12 / 115
第一章
第1話
しおりを挟む
はあ...はあ..はあ...
「はーい、ペース上げないと置いていきますよ!」
俺ことリュウジは馬鹿みたいに走っていた。最強の能力、「魔物を塵にする」ほどの能力をクソ女神に頼むも全く能力が発動せず、パーティー仲間にしごかれている。
荷台の上から俺に指図するのはリリー。黒髪ショートヘアで小柄、黒のマフラーを風になびかせ、俺に怒号を浴びせる。
パーティーの仲間のひとりひとりも能力を持っていて、リリーは心が読めるらしい。
「はあ...タイラン、もう少しスピード上げていいですよ」
「おう!」
え、ちょっと待て待て待て待て!
無情にも俺と荷台の距離は更に引き離され、わずかに加速を振り絞るも無駄に終わる。
荷台を引いているのは脳筋のタイラン。赤をベースとした服が特徴で、暴れまわるポニーテールを連れて物資とパーティー仲間を載せた荷台を引いて走る。
初日に能力を使う前にリリーにぶっ飛ばされているため、能力は分からない。
「あの、そろそろ勇者様が倒れてしまうのでは... 」
白の魔導士のような服を着ているのはスズ、俺を召喚した国のお姫様らしい。他の二人と比べて穏やかな性格をしているが... 模擬戦にて、俺はボコボコにされた。
能力は魂に干渉して肉体を操作... 治療できるみたいだった。でもその為には体に手を密着させなくてはいけないらしい。
余談だが、俺の魂は女神が預かっているので、スズの能力が効かない... つまりチート能力ありきの旅をそれなしで越えなければいけない...
極めつけは...
「うわっ!?」
盛大に顔からこける、走ったせいで視界がグニャグニャと曲がっていて、受け身も取れない。
そう、現代日本人の俺は、体力も戦闘能力もない。
異世界なんて、能力がなければただのクソ人生だ。
*************
「はーい、お水ですよ」
どのくらい経ったか... 冷たい衝撃がゆっくりと俺の顔を襲う。仰向けに寝転がっていたようで、目を開けると月明かりが入ってくる。
顔に水をかけられた。
重い体を起こすと、先ほどとあまり変わらない景色が... 少し暗い景色がひろがっていた。
「変な時間に起きられても困るので、とっとと晩御飯を食べて寝てください」
「は!?昼は?」
「あなたが走っていたので、みんなで簡単に済ませましたよ」
お前が走らせたんだろうが... とツッコみたくなるが、腹の中が空っぽだと何も言う気が起きない。
「で、あなたがぶったおれたので荷台に積んで運びました。ぶっちゃけ置いて行こうと思ったんですけどね... 」
おい、魔獣もいるからそれは死ぬだろうが。勇者を置いてけぼりにするな。
「多数決では置いていく事になってたんですが、スズに止められました」
タイランも見捨てたのか... もうお前らが魔物だろ...
「さあ、行きますよ」
言い返してもろくな事にならないので、大人しくタイランが起こしたであろう焚き火に向かう。
スズは、ぼーっと焚き火を眺めていて、タイランは今朝同様、焚き火を使って料理をしている。
「おう!起きたかへっぽこ勇者!とっとと食って体力戻せ!」
と、今朝同様、皿を渡される。
内容はパンの上に目玉焼きとベーコンをのせたもので...
今朝と同じだった。
唖然として口をひらけずにいると、見兼ねたリリーが俺を代弁する。
「なんで朝と同じ物なんですか」
「え?美味いからだが?」
すでに一枚平らげ、もう一枚のパンに手を伸ばしながら答えるタイラン。
脳筋は比喩ではなかった、旅の途中だから贅沢はするなという見方はある。けど俺はもっといろんなものが食べたい!!
だが何を言っても状況が変わらないのは事実で... スズもリリーも、じっとタイランを見つめた後、おとなしく皿に手をつける。
「なあ、リリーは料理出来ないのか?元盗賊なら野営経験もあるだろ」
「出来ます。茹でるだけなら」
… もしかしたら明日は茹で芋になるかもしれない。三食連続ベーコンエッグパンよりかはマシであるが。
「あの、勇者様の「魔物を塵にする」程の最強の能力?について昼間のうちに考えていたんですが」
食料事情について残念な結論が出たころ、前向きな議題が提供される。
能力!腹をくくって逃げる... 戦う覚悟はしたが、結局は能力が発動すれば全部チャラだ。魔物に遅れを取らなければ俺は死なないし、最強と褒め讃えられるんだから。
「私は、自分の魂から力を注ぐようにイメージしているのですが、二人はどうなのかなと思いまして... 」
「私は気合いです、なんとなく分かります」
リリーが驚くほど役に立たないんですが... 俺は魂がないからスズの方法は使えないし。
話の流れから皆が、三枚目のパンに手を伸ばすタイランに顔を向けると...
