時間の神は全てを滅ぼしてしまうのか?

ナディア・グリマルディ

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プロローグ ユウの死

第4話「試験」

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「良かろう。それでは、試験会場までお主らを転送する。心してかかるのじゃ!」

「次も人間で産まれたいものだな。そう思うだろ?マリコ。」

「ええ。また、2人で巡り会えたらそれはもう…」

すると、2人を囲むように円陣の火柱のようなエフェクトのようなものがたった。

そうして次の瞬間、その火柱が消えると2人は見たことも無い空間に飛ばされていた。

何やら大きな塔のような場所の中央付近にいた。

天井はなく、金色の空が見える。

100階ほどあるのかとにかくとてつもなく高く、中央に円形の床が細い道で両脇の上下に繋がる階段の入口に繋がっており、それが何層にも積まれており、足場は悪く非常に危険な場所であり、スグに場所を移す必要があった。

「敵にこれでは狙われ放題だな。とりあえず隠れよう。」

「そうね。あっちの入口にいこう!」

「そうだな。」

2人は左手の入口に向かっていった。

すると、目の前に

ジャキュィィィン

金色に光った弓矢がいきなり轟音と共に天から降ってきて2人の目の前の床に突き刺さった。
怪しげな光を帯びており、2人の姿が金属部分に映る。

「なんだこれは…。」

ユウは恐る恐る上を見上げると

「…。」

そこには物を言わず、巨大な金色の鎧を身にまとい、等身より大きな弓を携え、こちらを赤き瞳で睨みつける人のようなものがいた。

「まずい、上から来るぞ気をつけろ!」

「きゃぁぁぁぁ」

2人は一目散に入口に行き、壁の影に身を潜めた。

ぜぇぜぇはぁはぁと2人は生きた心地がしなかった。

「どうするのよ?こっちは武器もない、戦いの心得もない素人に対して向こうは見るからに手練で強そうで、硬そうで武器もあるし、位置取りも狙ったかのように完璧だけどどうやって倒すの?」

「考えさせてくれ…」

ユウは考えた。

ここは地上何メートルか分からないがとにかく高い場所。向こうはこちらより上を陣取っており、下手に出れば狙い撃ちされて終わる。こちらは武器もない。素手…何かヒントはないか?
ヴィシュヌは知恵と勇気と言ってたな…それに加えて死ぬことは無い…知恵…勇気…不死身…ただし痛みは伴う…相手は鎧を着ている…動きは遅い…発射までもタイムラグがある…しかし、それでもこちらは一直線に移動してただけで撃つことは容易だったはずだが相手は撃ち抜かなかった…やつの目的はこちらを倒すことではないとすれば…捕獲か?戦意喪失か?少なくとも死ぬことは無いから殺すことではない…

ユウは思考をめぐらせた結果マリコに言った。

「勇気を振り絞る必要があるがあいつとの戦いはゴリ押しでも勝てるし、頭を使えば痛みなしでも勝てるがどっちがいい?」

「後者」

マリコは即答した

「そりゃ死ぬような痛みは勘弁よ。」

「良かった。作戦を言う。まず、あいつはこちらを殺すことは絶対にしないし、こちらは絶対に死なない。こちらの勝利条件はやつを倒すこと。」

「つまり?」

「真正面から奴に向き合い、奴をこの高さから突き落とす。」

「それってゴリ押しじゃない?」

「ああ、1つしか考えてなかったよ。奴の矢がこちらに当たることは無いから痛みはない。ちゃんと考えれば楽勝な課題だ。」

「えっ大丈夫なの?単に外しただけで実は殺す気マンマンでその気で撃ってくるのでは?こちらは死なずとも致命傷を負う可能性があるけど。」

「何か代案があるならそれでいくがこの様子だと無さそうだな。」

「生憎ね。」

「まあいい。一か八かだ。いくぞ!」

2人は階段を駆け上がった。
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