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家族会議
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そして雅や紫音、仁に一花と隼も一緒にムックに入っていく。
「おめでとう、三人とも!」
「いや、俺は四位だけどな」
「え、でも入賞じゃん!」
「そうだけどなぁ…」
「鬼の紫音と比べたらだめだよ」
「勝手に鬼にするんじゃねぇって言ってんだろうが」
「というか、あの状況下で一人だけ真ん中っていうのも相当夏目先輩も鬼だと思いますけどね」
「へ?そう?」
ケラケラと笑いながらも話している。それでもいつもよりかはだいぶ早めに切り上げていく五人だった。
***
「ただいまー」
「おかえり!おめでとう、雅」
そう言って出迎えてくれたのは家族総出だった。父と母、そして弟の翔だった。
「それで?大事な話って…?!」
「えっと…」
封筒をぎゅっと抱きしめたままにリビングに向かっていく雅。そのまま付いて行く家族三人は何々?と口々に言ってきた。
「…あの、今日、試合の後に紫音と私二人もらって…」
「何、これ」
「私もまだしっかりと中を見てないんだけど…天連大学の人がくれて…」
その一言を聞いて両親は『え…?』と顔を見合わせた。
「…うちの大学に来ないかって…」
「それって…」
「えっと…」
中に入ってる資料を出して順番に見ていく家族四人。
「…これって…もしかして…」
「姉ちゃんの弓道の成績だけで大学決まったって事?」
「そうなると思うけど…学費とか…」
「その資料はこっちにある。」
そう言って両親の手元にある資料を広げていた。
「学費は全額免除。もし寮に入るなら寮費だけだという事だけど…」
「へ?」
「これって…」
そんな時だ。雅のスマホが鳴った。
「…ごめん…紫音だ、出てもいい?」
「あぁ」
そうして電話に出た雅。
「もしもし、紫音?」
『あぁ。今日の話、お前どうする?』
「今ちょうどその話してる」
『そうか。うちは全然OKだった。で、だ。』
「何?」
『もし受けるならってので親が話あるんだって…』
「紫音のお母さん?」
その話を聞いて雅の一家も視線を上げる。
『それで、来週の日曜にそっちに行って話したいっていうんだけど…』
「あの、その話って何?」
『ぁあ?知らねぇ。どっちにしても受けるかどうかだけすぐ決めてくれって事だ』
「すぐって…」
『学費全額免除だろ。んでお前の好きな弓道が続けられる。もってこいじゃねぇか』
「…そうかもしれないけど…」
『んじゃぁな』
それだけ言って切れてしまう電話。少し困った顔をしていると母親が声をかけた。
「紫音君、なんだって?」
「よくわかんないんだけど…もしこの話受けるなら来週の日曜に紫音のお母さんが話があるって…」
「なんの話?」
「それは紫音も教えてくれなかったけど…」
「それで、雅はどうしたい?」
「…え?」
「この話。悪い話じゃないと思う。ましてや住吉君もだろ?」
「ん」
「二人だけって事でしょうし。天連大学って結構有名でしょ?」
「有名って…」
「弓道で。」
「あ、うん…」
「てかさ?」
そう言って翔が切り出した。
「…姉ちゃん、勉強苦手なんだから受験なくていいって事じゃん?」
「翔、地味にひどい…」
「いやいや、それは置いといて…」
「雅…」
そう母親が雅の目をしっかりと見つめた。
「…雅は、この先も弓道を続けたい?」
「ん」
「ならいいじゃない。ね?お父さん」
「そうだな。こんないい条件もらえるほどに、雅と弓道の相性がいいなら、それに頑張ったからな。」
「いいの…?」
「いいも何も雅がやりたいって言って、それでこんな条件で来てほしいって言ってくれてるならこれほどいい事はないだろう?」
家族みんなが応援してくれる。そして賛成してくれたことで雅は決断した。
「…紫音君に連絡したら?」
「え?」
「待ってるんでしょ?」
「そうかな…」
そう答えながらも雅は携帯でダイヤルを押す。
『何だ』
「クス…私ね?行くことに決めた。」
『そうか。…ぁ?・・悪い、ちょっと待って。』
「ん?分かった…」
『…何が、ぁあ?知らねぇって…俺が聞くのかよ…は?ち、ちょっと!……もしもし?雅ちゃん?』
「あ、おばさん、お久しぶりです」
『今お母様かお父様お手すきかしら?』
「あ、どちらも…」
『もし可能なら代わってもらってもいいかしら』
そうして雅は母親に『紫音のお母さんが代わってほしいって…』と伝えてスマホを渡す。
「…はい、はい…ご無沙汰しております。雅の母です、はい…はい…・・・え、あ、そうなんですね?はい、はい…分かりました、では一度本人と主人と一緒に話してみます。はい、あ、でもそれで紫音君は…はい、……あ、はい。そうなんですね?はい。はい…」
少し話をするものの、時折見せる戸惑いにも似た表情だったものの、じきに電話も切れた。
「…はい、雅。」
「ん、おばさんなんだって?」
「家からだと通学にもお互い遅くなったりする場合もあるだろうから、学校に近い所を一緒に借りないか…って…」
「へ?」
「で、その話を一緒にしないかって事だったみたいで…」
「寮は?」
「寮だとなんだかんだと干渉や規則も厳しかったり、人付き合いとかもあるだろうし…って…それに探し方によっては結果寮よりも少し足が出る程度で済むだろうしって…」
「そうかもしれんが…」
「しっかりと考えてみないといけないかもね…」
「ねぇ待って…」
「何?」
「その、寮以外でって事は紫音と二人でって事?」
「そうなるでしょうね」
「……分かってる?!」
「まぁ、多少の心配はあっても住吉君なら問題ないだろうし…」
この尋常ではない位の紫音に対しての理解というべきか…信頼が怖い位に雅も感じていた。
「…でも…この話自体は受けるね…?」
「そうだな。明日にでも返事してくるだろう?」
「ん、そうする。ありがとう」
資料を集めて部屋に戻っていく雅。少しして夕飯には鉱物ばかりが並ぶのだった。
「おめでとう、三人とも!」
「いや、俺は四位だけどな」
「え、でも入賞じゃん!」
「そうだけどなぁ…」
「鬼の紫音と比べたらだめだよ」
「勝手に鬼にするんじゃねぇって言ってんだろうが」
「というか、あの状況下で一人だけ真ん中っていうのも相当夏目先輩も鬼だと思いますけどね」
「へ?そう?」
ケラケラと笑いながらも話している。それでもいつもよりかはだいぶ早めに切り上げていく五人だった。
***
「ただいまー」
「おかえり!おめでとう、雅」
そう言って出迎えてくれたのは家族総出だった。父と母、そして弟の翔だった。
「それで?大事な話って…?!」
「えっと…」
封筒をぎゅっと抱きしめたままにリビングに向かっていく雅。そのまま付いて行く家族三人は何々?と口々に言ってきた。
「…あの、今日、試合の後に紫音と私二人もらって…」
「何、これ」
「私もまだしっかりと中を見てないんだけど…天連大学の人がくれて…」
その一言を聞いて両親は『え…?』と顔を見合わせた。
「…うちの大学に来ないかって…」
「それって…」
「えっと…」
中に入ってる資料を出して順番に見ていく家族四人。
「…これって…もしかして…」
「姉ちゃんの弓道の成績だけで大学決まったって事?」
「そうなると思うけど…学費とか…」
「その資料はこっちにある。」
そう言って両親の手元にある資料を広げていた。
「学費は全額免除。もし寮に入るなら寮費だけだという事だけど…」
「へ?」
「これって…」
そんな時だ。雅のスマホが鳴った。
「…ごめん…紫音だ、出てもいい?」
「あぁ」
そうして電話に出た雅。
「もしもし、紫音?」
『あぁ。今日の話、お前どうする?』
「今ちょうどその話してる」
『そうか。うちは全然OKだった。で、だ。』
