コンセント

小笠原雅

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コンセント

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六、コンセント

 ブランドのスーツを決めてスマホをイジっていると、背中側から照美が現れた。
「お待たせしました」
 照美は紺のパンツルック白のブラウスが夏らしい。中に紺のブラが透けて見えている、大人の色気がある。
 光男の対面に座ると紙袋を取り出して頭を下げた。
「先日はお世話になりました」
 照美は冷たくいって、
「義母が喜んでおりました。これを言付けられておりましたのでお渡しします」
「商品券です」
 テーブルの真ん中に置いた。
「お納め下さい」

 光男は照美の顔を見た。
 30女の色気、コンディションの良い長い髪、化粧は薄い、赤みがキツい口紅が大人の女を現している。
 キャバ嬢とは違う健康的な昼間の良い女がここに来て座っている。昔のエロ狂いの女が上品な女の皮を被っている。真っ裸にして本性を出させてやりたい。
 光男は照美の目だけを見ている。
 頭を下げて照美の胸まで顔を持って言って、ゆっくりと小さな声で光男は言った。

「食いたい、おまえを、だってペットだろ。今まで何処に行ってたんだ、探したぞ」

 照美は焦った「だってペットだろ」と言われた時にお股に汁を滲ませてしまってる。
 怒り出すタイミングで顔を赤らめてしまった。向かい合って座った時におへそのしたを握られた感覚が襲って動揺した照美には余裕が無かった。
「逃げなければ」照美は条件反射で立ち上がった。
 顔を赤らめ「確かに渡しました」と席から離れた。

 何も言わず、照美は店から出た、その後ろを光男が追う。スルスルとエスカレーターをおり、 デパートの玄関を探して歩く。
 光男の目の前で大きなお尻が揺れている。
照美が大股で歩く力がいやらしくケツ肉を揺らす。紺のズボンの生地が薄いせいでパンツのラインがはっきり見える。
 そう昔はあの肉を自由に揉み舐めて照美を喜ばせてあげた。
 もうロックオンされている、ただついていけば獲物は逃げ場のない所へ行くものだ。
 追いかけていると光男は不思議に思った。
 おまえは俺のペットなのに何故逃げるんだろ。
 光男はデパートの角の交差点で照美の腕を掴んだ。
「照美は驚いた顔をして光男の顔を見たが、目を見た瞬間に逃げられ無い事を知った。
照美の身体に逃げる為の力が出てこないからだ。
 光男は睨んだ顔そのままに裏通りに引っ張り歩いていく。
 雑居ビルの中に入り廊下を進み、奥に設置されたエレベーターの箱のボタンを押した。
 エレベーターが降りて来る間両手を壁に押し当てその間に照美を置いた。
「逃げられ無いぞ」そうつぶやいキスをした。
 無機質にエレベーターのドアが開き、照美の両手を掴んで頭の上に引き上げ、1番奥に照美を押しこみ乗り込んだ。
 4人乗れば定員だろう狭い空間が2人の息を荒くする。
 頭の後ろに手を回してキスをした。
「ジュルジュルジュル」
「はぁハァハァーン」
 胸を揉み股間を弄り照美のズボンのへその前から手を入れて股間の真珠を直接弄った。
「ベトベトじゃないか?」
「欲しかったのか」
「あああ」照美が声を出して答える。
こんなのが感じるんだろ?」
 光男をエレベーターの1番上の階のボタンを押した、
 光男の肩越しに照美の目の前でドアがゆっくりと閉まり始めた。
 たぶん幻想だけど、和博、義母、叔母さん、照美を支えてくれる優しいひとたちがこっちを見て微笑んでいる。
 必死に手を伸ばすがドアが閉まってしまった。絶望感が襲う。
「お願い許してやめて」
「ガシャン」ドアの閉まる音が鳴った
 同時に照美を後ろ向きにさせた。直ぐにに飾りのベルトを外しストッキングと下着を下ろした。
「やめてやめてお願いこんな場所で」
光男はベルトを外すのももどかしくチャック下ろしただけで、太く硬直した物を照美の後ろから突き刺した。
 簡単に入るヌルヌルした感覚が気持ちいい。
「あああ、すごい」
 照美が声を出した時、照美の膣が締まり出した。
 腰を振る事も出来ないほど照美の中は良かった。まるで江戸の艶話しにも出て来そうなタコがシンボルに絡み着くその動き締まり方がいやらしすぎる。
 それに、コンセントに差し込むと周り出す扇風機の様に、エネルギーが沸き上がりぐるぐると快感が2人を襲った。
 光男は堪らず照美を抱きしめた。
 何も考えずに快感だけを感じている。キュゥーっと膣の中のシンボルが快感に耐えている。
 腰も振る事が出来ない。少し動けば漏れてしまいそうだった。「ぎゃーー」
 凄い感覚だった、高い津波が浴びせられた様に快感が襲う。
 照美は我を忘れて尻を上下させながら叫んだ。
「うわうわーうわー」
 エレベーターが最上階に着く少し前に数回腰を振っただけの光男は果てた。
 ボタンの押した階に着いたようだ。
 少し個室が揺れた。
 揺れに合わせて光男がよろめいた。
 照美の女芯から愛液の糸を引かせてて、シンボルが抜けた光男は、ドアが開いた時、ふらふらと後ろによろけてエレベーターの個室から出てしまった。
 照美は下の階のボタンを押した。
「食べられてしまう私の幸せが」
 ドアが閉まり光男を取り残そうとした。
「もう会わない」照美はそう言い下した。

