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ジャガの街
鉱脈の竜
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「そんな竜を私達で倒せるかどうか……」
マルクエンは少し弱気に言う。
「頼む、それに竜から素材が取れたら最強の剣を作ってやるよ!!」
「最強の……、剣ですか?」
マルクエンが聞き返すと「あぁ」と言って得意げにサツマが話す。
「俺の先々代の更に先々代と語り継がれているだけどな、鉱脈に現れる竜からは最高の金属が採れる。そいつを使えば絶対に折れない錆びない剣が出来るってよ!!」
「ホントかしら?」
ラミッタは疑いの目線を向けるが、そんな事は気にしていないようだ。
「そうさ!! 不謹慎かもしれねぇが、俺は竜が現れて感謝もしているんだ。俺の代で最高の剣が作れるかもしれねぇってよ!!」
ふむ、とマルクエンは顎に右手を当てて考える。
「ラミッタ。どうする?」
「まぁ、勇者を待つ間は暇だし、まずは様子だけでも見てみましょうか。期待はしないで頂きたいけどね」
二人の返事を聞いてバレイもサツマも顔を明るくした。
ギルドを出る頃にはすっかり日も沈んでしまった。勇者と竜討伐の件があるので、宿はギルド持ちで用意という高待遇だ。
この街で一番の宿に、マルクエンの一人部屋とラミッタ達の三人部屋が用意されていた。
ビュッフェ形式の夕飯を堪能すると、ラミッタの部屋に集まり、今後のことについて話す。
「鉱脈に住む竜か、どんな奴なんだろうな」
マルクエンがポツリと言った。
「一旦、敵を偵察してみるしか無いわね」
ラミッタはそう返した後にシヘンとケイの方を見る。
「それで、あなた達はどうするの?」
「わ、私は!! 付いていきます!!」
シヘンが緊張しながらも返事をした。
だが、ラミッタは彼女たちを見据えたまま語りかける。
「竜との戦いだわ、あなた達を守りきれないかもしれない。命を落とす可能性もあるわ」
「私はここまで来たんだから付いていくッスよ!!! 魔人と戦っているのに今更ッスよ!!」
「そうね」
ケイの言葉を聞いてラミッタが、くすりと笑う。
「それじゃ早速だけど、明日になったら偵察に行きましょ。ほら、さっさと出ていきなさい宿敵」
ラミッタは手でシッシッとマルクエンを部屋から追い払った。
翌日になり、朝食を済ますと、宿屋の外でラミッタはうーんと背筋を伸ばす。
「それじゃ、ドラゴン見物と行きましょうか」
マルクエン達は荒れた山を目指して歩き始める。
二時間ほど歩くと、鉱脈の入り口が見える。
竜が現れた為に閉鎖されているので、不気味な静けさがあった。
「この中に竜が……」
マルクエンは思わず息を呑む。
「音消しと暗視の魔法を掛けるわ」
暗殺に使うための魔法をラミッタは使った。これで気配が消えたマルクエン達は鉱脈のトンネル内へと侵入する。
中は真っ暗だったが、暗視の魔法のお陰で、昼間のような明るさとまではいかないが、視界にはさほど困らなかった。
「待って、音がする」
ラミッタは手で仲間を静止する。マルクエンも気配を感じ取っていた。
マルクエンは少し弱気に言う。
「頼む、それに竜から素材が取れたら最強の剣を作ってやるよ!!」
「最強の……、剣ですか?」
マルクエンが聞き返すと「あぁ」と言って得意げにサツマが話す。
「俺の先々代の更に先々代と語り継がれているだけどな、鉱脈に現れる竜からは最高の金属が採れる。そいつを使えば絶対に折れない錆びない剣が出来るってよ!!」
「ホントかしら?」
ラミッタは疑いの目線を向けるが、そんな事は気にしていないようだ。
「そうさ!! 不謹慎かもしれねぇが、俺は竜が現れて感謝もしているんだ。俺の代で最高の剣が作れるかもしれねぇってよ!!」
ふむ、とマルクエンは顎に右手を当てて考える。
「ラミッタ。どうする?」
「まぁ、勇者を待つ間は暇だし、まずは様子だけでも見てみましょうか。期待はしないで頂きたいけどね」
二人の返事を聞いてバレイもサツマも顔を明るくした。
ギルドを出る頃にはすっかり日も沈んでしまった。勇者と竜討伐の件があるので、宿はギルド持ちで用意という高待遇だ。
この街で一番の宿に、マルクエンの一人部屋とラミッタ達の三人部屋が用意されていた。
ビュッフェ形式の夕飯を堪能すると、ラミッタの部屋に集まり、今後のことについて話す。
「鉱脈に住む竜か、どんな奴なんだろうな」
マルクエンがポツリと言った。
「一旦、敵を偵察してみるしか無いわね」
ラミッタはそう返した後にシヘンとケイの方を見る。
「それで、あなた達はどうするの?」
「わ、私は!! 付いていきます!!」
シヘンが緊張しながらも返事をした。
だが、ラミッタは彼女たちを見据えたまま語りかける。
「竜との戦いだわ、あなた達を守りきれないかもしれない。命を落とす可能性もあるわ」
「私はここまで来たんだから付いていくッスよ!!! 魔人と戦っているのに今更ッスよ!!」
「そうね」
ケイの言葉を聞いてラミッタが、くすりと笑う。
「それじゃ早速だけど、明日になったら偵察に行きましょ。ほら、さっさと出ていきなさい宿敵」
ラミッタは手でシッシッとマルクエンを部屋から追い払った。
翌日になり、朝食を済ますと、宿屋の外でラミッタはうーんと背筋を伸ばす。
「それじゃ、ドラゴン見物と行きましょうか」
マルクエン達は荒れた山を目指して歩き始める。
二時間ほど歩くと、鉱脈の入り口が見える。
竜が現れた為に閉鎖されているので、不気味な静けさがあった。
「この中に竜が……」
マルクエンは思わず息を呑む。
「音消しと暗視の魔法を掛けるわ」
暗殺に使うための魔法をラミッタは使った。これで気配が消えたマルクエン達は鉱脈のトンネル内へと侵入する。
中は真っ暗だったが、暗視の魔法のお陰で、昼間のような明るさとまではいかないが、視界にはさほど困らなかった。
「待って、音がする」
ラミッタは手で仲間を静止する。マルクエンも気配を感じ取っていた。
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