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水の神様
住民を救え!
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「もう大丈夫だから安心して」
少女の頭に手を置いてラミッタは微笑む。
シヘンとケイは緑色の臓器を持って家々を回った。
ラミッタは勝手に宿屋のベッドを拝借し、マルクエンを寝かせる。
「すまないな、ラミッタ」
「何回目よそれ。なに弱気になってんのよ」
心配そうな表情を隠しきれずにラミッタが言う。
「宿敵、水でも飲みなさい」
「あぁ、すまん」
上半身を起こし、ラミッタに水を飲まされるマルクエン。
「ラミッタ。まさかお前に看病され、命を救われるとはな」
「大げさよ」
ラミッタは照れくさそうにそっぽを向く。
「全部回ってきたッスよ!!」
「ありがとう。これで良くなればいいんだけど……」
一時間が経っただろうか、マルクエンは体のしびれとダルさが段々と取れてきた事を感じ取っていた。
そこから更に時間が経ち、夜になる頃にはすっかり元気になっていく。
住民達も、魚の解毒が効いたらしく、フラフラとだが動けるようになっていた。
宿屋の店主と妻がマルクエンの部屋に訪ねてくる。
「あなた方が助けてくださったのですね……」
「いえ、勝手に部屋を使ってしまい申し訳ない」
マルクエンがすまなそうに言うと、店主は目の前で手を降った。
「とんでもない!! あなた方は命の恩人です!!!」
「おねーちゃん!! ありがとう!!」
少女も駆け寄ってきてラミッタに礼を言う。
「と、言うわけで。上流の祠に魚の魔物が巣食っていました」
その後、集まった住民達にシヘンが事情を話した。
「なんとも……。水神様の怒りだと思っていましたが……」
「だが、本来であれば。あの祠は魔物が近付くことさえできないはずです」
それを聞いたラミッタがうーんと思考を巡らせる。
「結界が弱まっているか、それとも誰かが仕組んだか……」
それを聞いて住民はどよめく。
「何か怨まれるような事、心当たりはありませんか?」
ラミッタに聞かれるも、住民には誰も心当たりなど無かった。
「い、いえ。私達は旅人の方向けに商売をしている小さな集落ですし、そんな覚えは……」
「そうよね……」
ラミッタもうーんと悩んでしまった。
「魔人や魔王の手先が何かしたのかしらね」
「近くの街でも魔人が出たと聞いています。なんでも、竜まで出てきたとか……」
武器屋の男が言うと、マルクエンはうんうんと頷く。
「えぇ、あの竜は大変でした」
「恐かったッスよねー」
その言葉を聞いて住民達は目を丸くする。
「あ、あなた方は、竜が出た時。あの街にいらしたのですか?」
「え? えぇまぁ、はい」
「凄い! それでしたら竜殺しのパーティにも会ったことがあるんじゃないですか!?」
茶屋の娘が目をキラキラさせて言う。
「あー、えっと、そのー、何ていうかー」
マルクエンはどうしようかと考える。ラミッタを見ると「余計なこと言ってくれたわね」と口にしないが顔に書いてあった。
「あれ? そう言えば、竜殺しのパーティって……。純白の鎧で、大柄な男の人と……」
そう言ってマルクエンを見る。洞窟前に放置した鎧を取りに行き、着て帰ってきたのが仇となった。
「長い茶髪の女魔剣士さんと……」
続いてラミッタを見る。
「長い金髪の女魔法使いさん、銀髪の女剣士さん……。って!!」
「あー、その、隠していた訳では無いのですが」
苦笑いをしながらマルクエンは言う。
「まさか、本当に……!?」
少女の頭に手を置いてラミッタは微笑む。
シヘンとケイは緑色の臓器を持って家々を回った。
ラミッタは勝手に宿屋のベッドを拝借し、マルクエンを寝かせる。
「すまないな、ラミッタ」
「何回目よそれ。なに弱気になってんのよ」
心配そうな表情を隠しきれずにラミッタが言う。
「宿敵、水でも飲みなさい」
「あぁ、すまん」
上半身を起こし、ラミッタに水を飲まされるマルクエン。
「ラミッタ。まさかお前に看病され、命を救われるとはな」
「大げさよ」
ラミッタは照れくさそうにそっぽを向く。
「全部回ってきたッスよ!!」
「ありがとう。これで良くなればいいんだけど……」
一時間が経っただろうか、マルクエンは体のしびれとダルさが段々と取れてきた事を感じ取っていた。
そこから更に時間が経ち、夜になる頃にはすっかり元気になっていく。
住民達も、魚の解毒が効いたらしく、フラフラとだが動けるようになっていた。
宿屋の店主と妻がマルクエンの部屋に訪ねてくる。
「あなた方が助けてくださったのですね……」
「いえ、勝手に部屋を使ってしまい申し訳ない」
マルクエンがすまなそうに言うと、店主は目の前で手を降った。
「とんでもない!! あなた方は命の恩人です!!!」
「おねーちゃん!! ありがとう!!」
少女も駆け寄ってきてラミッタに礼を言う。
「と、言うわけで。上流の祠に魚の魔物が巣食っていました」
その後、集まった住民達にシヘンが事情を話した。
「なんとも……。水神様の怒りだと思っていましたが……」
「だが、本来であれば。あの祠は魔物が近付くことさえできないはずです」
それを聞いたラミッタがうーんと思考を巡らせる。
「結界が弱まっているか、それとも誰かが仕組んだか……」
それを聞いて住民はどよめく。
「何か怨まれるような事、心当たりはありませんか?」
ラミッタに聞かれるも、住民には誰も心当たりなど無かった。
「い、いえ。私達は旅人の方向けに商売をしている小さな集落ですし、そんな覚えは……」
「そうよね……」
ラミッタもうーんと悩んでしまった。
「魔人や魔王の手先が何かしたのかしらね」
「近くの街でも魔人が出たと聞いています。なんでも、竜まで出てきたとか……」
武器屋の男が言うと、マルクエンはうんうんと頷く。
「えぇ、あの竜は大変でした」
「恐かったッスよねー」
その言葉を聞いて住民達は目を丸くする。
「あ、あなた方は、竜が出た時。あの街にいらしたのですか?」
「え? えぇまぁ、はい」
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茶屋の娘が目をキラキラさせて言う。
「あー、えっと、そのー、何ていうかー」
マルクエンはどうしようかと考える。ラミッタを見ると「余計なこと言ってくれたわね」と口にしないが顔に書いてあった。
「あれ? そう言えば、竜殺しのパーティって……。純白の鎧で、大柄な男の人と……」
そう言ってマルクエンを見る。洞窟前に放置した鎧を取りに行き、着て帰ってきたのが仇となった。
「長い茶髪の女魔剣士さんと……」
続いてラミッタを見る。
「長い金髪の女魔法使いさん、銀髪の女剣士さん……。って!!」
「あー、その、隠していた訳では無いのですが」
苦笑いをしながらマルクエンは言う。
「まさか、本当に……!?」
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