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武器の昔話
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しばらくそうやって防具の話をしていただろうか?そんな話もつき始めた頃に、クルルが新たな話題を持ち出した。とはいっても、ルクク家から持ち出した装備の話だ。
「じゃあ、この弓や剣には何かあるの?」
「あ、うん。あるよ。聞く?」
「うん!!」
クルルは元気よく答えた。
「この剣は、元々剣王が持っていた者だったんだって。」
「剣王っていうと…。」
この世界の寝物語には、剣王という存在がよく出てくる。遠い昔、魔王を討ち滅ぼした、いわゆる勇者のような人物だ。
「すごいじゃん!」
「それに、特殊な効果もついてるんだぜ?」
クルルは自慢げにこう語った。
「『剣王の強さ』っていう特殊効果でな、近くにいる敵を威嚇し、スピードを大幅に減少させるんだ。」
「へええー、すごいねっ。」
ルククもクルルも楽しそうだ。二人とも笑いながら話を続ける。
「クルルの持ってるその弓は、敵に矢があったらその敵に雷が落ちるんだ。」
「それもすごい!やってみたいなあ…。」
「クルルならできるよ。」
まだまだ谷までの道のりは長く、谷はまだ見えてこない。目の前には、沈みかけた夕日と大きく聳え立つ山があるのみだ。
「さて、そろそろ野宿だね。」
「うんっ。」
たとえそれが大変な野営でも、二人はなぜだか幸せだった。
「じゃあ、この弓や剣には何かあるの?」
「あ、うん。あるよ。聞く?」
「うん!!」
クルルは元気よく答えた。
「この剣は、元々剣王が持っていた者だったんだって。」
「剣王っていうと…。」
この世界の寝物語には、剣王という存在がよく出てくる。遠い昔、魔王を討ち滅ぼした、いわゆる勇者のような人物だ。
「すごいじゃん!」
「それに、特殊な効果もついてるんだぜ?」
クルルは自慢げにこう語った。
「『剣王の強さ』っていう特殊効果でな、近くにいる敵を威嚇し、スピードを大幅に減少させるんだ。」
「へええー、すごいねっ。」
ルククもクルルも楽しそうだ。二人とも笑いながら話を続ける。
「クルルの持ってるその弓は、敵に矢があったらその敵に雷が落ちるんだ。」
「それもすごい!やってみたいなあ…。」
「クルルならできるよ。」
まだまだ谷までの道のりは長く、谷はまだ見えてこない。目の前には、沈みかけた夕日と大きく聳え立つ山があるのみだ。
「さて、そろそろ野宿だね。」
「うんっ。」
たとえそれが大変な野営でも、二人はなぜだか幸せだった。
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