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冷たい雨
初めてのチュー
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「したよ。」
そうだよなぁ。って思ったけれど、不思議と、妬いたりすることはなかった。
「そっか。」
気持ちは落ち着いているが、思考回路を邪魔するほどでもなく、切なさ混じりの言葉を、吐いてしまった。
「ゴメン。」
謝られると、何故だか苛々としたが、一度決めた事は守らなければ。とも思った。
「彼氏なんだし、何で謝るの?エッチしてなきゃいいや。」
再度、謝ったあいは、あまり好きじゃない。
笑う君が、好きだよ。
「自分からキスしたの?」
あいに限って、それはない。
「まさか。」
うん、知ってる。
「なら、俺にキスして?そしたら、許すよ。」
困らせてるのは分かっているが、笑ってほしい。なんて言い訳で、僕の不安を打ち消してほしかった。
「え~。」
恥ずかしそうに答えるあいが、可愛い。
「ふ~ん。ならいいや。帰ろう。」
分かってる。
あいが、次にどんな言葉を言ってくれるのか。
だから、甘えるんだよ?
「ゴメン、待って。」
椅子から立ち上がった僕に次ぐように、あいも立ち上がった。
「何?」
笑って、あいの髪を撫でる僕は、意地悪なのかな。
うぅ~。と、言葉とは言えない声を出しているあい。
「なら、目閉じててあげるから。」
と言って目を閉じたが、何故だか、自分が惨めだ。と思った。
いつも自分からしているからなのか、不覚にも心がドキドキしているのが分かるからだ。
しかし、なかなか待っていても、キスはされないので、目を開けてしまった。
「もう、いいよ。」
自分が、目を閉じた恥ずかしさもあったせいか、あいからされない寂しさもあったせいか、あいの家の方へ、自然と足が向く。
「ゴメン、違う。」
もう謝ってほしくなくて、
「本当にいいから。」
彼女の頭を撫でて、上手く笑ったつもりなんだけど、あいにはそうは写らなかったのかな。
「目閉じて。」
その言葉で満足したから、嬉しくて、困らせたくなくて、
「ありがと。そんなに頑張らなくていいよ。」
って言ったけれど、微動だにしないあいがいて、そっと目を閉じる自分がいた。
…月夜に照らされ、手を繋いで歩き出す二人。
「よく分かったよ。」
こんなに愛されてるんだな。
「ありがと。おやすみ。」
「おやすみ。」
我輩…幸せ……なり。
そうだよなぁ。って思ったけれど、不思議と、妬いたりすることはなかった。
「そっか。」
気持ちは落ち着いているが、思考回路を邪魔するほどでもなく、切なさ混じりの言葉を、吐いてしまった。
「ゴメン。」
謝られると、何故だか苛々としたが、一度決めた事は守らなければ。とも思った。
「彼氏なんだし、何で謝るの?エッチしてなきゃいいや。」
再度、謝ったあいは、あまり好きじゃない。
笑う君が、好きだよ。
「自分からキスしたの?」
あいに限って、それはない。
「まさか。」
うん、知ってる。
「なら、俺にキスして?そしたら、許すよ。」
困らせてるのは分かっているが、笑ってほしい。なんて言い訳で、僕の不安を打ち消してほしかった。
「え~。」
恥ずかしそうに答えるあいが、可愛い。
「ふ~ん。ならいいや。帰ろう。」
分かってる。
あいが、次にどんな言葉を言ってくれるのか。
だから、甘えるんだよ?
「ゴメン、待って。」
椅子から立ち上がった僕に次ぐように、あいも立ち上がった。
「何?」
笑って、あいの髪を撫でる僕は、意地悪なのかな。
うぅ~。と、言葉とは言えない声を出しているあい。
「なら、目閉じててあげるから。」
と言って目を閉じたが、何故だか、自分が惨めだ。と思った。
いつも自分からしているからなのか、不覚にも心がドキドキしているのが分かるからだ。
しかし、なかなか待っていても、キスはされないので、目を開けてしまった。
「もう、いいよ。」
自分が、目を閉じた恥ずかしさもあったせいか、あいからされない寂しさもあったせいか、あいの家の方へ、自然と足が向く。
「ゴメン、違う。」
もう謝ってほしくなくて、
「本当にいいから。」
彼女の頭を撫でて、上手く笑ったつもりなんだけど、あいにはそうは写らなかったのかな。
「目閉じて。」
その言葉で満足したから、嬉しくて、困らせたくなくて、
「ありがと。そんなに頑張らなくていいよ。」
って言ったけれど、微動だにしないあいがいて、そっと目を閉じる自分がいた。
…月夜に照らされ、手を繋いで歩き出す二人。
「よく分かったよ。」
こんなに愛されてるんだな。
「ありがと。おやすみ。」
「おやすみ。」
我輩…幸せ……なり。
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