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第4話 男としての意識
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昨日喧嘩したのにも関わらず、リオはまたフィル王子に会いに来てしまった自分に疑問をぶつけていた。
(どうして、気になっちゃうのよ~!! まあ、これは監視よ! ちゃんと秘密を守っているかの監視!! 決してあの無礼王子が気になるわけじゃないし、会いに来いって言う言葉に素直に従ってるわけじゃないんだから!)
馬車の前で表情をコロコロ変えながらぶつぶつ独り言をするもんだから、御者は驚いて声をかける。
「リオ王子? 大丈夫ですか?」
「あっ! ああ、大丈夫だ、すまん」
そう言ってリオはトラウド国の宮殿へと入っていく。
玄関ではなぜか先日案内してくれたメイドが立っていた。
「リオ王子、お待ちしておりました」
「え? ずっと待っていたのですか?」
「はい、フィル王子から毎日リオ王子がこれからはいらっしゃるから出迎えるようにと仰せつかりました」
「そんなっ! そこまでしていただかなくても」
「いえっ! フィル様がここまでお友達にご執心されるのは初めてでございます。わたくしたちも嬉しく思っておりますので、どうかお出迎えだけでもさせてください」
メイドは丁寧にその後お礼を告げると、リオに問う。
「フィル様から今日はリオ王子が行きたいところがあると伺いました」
「え?」
(そんなこと言ってないけど……)
「どちらにご案内いたしましょうか? 後ほどフィル様は伺うと言っておりました」
(これはどこがいいんだ? でも私はフィル王子の自室しか知らない。じゃあ、そこでいっか)
「では、いつものフィル王子のお部屋でお願いできますか?」
「いつもの?」
(間違えた! 来たのはつい2回目ってことになってるんだ)
「いえっ! いつも、フィル王子がいらっしゃるというお部屋のほうにお願いします」
「ああ、かしこまりました。では、ご案内いたしますね」
リオは慌てて訂正をして、部屋へと案内をするメイドについていった。
相変わらず、廊下は豪華な調度品が数多くありそれらに身体を当てて落とさないようにするのに気をつける。
やがて、フィル王子の部屋へとたどり着いた。
「フィル王子は公務のあとに来られるとのことですので、少々お待ちください」
「ありがとうございます」
メイドはそっとドアを閉めると、自分の仕事へと戻っていった。
リオは何もすることがなく、いけないかもと思いつつもフィルの部屋の見学をさせてもらうことにした。
(本がたくさんある。物理学、宇宙に動物学。好きなのかな?)
本棚の横には小さなテーブルがあり、そこには美しい少女の写真が置いてあった。
その少女は10代後半で長いグレイの髪にサファイアブルーの目をしており、オレンジ色の綺麗なドレスを着て優しく微笑んでいる。
(綺麗な人……フィル王子の恋人なのかな?)
すると、リオは突然腕を引っ張られて横にあったベッドに押し倒される。
「きゃっ!」
リオが視線を向けると、押し倒したのはフィルだった。
「フィル王子?!」
「ふん、あれだけ怒って帰ったのにまた来たか」
「秘密を守っているのか気になるので」
リオは冷静に対処しようとするが、心臓は今にも飛び出そうなくらい緊張していた。
「好きなところにいろといったのに、自室にいるとはな」
「勝手に上がり込んでしまったことは大変申し訳なく…きゃっ!」
フィルはリオの首元に自分の顔をうずめて唇をつける。
突然の出来事にリオは抵抗することもできず、顔を赤くすることしかできない。
「男を甘く見るな」
「え?」
「こんな男の自室に何度もほいほいと来て、襲ってくださいと言っているようなものだ」
「そんなつもりでは」
「お前がそうでも男はそう思わない」
そういうとフィルはさっと身体を起こしてリオを解放する。
するとリオはまだ顔を赤らめながら、謝った。
「申し訳ございません、私と二人きりで会うというが嫌だったのですね」
「は……?」
「だから、こんなわざと怖がらせるようなことをして自室に来させないようにしたと。配慮が足りませんでした。今度からはサロンでお会いするようにいたします」
思わぬ返答をされたフィルは目を丸くしてリオを見る。
そして、耐え切れなくなったのか口元に手を当てて笑い出した。
「く、ははははは!」
「フィル王子?」
「お前はおもしろいことを言う。俺の負けだ、別に襲わないから毎日自室に来て監視していいぞ」
(あ、初めて楽しそうに笑う姿をみた……)
リオはフィルのあどけないような笑顔を見て、彼を可愛らしいと思ってしまった。
(いかん、いかん! フィル王子はいつ秘密を漏らすかわからない! 監視なんだから! そう、これは言わば契約お友達ね、うん)
リオは再び秘密警護を徹底することを心に誓った──
(どうして、気になっちゃうのよ~!! まあ、これは監視よ! ちゃんと秘密を守っているかの監視!! 決してあの無礼王子が気になるわけじゃないし、会いに来いって言う言葉に素直に従ってるわけじゃないんだから!)
