聖女ルート(♂)は召喚された!

濃子

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聖女への道(ルート)編

第24話 「あぁ、誓おう。私の生命は君のためにあるのだと」※

 アレクが少し腰を引いた後に、大きくおれのナカへと動かす。勢いをつけて、一気に身体をぶつけるみたいにーー……、



 バチンッ!








「………ぁ……、かひーー」
 




 喉の奥で掠れている声が、ひゅーひゅーと漏れる。な、なんだ?いま、何が起こった?あ、アレクのモノがおれのナカに入ってた。そして、さらにそこから神力器官に入って……、これ、壁みたいな……、ドンツキがあるのかーー。

 その奥の壁を擦るように、モノが動こうとしてる。
「ーーふッ」
 アレクが次にどうするのかはわかった、ナカにぶちまけるんだ。それよりも、……なあ?ーーおれ、大丈夫か?意識あやしくないかーー?

「ーールート……、可愛いーー」
 愛している、と耳元で囁いた奴は、そのままおれのナカを激しく突いて、精を注ぎ込んできた。


「~~~~~ッ!」

 
 ヤバいヤバいヤバいヤバい~~~ッ!脳みそのなかで何かがパチパチ弾けてる。それが爆発しそうで、おれは頭を大きく振って、そのパチパチを消そうとした。

「ッ」
 でも、すでにおれのナカじゃとんでもないものが大爆発を起こしていて、あまりの快感に受けきれなかった名残と、おれの理性が戦ってただけだった。

 身体がビクビクって獣の最後みたいに痙攣を繰り返しながら、ナカへの刺激にもがいている。気が狂いそうな快楽に、自分が自分じゃなくなる感覚に、意味不明な悲鳴をあげながら、逃げ道を探すーー。


「~~やッ、やダァッ!~~~ぉ、おかっしッ!からだッ!おかしーーーーィ゙!」


 ーーあ……、魔力がすげー美味い……。何これ……、美味すぎだろ……、もっと欲しい……、もっと、もっとーー……、ここが、いっぱいになるまでーー、アレクの食わせてーー……。



「怖いッ!~~~マジムリぃ゙~~~!」
「ーールート……、私がいる」
「アレクッ!キスッ!~~~キスしてッ!」
 硬い腕にしっかりと抱きしめられ、おれはアレクにキスをねだった。唇をぶつけて、何回も何回もしつこいぐらいキスを求めて、快楽の恐怖から逃れようとしたんだ。

 ーーよく考えりゃ悪いのはこいつなんだけどな……。


 そのときは、そんな冷静なこと考えられず、おれはギャーギャー喚きながら、いつの間にか意識をなくしていて……。













 
「………ト……」
「……」
「……ルート」
「…ん……、アレク?」
「あぁ、よかった」
「ん?何が……」
 朝起きなくて心配されるなんて、そんなに年とってねえよ……。

「あれ?いつもより暑くないか?」
「ここは昼過ぎによく日が入る」
「ふ~ん。ーーえっ!昼過ぎッ!?」
 気持ちは飛び起きた。けど、なんでだかおれの身体が起きない。どうした、おれ?腰から下が異常に重いんだけど……、一体なんだ?

「なんだろ?身体が動かない……」
「教皇が、今日はゆっくりするようにとーー」
「ふうん、そっか……」
「パイナップルを食べるか?」
「ああ!ありがとーーー」
 大欠伸をかましながら、おれはのろのろと起きあがる。アレクが背中を支えてくれたんだけど、なんで当たり前のように介助してんだ?

「なあ、アレク……」
「あぁ」
「昨日って……、し、したんだよな?」
「もちろん。忘れられない初夜だった」
「ふ~ん、そう……」
 ……キザ100%なやつ。

「覚えていないのか?」
「……途中までは覚えている。ーーただな……」
 うん、何かパイナップルの酸味で頭がスッキリしてきたぞ。
「おまえが好き放題しだしてからは、ちょっとあやしいんだよ」
「そうかーー。直に慣れるだろう」
 上機嫌なアレクが、今日も美しく微笑んでいる。美人は3日で慣れる、だったか?たしかにおまえが隣にいるこの状況にも、慣れてきたよ。

「……悪い奴だな」
「ふふっ。そうだな、私は悪い奴だ。ーー例えルートが王太子の方に惹かれていても、私の方に落とす方法はいくらでもあったからな」
「ふ~ん」
 そうか、そうか。ーーおれのことがそこまで好きか……。

