5 / 9
明美ちゃん
しおりを挟む
「ひ、ぐすっ、ぐすっ。」
明美ちゃんはついに泣き出してしまった。仕方ない。僕だって泣きたいよ。こんなことになってしまうなんて、駿達にこんなところがあることなんて、教えなければよかったな。
「大丈夫だよ、明美ちゃん。僕と駿が守…明美ちゃん?」
僕の手を掴んでいた明美ちゃんの感触が、ふとなくなった。薄暗くて、よく見えない。
「駿、携帯がなんかある?」
「あるけど、もう充電ねえぞ?」
「いいから。緊急事態なの、駿にも分かるでしょ?」
駿を説得して、スマホのライトをつけさせた。そこには…。
「明美…?」「明美ちゃん…。」
誰も、いなかった。明美ちゃんは、消えてしまったのだろうか。ホコリのおかげで足跡が見えるが、明美ちゃんの足跡はかなり前からなくなっていた。
「そ、そんなわけがねえ。だって、あいつは俺らの腕をずっと掴んで…。」
でも、足跡はない。人が浮くわけがないのだから、明美ちゃんはきっと足跡がなくなっていたあの場所からいなかったんだ。じゃあ、あの泣き声と、僕らの腕を掴んでいたのは、一体…ナニだ?
明美ちゃんはついに泣き出してしまった。仕方ない。僕だって泣きたいよ。こんなことになってしまうなんて、駿達にこんなところがあることなんて、教えなければよかったな。
「大丈夫だよ、明美ちゃん。僕と駿が守…明美ちゃん?」
僕の手を掴んでいた明美ちゃんの感触が、ふとなくなった。薄暗くて、よく見えない。
「駿、携帯がなんかある?」
「あるけど、もう充電ねえぞ?」
「いいから。緊急事態なの、駿にも分かるでしょ?」
駿を説得して、スマホのライトをつけさせた。そこには…。
「明美…?」「明美ちゃん…。」
誰も、いなかった。明美ちゃんは、消えてしまったのだろうか。ホコリのおかげで足跡が見えるが、明美ちゃんの足跡はかなり前からなくなっていた。
「そ、そんなわけがねえ。だって、あいつは俺らの腕をずっと掴んで…。」
でも、足跡はない。人が浮くわけがないのだから、明美ちゃんはきっと足跡がなくなっていたあの場所からいなかったんだ。じゃあ、あの泣き声と、僕らの腕を掴んでいたのは、一体…ナニだ?
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる