ある夏の思い出

shoichi

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第1章

こんな世界。

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小窓から差し込む、下弦の月の光。

虫の声も五月蝿くて、時折り聞こえる爆発したようなバイクのエンジン音。

午前二時半の風に揺れる、色褪せたレース。

カビ臭い布団のシーツは少し湿っていて、汗ばんだ僕のTシャツ。

また、いつもの悪い夢。

何に怯え、何かから逃げたくて、いつも震えていた。



そんな…



こんな、どうしようもない世界に、君が光をくれたんだ。
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