とても良かった。面白い小説でした。
特に構成が良かった。単純な婚約破棄物からの逆転なのだけれど、それが元鞘に向かう流れが無理なくて良かった。
人物の心情も等身大で共感しやすかった。王侯貴族や大商人の子供達も、結局は揺れる思春期の少年少女なのだと思わせる浅はかさや単純さ、一途さや激しさがきちんと書かれていて、最後はどの人物にも納得出来る部分があった。一人の中に弱い部分強い部分があって当然だし、時間の流れ的にも心の動きが自然で良かった。

最近の風潮は、少し潔癖過ぎるほどに勧善懲悪で善悪があまりにも別れ過ぎていて、最初に悪になってしまえばそこからの心境変化は許されず、結末も主人公はこれ以上ないくらいに上がり、悪は信じられないほど落とされる。この話のようにダークヒーロー(で、合ってる？)が暗躍する話でも、ブレることなく最強の腹黒で向かうところ敵なし状態で何も知らない主人公を手に入れ最高END。
そんな感じの中でこのお話しは、魅了の指輪を中心に上手く書けていたと思う。設定の甘さや緩さもあったけれど、人物の心の動きも良かったし、それぞれのラストも救いがあって、読後感がすごく良かった。

面白い小説が読めて嬉しかった。ありがとうございました。これからも頑張ってください。

ネイサンと元の関係に戻れて本当に良かったです。
指輪の力に操られていた事を公に出来なくても、リアムが何かしらしでかしてああなった事くらいは公表して欲しかったです。

操られて、散々な目にあって、やっと抜け出した先には悪評。
しかもリアムはのうのうと自由の身。

大事にしたくないにしても、今後同じことはしでかさないにしても、恋心を理由に犯罪者が野放しでネイサンだけが今後悪様にされるのは同じ責任ある者としてもリアムに対して甘ちゃん対応では。
国を背負っていくからこそ、国同士にしても遺恨を残す隠し方にもうちょっとやり方があるのではと思いました。

個人的な罰には主人公が最後までリアムを拒否したのは素敵でした。

22(ネイサン視点)
ルイーズはそう言って下を向くと～
の場面モニカではないですかσ(∵`)？
ルイーズこの場に居ないと思います。
確認してみてください。
返信不要です。