「嫌になったか?」
「別にーー。What if not?(もしも論)だろ?何をしても結果はこうだったとおれは思うぜ」
「そうか。それは安心した」
「けっ」

 人畜無害な顔して、実はものすげーヤバい兄ちゃんじゃんーー。初対面のときに感じた、あの獲物を狙うハンターみたいな鋭い目ーー、どうやらおれの勘違いじゃなかったらしいーー……。

 いや、……こういうダークな面が透けて見えるのが、男の魅力のひとつだったりするのかもな。

「ーーおれはそういうの、悪くないと思うぜ」
「ふふっ」
「まっ、おまえはせいぜい、おれのために生きろよな」
 ーーおれはおまえを生かすために、がんばってやるんだからさ。

「あぁ、誓おう。私の生命は君のためにあるのだとーー……」


















 次の日、おれはアレクとバッカイア国の東にいた。もっちのろんろん、あの魔蝕を浄化するためだよ。

「ーーはあ……。こんな簡単なことだとは思いたくなかった」
 神力が満タンなおれは、まるでギリギリまで詰められたでっぷりマヨネーズ。いくらでも力を絞り出せますよ。

「またな……、魔蝕さん」
 祈りを込めて闇を払う。
 アレクがあれだけ苦しめられた闇は、おれが手を当てると結界の中で小さく震え、すぐにすうっと無色になった。

「ーー早いな」
「先代と比べてどうなんだ?」
「私も晩年しか知らないが……」
「そりゃそうか。誰でも全盛期ってのがあるよなーー」
 先が長いねーー、ってつぶやいたおれに、気遣うような視線を向けてくる、おれの護衛騎士様。

「ルート……」
「ーーなあ、アレク。おれ達は、50年って言わずに喚べるならすぐに喚ぼうぜ」
「なぜ?」
「決まってんじゃん!後の時間は2人で好き放題遊ぶためだよ」
「……なるほど、名案だ」
「だろ?でもって、1年でも短くできる方法を考えるーー。そうすりゃだんだん1人当たりの負担年数が減るぞ!」
「そうだな……。その分聖女も多く喚ぶことになるが……」
「あっ!そういう問題もでてくるのかーー」



 天は高く、どこまでも青い空がひろがっている。
「きれいだなー。空はどこも空っていうのかなーー?」
「?」
 太陽が出て沈み、夜になるのも同じ。ああ、けど、月の色が違う。この世界は淡い水色で、温かみがある月という存在は、こちらでは孤高の儚さみたいな感じがするよ。

 
「ルート」
 黒い髪に深い海のような瞳、思わず見惚れちまう美貌。長身の婚約者が静かにおれを抱き上げた。
「今日の食事は何にしようか?」
「う~ん。エビのグラタンとか食べたいな」
「エビか……、アジャハンの海鮮市場で仕入れてこよう」
「……転移魔法が使えるとチートだな」
「そうだな。いくらでも足代わりにしてくれ」
「はいはい、ありがとうございますーー」
 
 ーーあれ?あの上空を飛んでる……、鳥?……いや、鳥にしてはデカいよなーー……。

「アレク、あれは何だ?」
 おれの指差す方角を見て、アレクが目を見張った。
「ーー時空竜の女神様だ」
「えっ!?女神様って生きてんの!」
「もちろんだ」
「いや!生きてるとかじゃなくて、神様に実態があるのか!?」
「ある御方も多くおられる」
 ない御方も多いんだーー。はーー、おれはてっきり目に見えない系だって勝手に思ってたぜ。

 高すぎてよく見えないけど、銀色に輝く美しい姿は聖女の証の飾りとよく似ている。
「……ちょっと神力減っちゃったからな」
「足すか?」

 ……何をする気だ、このむっつりスケベ。
 
 バカ言ってるアレクを気にせずに、おれは息を吸い込んだ。
「ーーおお~い!女神様~~~っ!やっほ~~~!」
「……ルート」
 さすがにアレクが呆れた顔してるけど、時空竜の女神様は茶目っ気があるのか、上空で一度旋回してから、また優雅に飛んで行ってしまった。




 ーーーハイハイ……。ヨクヤッタネ………。






「だろ?」
 おれは空にピースを掲げた。お手本通りの聖女じゃないかもしれないけど、自分らしさを貫くことに関しちゃ歴代イチって言わせてやるぜ。



 誰にーー?




 そりゃ、この世界にさーー………。
 






ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 いつも最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます🙇

 意地っ張りルートさんが、だんだんアレクに心を開いていくのが、私もうれしいな~と思っています😄
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