馬車の前で表情をコロコロ変えながらぶつぶつ独り言をするもんだから、御者は驚いて声をかける。
「リオ王子? 大丈夫ですか?」
「あっ! ああ、大丈夫だ、すまん」
そう言ってリオはトラウド国の宮殿へと入っていく。
玄関ではなぜか先日案内してくれたメイドが立っていた。
「リオ王子、お待ちしておりました」
「え? ずっと待っていたのですか?」
「はい、フィル王子から毎日リオ王子がこれからはいらっしゃるから出迎えるようにと仰せつかりました」
「そんなっ! そこまでしていただかなくても」
「いえっ! フィル様がここまでお友達にご執心されるのは初めてでございます。わたくしたちも嬉しく思っておりますので、どうかお出迎えだけでもさせてください」
メイドは丁寧にその後お礼を告げると、リオに問う。
「フィル様から今日はリオ王子が行きたいところがあると伺いました」
「え?」
(そんなこと言ってないけど……)
「どちらにご案内いたしましょうか? 後ほどフィル様は伺うと言っておりました」
(これはどこがいいんだ? でも私はフィル王子の自室しか知らない。じゃあ、そこでいっか)
「では、いつものフィル王子のお部屋でお願いできますか?」
「いつもの?」
(間違えた! 来たのはつい2回目ってことになってるんだ)
「いえっ! いつも、フィル王子がいらっしゃるというお部屋のほうにお願いします」
「ああ、かしこまりました。では、ご案内いたしますね」
リオは慌てて訂正をして、部屋へと案内をするメイドについていった。
相変わらず、廊下は豪華な調度品が数多くありそれらに身体を当てて落とさないようにするのに気をつける。
やがて、フィル王子の部屋へとたどり着いた。
「フィル王子は公務のあとに来られるとのことですので、少々お待ちください」
「ありがとうございます」
メイドはそっとドアを閉めると、自分の仕事へと戻っていった。
リオは何もすることがなく、いけないかもと思いつつもフィルの部屋の見学をさせてもらうことにした。
(本がたくさんある。物理学、宇宙に動物学。好きなのかな?)
本棚の横には小さなテーブルがあり、そこには美しい少女の写真が置いてあった。
その少女は10代後半で長いグレイの髪にサファイアブルーの目をしており、オレンジ色の綺麗なドレスを着て優しく微笑んでいる。
(綺麗な人……フィル王子の恋人なのかな?)
すると、リオは突然腕を引っ張られて横にあったベッドに押し倒される。
「きゃっ!」
リオが視線を向けると、押し倒したのはフィルだった。
「フィル王子?!」
「ふん、あれだけ怒って帰ったのにまた来たか」
「秘密を守っているのか気になるので」
リオは冷静に対処しようとするが、心臓は今にも飛び出そうなくらい緊張していた。
「好きなところにいろといったのに、自室にいるとはな」
「勝手に上がり込んでしまったことは大変申し訳なく…きゃっ!」
フィルはリオの首元に自分の顔をうずめて唇をつける。
突然の出来事にリオは抵抗することもできず、顔を赤くすることしかできない。
「男を甘く見るな」
「え?」
「こんな男の自室に何度もほいほいと来て、襲ってくださいと言っているようなものだ」
「そんなつもりでは」
「お前がそうでも男はそう思わない」
そういうとフィルはさっと身体を起こしてリオを解放する。
するとリオはまだ顔を赤らめながら、謝った。
「申し訳ございません、私と二人きりで会うというが嫌だったのですね」
「は……?」
「だから、こんなわざと怖がらせるようなことをして自室に来させないようにしたと。配慮が足りませんでした。今度からはサロンでお会いするようにいたします」
思わぬ返答をされたフィルは目を丸くしてリオを見る。
そして、耐え切れなくなったのか口元に手を当てて笑い出した。
「く、ははははは!」
「フィル王子?」
「お前はおもしろいことを言う。俺の負けだ、別に襲わないから毎日自室に来て監視していいぞ」
(あ、初めて楽しそうに笑う姿をみた……)
リオはフィルのあどけないような笑顔を見て、彼を可愛らしいと思ってしまった。
(いかん、いかん! フィル王子はいつ秘密を漏らすかわからない! 監視なんだから! そう、これは言わば契約お友達ね、うん)
リオは再び秘密警護を徹底することを心に誓った──
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