「ガチャ」光男の靴がドアに挟まり、ドアは再度開いた。
「おまえは俺のペットなのに何故逃げるんだ」 
 ヘナヘナと座り込み光男を見上げた。
 目が合うだけでエクスタシィの余韻がやって来た。軽い痙攣が気持ちいい。
 照美は股間からふともに流れる光男の精液を手で拭い舐めてていた。
 
 それから30分もしないうちに2人はシティホテルの一室で裸になっていた。 
 美月は照美の身体をずっと舐めている。足の指の先から、耳の裏までゆっくりと時間をかけて、
 女が負けたと思う時があるらしい。
 性感で舐めし尽くされた身体に散々焦らされて堪らなくなった時、シンボルを受け入れる姿をさせられる時だ。
 両腕で膝裏を抱き抱えるように足を開き、見られる事で興奮し皮肉が開いてくる。
 クッパぁと閉じたビラビラが愛液の糸を引き合うように口を開けている。
「ここに何を入れたいんだ?大きな声で答えろ!」
「チ◯ポよ大好きなチ◯ポ、ペットの照美の中に入れて下さい」
「あああチ◯ポよチ◯ポ早く入れて無茶クチャにして欲しいの、ここにここにチ◯ポ入れてお願いーーい」

 照美は思う結婚ってなんだろ?どうして苗字を一緒にするのだろう。生まれて来る子どもと同じで居たいから、もし子どもが出来ないなら必要無いよね。
 妻ってなんだろ?飯作って両方の家族とうまくやって夫を支えて。
 愛ってなんだろ。わかんないよ

 セックスってなんだろ。
 これはわかる気がする。
 キスされて胸を揉まれて身体を舐められてアイツのエネルギーが私のお腹の奥にたまる。それは愛撫じゃなくても、身体を触れなくても、目を見るだけでアイツのエネルギーが私の中に溜まる。
 それだけでも十分なんだけど、アイツのものがコンセントの差し込みの様に私に入って来て繋がる。数センチ繋がるだけで私はアイツの物になる。
 その途端エネルギーが弾ける。アイツのシンボルで掻き回されて、大雨の日の川の濁流のようにエネルギーが凄く強い力で流れる。エネルギーが2人の間で流れてぶつかって。そして爆破する。

 だから理屈じゃないのよ。
 哲学でもない。
 磁石の様にくっついてしまうものなの。
 だから何も言わないでください。


 光男は淡白な夫婦生活に飽きていた。妻の実家の会社に就職して、次期社長と言う立場上、妻とは別れられない。
 光男の持っている性癖を照美にぶつけ出して来た。
 卑猥な下着を与え、若い女しか履かないスカートをはかせる。
 少し弛んだ身体にピッタリとした服。
 年を取った女が似合わないけれど、男を興奮させるために着ている、その淫靡な雰囲気が光男が好きなのだ。

 「おまえあの時のサプライズ覚えいるか?」

 「忘れるわけないでしょ」

 「デパートのカフェテリアでやりたいって思ったわ」

「そうだな、おまえは俺のペットだものな。

「そうよ、でも忘れて居たかったわ」
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