60 / 179
お家で待とう
援軍は来るのかな?
しおりを挟む
約束の時間までもう少しとなる。結局、ギルド内で聞き込みをしても有力な情報が集まらなかった。
逆に、マルクエン達は何処から来たのか、Dランクという噂は本当なのか? 魔人を追い払ったのは本当なのかと質問攻めに会ってしまう。
「マルクエンさん、兵士長様がお見えになられましたー!」
ミウが声を掛けてきて、正直助かったとマルクエン達は思った。
そのまま会議室へと呼ばれ、ギルドマスター、兵士長と対面する形で椅子に座る。
「皆様、ご足労いただきありがとうございます」
兵士長が頭を下げ、マルクエン達も礼を返す。
「さて、早速本題に入らせて頂きたいのですが、軍隊が到着するのが大幅に遅れる見込みでして……」
ラミッタはそんな事だろうと思っていたが、マルクエンは驚いて理由を尋ねる。
「それは……。どういったご事情でしょうか?」
「はい、どうやら各地で魔人の目撃情報が相次ぎ、また、この街に置かれた箱の様な物も設置されているようです」
「そんな……」
シヘンは思わず言葉が漏れ出た。うーんと唸るマルクエン。
「困りましたね……」
「応援を要請しましたが、ここは王都からも遠く、各地での騒動が終わり次第という形になりそうです」
それを聞いて、ラミッタが話し始める。
「要するに、私達だけであの箱をどうにかしなくてはいけないと?」
「はい、申し訳ありませんが……」
「私達ギルドも、勇者マスカル様に連絡を取り付けてみたのですが、別の町の箱を対応中との事でした」
勇者マスカルの名を聞いて、あぁと思い出したマルクエン。あの一緒に食事をした男だ。
「冒険者ギルド、この街の駐在兵、治安維持部隊で連携して街を守っていく方針ではありますが……」
「あの箱や魔人の事はお任せ下さい」
マルクエンの言葉に兵士長は安堵した。
「あなた方がいらっしゃるなら、本当に心強い」
話し合いが終わり、マルクエン達はギルドを出た。
「あんな安請け合いして良かったの? 宿敵」
「放っておけないだろう? それに、魔人が向こうからやって来るならば、話は早い」
「まぁ、そうね」
そんな事を言って4人は街をぶらつく。昼が近いので腹も減ってきた。
「お昼近いですし、何処かで食べていきませんか?」
「そうね、そうしようかしら」
ケイの提案にラミッタは同意する。
「あの屋台通りなんてどうっスか? 前から気になってたんスよ!」
昼になると屋台が一斉に現れる、この街の有名な観光名所のことをケイは言っていた。
「確かに、見て回るのも良いわね」
そんな感じで話は纏まり、4人は屋台通りまでやって来た。
「おぉー、賑やかな場所ですね」
活気の溢れる通りには、食べ物屋から露天商まで様々な店が開かれている。
「それじゃ、何か目ぼしいものでも見付けましょ」
ラミッタが言うと、マルクエンも「あぁ」と返事をし、人混みをすり抜けて見回った。
逆に、マルクエン達は何処から来たのか、Dランクという噂は本当なのか? 魔人を追い払ったのは本当なのかと質問攻めに会ってしまう。
「マルクエンさん、兵士長様がお見えになられましたー!」
ミウが声を掛けてきて、正直助かったとマルクエン達は思った。
そのまま会議室へと呼ばれ、ギルドマスター、兵士長と対面する形で椅子に座る。
「皆様、ご足労いただきありがとうございます」
兵士長が頭を下げ、マルクエン達も礼を返す。
「さて、早速本題に入らせて頂きたいのですが、軍隊が到着するのが大幅に遅れる見込みでして……」
ラミッタはそんな事だろうと思っていたが、マルクエンは驚いて理由を尋ねる。
「それは……。どういったご事情でしょうか?」
「はい、どうやら各地で魔人の目撃情報が相次ぎ、また、この街に置かれた箱の様な物も設置されているようです」
「そんな……」
シヘンは思わず言葉が漏れ出た。うーんと唸るマルクエン。
「困りましたね……」
「応援を要請しましたが、ここは王都からも遠く、各地での騒動が終わり次第という形になりそうです」
それを聞いて、ラミッタが話し始める。
「要するに、私達だけであの箱をどうにかしなくてはいけないと?」
「はい、申し訳ありませんが……」
「私達ギルドも、勇者マスカル様に連絡を取り付けてみたのですが、別の町の箱を対応中との事でした」
勇者マスカルの名を聞いて、あぁと思い出したマルクエン。あの一緒に食事をした男だ。
「冒険者ギルド、この街の駐在兵、治安維持部隊で連携して街を守っていく方針ではありますが……」
「あの箱や魔人の事はお任せ下さい」
マルクエンの言葉に兵士長は安堵した。
「あなた方がいらっしゃるなら、本当に心強い」
話し合いが終わり、マルクエン達はギルドを出た。
「あんな安請け合いして良かったの? 宿敵」
「放っておけないだろう? それに、魔人が向こうからやって来るならば、話は早い」
「まぁ、そうね」
そんな事を言って4人は街をぶらつく。昼が近いので腹も減ってきた。
「お昼近いですし、何処かで食べていきませんか?」
「そうね、そうしようかしら」
ケイの提案にラミッタは同意する。
「あの屋台通りなんてどうっスか? 前から気になってたんスよ!」
昼になると屋台が一斉に現れる、この街の有名な観光名所のことをケイは言っていた。
「確かに、見て回るのも良いわね」
そんな感じで話は纏まり、4人は屋台通りまでやって来た。
「おぉー、賑やかな場所ですね」
活気の溢れる通りには、食べ物屋から露天商まで様々な店が開かれている。
「それじゃ、何か目ぼしいものでも見付けましょ」
ラミッタが言うと、マルクエンも「あぁ」と返事をし、人混みをすり抜けて見回った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
46
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる