまだ怖いな……
本当に毒だったら心配だ。
来たるべき時に備え温存しておこうかな。
何も持たずに帰ってくる盗賊が多くなってきているし、そろそろこのあたりも採取し尽くしてきてるような気がする。
一つ気がかりなのは、特定の方向に進んでいった盗賊だけ帰ってきてないことだ。
盗賊のおかげであまりダンジョンを自分で探索せずにアイテムを手に入れているから全然このダンジョンの構成を理解できてないんだけど、少し開けている道に向かっていった盗賊の戻りが悪いように感じる。
まさか、このダンジョンを仕切るボスとかが存在してるんじゃないだろうな……
怖いけど、手に入れた宝石を使いながらレベルを上げてちょっとずつ進んでみようかな。
という訳でようやくダンジョン探索がスタートだ。
護衛が欲しいところだけど、傭兵も狩人も勝手にモンスターを探して戦ってしまうせいで先に進めなくなってしまう。
ダンジョンを進むことが目的だと信頼できる兵士がいない……
嘆いていても仕方ない、ゆっくりでも進んでみるとしよう。
はじめてだらけの冒険だ。
ギルドにいた頃は求めていたことなのに、いざダンジョンに潜ってみると命の危険が常に隣合わせっていうのはスリルを通りこしてただただ怖い。
ここにいる雑魚モンスター達ですらそう感じるんだから、ギルドの奴らが戦っているような強いモンスター達と戦うのってすごい精神状態でないと難しいんだろうな。
これまでの俺のようにクエストに行ったこともないようなおっさんが受けうりの知識だけで偉そうに話してたらそりゃ腹立つ奴がいて当然だ……今ならそれがわかる。
それにしてもこの通路長いな……
どこまで続くんだ?
モンスターの数も減ってきてるような気がするし……
「「「キキキキキ」」」
なんて言ってたら現れやがった……
またゴブリンか、今回は3匹同時に登場だ。
複数のモンスターと同時に戦うのはまだ経験がなかった。
1匹だけならもう相手にもならないけど、さてどう戦っていくか。
CP:15/15
今のCPなら傭兵は一気に15体出せる、単純な攻撃力を求めるならこれが一番効率いいはずだよな。
オーバーキルを狙って全員で倒してやる!
ポポポポポポンッ!
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
うわっ、うるせっ!
15体が一斉に掛声を上げるとなかなかのボリュームだ……
広かった通路も横に整列する傭兵達で塞がれた。
余計な消耗を防ぐためには一匹ずつ瞬殺していった方が効率がいいはず。
「行け! 一匹ずつ倒していくんだ!」
こいつらに命令が通じてるのかわからないけど……
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
意味がわかってるんだかよくわからないが、相変わらず威勢だけはよく15体の傭兵がゴブリンに突っ込んで行った。
ポコポコポコポコ!!!
「キーーーーーー!!」
さすが、、勢いよく一匹目を瞬殺した。
残りは2匹、このままサクッとやってしまえ!
「キ……キィィィィィ」
傭兵の強さに恐れをなしてゴブリン達が逃げ出した。
あっ、強すぎるとそんなことがあるのかよ……
逃げるゴブリンを傭兵達が追いかけ出した。
バタバタバタバタバタ!
なんかこいつら一生懸命なんだけど、やることが不格好なんだよなぁ。
15体で追いかけていく姿はなんというか子供の鬼ごっこを見てるような妙な光景だ……
それにしてゴブリンの足は早いな……
傭兵じゃ追いつかない……
奥に逃げていくゴブリンの姿が徐々に見えなくなってきた。
あぁぁぁぁぁ……距離が離れ過ぎた……
こりゃだめだ、逃げられてしまった。
まあ仕方ない、ゴブリン2匹逃したくらい別に問題がある訳でもないんだ。CPがちょっともったいなかったけど回復するのを待って先に進もう……ってでも変だ、ゴブリンが見えなくなったのに傭兵が消えない。
ってことはまだ戦闘は終わってない……?
ゴブリンが見えなくなった方向からまた何かが見え出した。もしかして戻ってきた?
ドタドタドタドタ
ん? ゴブリンってこんな重そうな足音してたっけな?
別のモンスターを連れてきた?
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
音に向かい傭兵達が攻めていく。
相手の姿が見えてきた……うわっデカ……
さっきの2匹のゴブリンと一緒にデカいゴブリンが来た。
こいつはマザーゴブリン、ゴブリン界の肝っ玉母ちゃんだぞ……
普通のゴブリンの2倍はある巨大な相手だけど、そうはいっても所詮ゴブリンだ!
サクッと倒して経験値ゲットだ!
「フガー!!!」
マザーゴブリンがまとわりついていく傭兵達を丸太のように太い腕でなぎ払った。
ボシュゥゥゥゥゥゥ…………
げっ! 傭兵がまとめて倒された。
やばい、こいつ倒せない……
盗賊がじゃんじゃんアイテムを持ってきてくれるお陰でどんどんものが溢れてきている。
・ 宝石(赤) × 2
・ 宝石(青) × 3
・ 小瓶に入った謎の液体 × 5
・ 薬草 × 10
採取できたのはざっとこんなところだ。
最初に見つけた七色に光る宝石は結局見つからなかった。
一気にレベルが5も上がるものだったし、相当レアだったのかもな。
あとはこの『謎の液体』……
なんだよこれ、すごく気になるけど……
毒じゃないよな?