「ん?俺か?うーん... なんというか...」
脳筋と呼ばれていても思考の類いは出来るようで、パンを片手に、顎にもう片方の手をやる。
「知っていることを現実にする?みたいな。ほら、木を燃やすと熱くなるだろ?そんな感じでガッッとやるんだ!」
言い終わるとと共にパンを一口。もごもごしながら「ガッとだ、ガッと」などとなんの為にもならない情報を発している。
そういえばタイランの能力はまだ見てないな... 能力を使う前にリリーに撃沈されてたし。
「ところでタイランの能力ってなんなんだ?」
すると先程まで、ガッ、ガッと発していた口を閉じ... 急いで飲み込み、俺をじっと見つめた。
それが出来るんなら最初からそうしろよ...
「内緒だ!」
コミカルな表情はどこへやら、パンを両手で持ち、真剣な面持ちで力強く言い放った。
めんどくせえ。
だが、リリーの変なアドバイスよりも、イメージを具現化する、という方がやりやすそうだな... 魔獣と戦う時にタイランに来てもらえば、漏らさなかったんじゃないのか?
「まあ、能力の細かいところとか戦い方はリリーに教えてもらえ!こいつは昔の特訓仲間の中でも、俺の次に強かったからな!」
「寝言は寝てからと、この前教えたでしょう。また地べたで眠りたいんですか?」
「うるせえ、この前のは反則だ!」
二人の言い争いを横目に、とっととパンを平らげて立ち上がろうとする... が、
それは叶わず。
ドサッ
足がもつれて地面に倒れる。運動不足の体が急に長距離マラソンなんてしたら当たり前だった...
「あれ、本当に運動してないんですね... 今なら能力を発動できるかもしれません!!ちょっくら魔獣捕まえてきます!」
待て待て待ってくれ!足が動かない人間に対する所業じゃない!動け!俺の足いい!
前世で見た、浅い水溜りに溺れたアリのような動きをしていただろう。手で地面を這いずるように逃げようとするが...
グルルルルルル...
「お、三匹か?リリーにしては少し少ないな... まあ、死ぬなよ勇者!」
「危なくなったら助けますので頑張ってください... 」
そそくさと食事の片付けを始める二人。
俺はというと、徐々にうるさくなる複数の唸り声に、体をピクッと震わされ... 短剣を抜いて振り向いた。そして本来魂があるべき所であろう、胸から力を捻り出すようにして叫ぶ。
「いやああああ!!お願いしますううううっっ!!」
ーーーーーーーーーーーーー
面白いと思ったら応援、コメントお願いします!
「はーい、ペース上げないと置いていきますよ!」
俺ことリュウジは馬鹿みたいに走っていた。最強の能力、「魔物を塵にする」ほどの能力をクソ女神に頼むも全く能力が発動せず、パーティー仲間にしごかれている。
荷台の上から俺に指図するのはリリー。黒髪ショートヘアで小柄、黒のマフラーを風になびかせ、俺に怒号を浴びせる。
パーティーの仲間のひとりひとりも能力を持っていて、リリーは心が読めるらしい。
「はあ...タイラン、もう少しスピード上げていいですよ」
「おう!」
え、ちょっと待て待て待て待て!
無情にも俺と荷台の距離は更に引き離され、わずかに加速を振り絞るも無駄に終わる。
荷台を引いているのは脳筋のタイラン。赤をベースとした服が特徴で、暴れまわるポニーテールを連れて物資とパーティー仲間を載せた荷台を引いて走る。
初日に能力を使う前にリリーにぶっ飛ばされているため、能力は分からない。
「あの、そろそろ勇者様が倒れてしまうのでは... 」
白の魔導士のような服を着ているのはスズ、俺を召喚した国のお姫様らしい。他の二人と比べて穏やかな性格をしているが... 模擬戦にて、俺はボコボコにされた。
能力は魂に干渉して肉体を操作... 治療できるみたいだった。でもその為には体に手を密着させなくてはいけないらしい。
余談だが、俺の魂は女神が預かっているので、スズの能力が効かない... つまりチート能力ありきの旅をそれなしで越えなければいけない...
極めつけは...
「うわっ!?」
盛大に顔からこける、走ったせいで視界がグニャグニャと曲がっていて、受け身も取れない。
そう、現代日本人の俺は、体力も戦闘能力もない。
異世界なんて、能力がなければただのクソ人生だ。
*************
「はーい、お水ですよ」
どのくらい経ったか... 冷たい衝撃がゆっくりと俺の顔を襲う。仰向けに寝転がっていたようで、目を開けると月明かりが入ってくる。
顔に水をかけられた。
重い体を起こすと、先ほどとあまり変わらない景色が... 少し暗い景色がひろがっていた。
「変な時間に起きられても困るので、とっとと晩御飯を食べて寝てください」
「は!?昼は?」
「あなたが走っていたので、みんなで簡単に済ませましたよ」
お前が走らせたんだろうが... とツッコみたくなるが、腹の中が空っぽだと何も言う気が起きない。
「で、あなたがぶったおれたので荷台に積んで運びました。ぶっちゃけ置いて行こうと思ったんですけどね... 」
おい、魔獣もいるからそれは死ぬだろうが。勇者を置いてけぼりにするな。
「多数決では置いていく事になってたんですが、スズに止められました」
タイランも見捨てたのか... もうお前らが魔物だろ...