「何?」
『もし受けるならってので親が話あるんだって…』
「紫音のお母さん?」
その話を聞いて雅の一家も視線を上げる。
『それで、来週の日曜にそっちに行って話したいっていうんだけど…』
「あの、その話って何?」
『ぁあ?知らねぇ。どっちにしても受けるかどうかだけすぐ決めてくれって事だ』
「すぐって…」
『学費全額免除だろ。んでお前の好きな弓道が続けられる。もってこいじゃねぇか』
「…そうかもしれないけど…」
『んじゃぁな』
それだけ言って切れてしまう電話。少し困った顔をしていると母親が声をかけた。
「紫音君、なんだって?」
「よくわかんないんだけど…もしこの話受けるなら来週の日曜に紫音のお母さんが話があるって…」
「なんの話?」
「それは紫音も教えてくれなかったけど…」
「それで、雅はどうしたい?」
「…え?」
「この話。悪い話じゃないと思う。ましてや住吉君もだろ?」
「ん」
「二人だけって事でしょうし。天連大学って結構有名でしょ?」
「有名って…」
「弓道で。」
「あ、うん…」
「てかさ?」
そう言って翔が切り出した。
「…姉ちゃん、勉強苦手なんだから受験なくていいって事じゃん?」
「翔、地味にひどい…」
「いやいや、それは置いといて…」
「雅…」
そう母親が雅の目をしっかりと見つめた。
「…雅は、この先も弓道を続けたい?」
「ん」
「ならいいじゃない。ね?お父さん」
「そうだな。こんないい条件もらえるほどに、雅と弓道の相性がいいなら、それに頑張ったからな。」
「いいの…?」
「いいも何も雅がやりたいって言って、それでこんな条件で来てほしいって言ってくれてるならこれほどいい事はないだろう?」
家族みんなが応援してくれる。そして賛成してくれたことで雅は決断した。
「…紫音君に連絡したら?」
「え?」
「待ってるんでしょ?」
「そうかな…」
そう答えながらも雅は携帯でダイヤルを押す。
『何だ』
「クス…私ね?行くことに決めた。」
『そうか。…ぁ?・・悪い、ちょっと待って。』
「ん?分かった…」
『…何が、ぁあ?知らねぇって…俺が聞くのかよ…は?ち、ちょっと!……もしもし?雅ちゃん?』
「あ、おばさん、お久しぶりです」
『今お母様かお父様お手すきかしら?』
「あ、どちらも…」
『もし可能なら代わってもらってもいいかしら』
そうして雅は母親に『紫音のお母さんが代わってほしいって…』と伝えてスマホを渡す。
「…はい、はい…ご無沙汰しております。雅の母です、はい…はい…・・・え、あ、そうなんですね?はい、はい…分かりました、では一度本人と主人と一緒に話してみます。はい、あ、でもそれで紫音君は…はい、……あ、はい。そうなんですね?はい。はい…」
少し話をするものの、時折見せる戸惑いにも似た表情だったものの、じきに電話も切れた。
「…はい、雅。」
「ん、おばさんなんだって?」
「家からだと通学にもお互い遅くなったりする場合もあるだろうから、学校に近い所を一緒に借りないか…って…」
「へ?」
「で、その話を一緒にしないかって事だったみたいで…」
「寮は?」
「寮だとなんだかんだと干渉や規則も厳しかったり、人付き合いとかもあるだろうし…って…それに探し方によっては結果寮よりも少し足が出る程度で済むだろうしって…」
「そうかもしれんが…」
「しっかりと考えてみないといけないかもね…」
「ねぇ待って…」
「何?」
「その、寮以外でって事は紫音と二人でって事?」
「そうなるでしょうね」
「……分かってる?!」
「まぁ、多少の心配はあっても住吉君なら問題ないだろうし…」
この尋常ではない位の紫音に対しての理解というべきか…信頼が怖い位に雅も感じていた。
「…でも…この話自体は受けるね…?」
「そうだな。明日にでも返事してくるだろう?」
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