ポーションの入れ物と似てるけど、色が違う。
たぶん飲んでいいものだよな、これ……
毒味用の兵士とか出てこないかな。
何か効果があるものだと思うけど、この緑色の濁った液体は飲むのに勇気がいる。
ちょっとまだ怖いな……
本当に毒だったら心配だ。
来たるべき時に備え温存しておこうかな。
何も持たずに帰ってくる盗賊が多くなってきているし、そろそろこのあたりも採取し尽くしてきてるような気がする。
一つ気がかりなのは、特定の方向に進んでいった盗賊だけ帰ってきてないことだ。
盗賊のおかげであまりダンジョンを自分で探索せずにアイテムを手に入れているから全然このダンジョンの構成を理解できてないんだけど、少し開けている道に向かっていった盗賊の戻りが悪いように感じる。
まさか、このダンジョンを仕切るボスとかが存在してるんじゃないだろうな……
怖いけど、手に入れた宝石を使いながらレベルを上げてちょっとずつ進んでみようかな。
という訳でようやくダンジョン探索がスタートだ。
護衛が欲しいところだけど、傭兵も狩人も勝手にモンスターを探して戦ってしまうせいで先に進めなくなってしまう。
ダンジョンを進むことが目的だと信頼できる兵士がいない……
嘆いていても仕方ない、ゆっくりでも進んでみるとしよう。
はじめてだらけの冒険だ。
ギルドにいた頃は求めていたことなのに、いざダンジョンに潜ってみると命の危険が常に隣合わせっていうのはスリルを通りこしてただただ怖い。
ここにいる雑魚モンスター達ですらそう感じるんだから、ギルドの奴らが戦っているような強いモンスター達と戦うのってすごい精神状態でないと難しいんだろうな。
これまでの俺のようにクエストに行ったこともないようなおっさんが受けうりの知識だけで偉そうに話してたらそりゃ腹立つ奴がいて当然だ……今ならそれがわかる。
それにしてもこの通路長いな……
どこまで続くんだ?
モンスターの数も減ってきてるような気がするし……
「「「キキキキキ」」」
なんて言ってたら現れやがった……
またゴブリンか、今回は3匹同時に登場だ。
複数のモンスターと同時に戦うのはまだ経験がなかった。
1匹だけならもう相手にもならないけど、さてどう戦っていくか。
CP:15/15
今のCPなら傭兵は一気に15体出せる、単純な攻撃力を求めるならこれが一番効率いいはずだよな。
オーバーキルを狙って全員で倒してやる!
ポポポポポポンッ!
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
うわっ、うるせっ!
15体が一斉に掛声を上げるとなかなかのボリュームだ……
広かった通路も横に整列する傭兵達で塞がれた。
余計な消耗を防ぐためには一匹ずつ瞬殺していった方が効率がいいはず。
「行け! 一匹ずつ倒していくんだ!」
こいつらに命令が通じてるのかわからないけど……
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
意味がわかってるんだかよくわからないが、相変わらず威勢だけはよく15体の傭兵がゴブリンに突っ込んで行った。
ポコポコポコポコ!!!
「キーーーーーー!!」
さすが、、勢いよく一匹目を瞬殺した。
残りは2匹、このままサクッとやってしまえ!
「キ……キィィィィィ」
傭兵の強さに恐れをなしてゴブリン達が逃げ出した。
あっ、強すぎるとそんなことがあるのかよ……
逃げるゴブリンを傭兵達が追いかけ出した。
バタバタバタバタバタ!
なんかこいつら一生懸命なんだけど、やることが不格好なんだよなぁ。
15体で追いかけていく姿はなんというか子供の鬼ごっこを見てるような妙な光景だ……
それにしてゴブリンの足は早いな……
傭兵じゃ追いつかない……
奥に逃げていくゴブリンの姿が徐々に見えなくなってきた。
あぁぁぁぁぁ……距離が離れ過ぎた……
こりゃだめだ、逃げられてしまった。
まあ仕方ない、ゴブリン2匹逃したくらい別に問題がある訳でもないんだ。CPがちょっともったいなかったけど回復するのを待って先に進もう……ってでも変だ、ゴブリンが見えなくなったのに傭兵が消えない。
ってことはまだ戦闘は終わってない……?
ゴブリンが見えなくなった方向からまた何かが見え出した。もしかして戻ってきた?
ドタドタドタドタ
ん? ゴブリンってこんな重そうな足音してたっけな?
別のモンスターを連れてきた?
「「「「「ウオオオオオオオオオーーーー!!!!」」」」」
音に向かい傭兵達が攻めていく。
相手の姿が見えてきた……うわっデカ……
さっきの2匹のゴブリンと一緒にデカいゴブリンが来た。
こいつはマザーゴブリン、ゴブリン界の肝っ玉母ちゃんだぞ……
普通のゴブリンの2倍はある巨大な相手だけど、そうはいっても所詮ゴブリンだ!
サクッと倒して経験値ゲットだ!
「フガー!!!」
マザーゴブリンがまとわりついていく傭兵達を丸太のように太い腕でなぎ払った。
ボシュゥゥゥゥゥゥ…………
げっ! 傭兵がまとめて倒された。
やばい、こいつ倒せない……
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