「さあ、行きますよ」
言い返してもろくな事にならないので、大人しくタイランが起こしたであろう焚き火に向かう。
スズは、ぼーっと焚き火を眺めていて、タイランは今朝同様、焚き火を使って料理をしている。
「おう!起きたかへっぽこ勇者!とっとと食って体力戻せ!」
と、今朝同様、皿を渡される。
内容はパンの上に目玉焼きとベーコンをのせたもので...
今朝と同じだった。
唖然として口をひらけずにいると、見兼ねたリリーが俺を代弁する。
「なんで朝と同じ物なんですか」
「え?美味いからだが?」
すでに一枚平らげ、もう一枚のパンに手を伸ばしながら答えるタイラン。
脳筋は比喩ではなかった、旅の途中だから贅沢はするなという見方はある。けど俺はもっといろんなものが食べたい!!
だが何を言っても状況が変わらないのは事実で... スズもリリーも、じっとタイランを見つめた後、おとなしく皿に手をつける。
「なあ、リリーは料理出来ないのか?元盗賊なら野営経験もあるだろ」
「出来ます。茹でるだけなら」
… もしかしたら明日は茹で芋になるかもしれない。三食連続ベーコンエッグパンよりかはマシであるが。
「あの、勇者様の「魔物を塵にする」程の最強の能力?について昼間のうちに考えていたんですが」
食料事情について残念な結論が出たころ、前向きな議題が提供される。
能力!腹をくくって逃げる... 戦う覚悟はしたが、結局は能力が発動すれば全部チャラだ。魔物に遅れを取らなければ俺は死なないし、最強と褒め讃えられるんだから。
「私は、自分の魂から力を注ぐようにイメージしているのですが、二人はどうなのかなと思いまして... 」
「私は気合いです、なんとなく分かります」
リリーが驚くほど役に立たないんですが... 俺は魂がないからスズの方法は使えないし。
話の流れから皆が、三枚目のパンに手を伸ばすタイランに顔を向けると...
「ん?俺か?うーん... なんというか...」
脳筋と呼ばれていても思考の類いは出来るようで、パンを片手に、顎にもう片方の手をやる。
「知っていることを現実にする?みたいな。ほら、木を燃やすと熱くなるだろ?そんな感じでガッッとやるんだ!」
言い終わるとと共にパンを一口。もごもごしながら「ガッとだ、ガッと」などとなんの為にもならない情報を発している。
そういえばタイランの能力はまだ見てないな... 能力を使う前にリリーに撃沈されてたし。
「ところでタイランの能力ってなんなんだ?」
すると先程まで、ガッ、ガッと発していた口を閉じ... 急いで飲み込み、俺をじっと見つめた。
それが出来るんなら最初からそうしろよ...
「内緒だ!」
コミカルな表情はどこへやら、パンを両手で持ち、真剣な面持ちで力強く言い放った。
めんどくせえ。
だが、リリーの変なアドバイスよりも、イメージを具現化する、という方がやりやすそうだな... 魔獣と戦う時にタイランに来てもらえば、漏らさなかったんじゃないのか?
「まあ、能力の細かいところとか戦い方はリリーに教えてもらえ!こいつは昔の特訓仲間の中でも、俺の次に強かったからな!」
「寝言は寝てからと、この前教えたでしょう。また地べたで眠りたいんですか?」
「うるせえ、この前のは反則だ!」
二人の言い争いを横目に、とっととパンを平らげて立ち上がろうとする... が、
それは叶わず。
ドサッ
足がもつれて地面に倒れる。運動不足の体が急に長距離マラソンなんてしたら当たり前だった...
「あれ、本当に運動してないんですね... 今なら能力を発動できるかもしれません!!ちょっくら魔獣捕まえてきます!」
待て待て待ってくれ!足が動かない人間に対する所業じゃない!動け!俺の足いい!
前世で見た、浅い水溜りに溺れたアリのような動きをしていただろう。手で地面を這いずるように逃げようとするが...
グルルルルルル...
「お、三匹か?リリーにしては少し少ないな... まあ、死ぬなよ勇者!」
「危なくなったら助けますので頑張ってください... 」
そそくさと食事の片付けを始める二人。
俺はというと、徐々にうるさくなる複数の唸り声に、体をピクッと震わされ... 短剣を抜いて振り向いた。そして本来魂があるべき所であろう、胸から力を捻り出すようにして叫ぶ。
「いやああああ!!お願いしますううううっっ!!」
ーーーーーーーーーーーーー
面白いと思ったら応援、コメントお願いします!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる