ラブレター

shoichi

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僕と君と言葉と声と

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『おめでと。』

時計が、零時を回った瞬間、あいにメールを打っていた。

『やっと、言ってくれた~。』

付き合って、何ヶ月記念。とか興味は無いけれど、小さいことも気にしてしまう僕だけに、いつも、小さなことも、大事にしてるんだよ。

『覚えてたんだ?』

『うん。いつ、言ってくれるか待ってた~。』

普通、女の子から言うだろ?なんて、君が忘れていたのを、誤魔化されたような気がして、余計なイライラを、一人、ランプだけの光の部屋で、また気にしてしまう。
 
『言わなきゃ、良かった。』

付き合って、もう一年と数ヶ月なんだ。と、寝転びながら、携帯に文字を打っていた。

『なんでよ~?付き合ってくれて、ありがとう。』

そんな言葉に癒されてしまう、単純な心は、いつまでも変わらない。

「もしもし。」

メールよりも、電話の方が落ち着くから、片耳に携帯を添えて。

「会いたいよ。」

こんなに、好きなのに。近くにいるのに。なんて、甘えても甘え足りない気持ち。

我が儘。とは、また違うからね。

「むーり!!親に怒られちゃう。」
 
何度か、そんなことがあったせいで、少しだけ、我慢。を覚えてた。

「分かってる。だから、電話したんだよ。」

少し開いた窓から、夜の風と月明かりが入ってきた。

「好きだよ。」

「あいも。」

付き合ってから、あいから、好き。と言われることが少ないことは、僕が君の物。で、君は僕の物。だと、知っているからなのかな?

「いやいや。俺の方が、いっぱい好きだし。」

「いやいや、あいの方が、いっぱい、いっぱい好きだから。」

笑って、そんなことを、言っていた。
 
「離れても、好きでいてくれる?」

どうしても、こんな自分を変えたくて、地元を離れたい。と、言っていた。

可愛い彼女だから。自信が無い僕だから。ずっと、不安でアレが襲うのかな。

「うん。」

そんな、返事だから、また、怖くなっていく。

「あいの馬鹿。」

本気で人を好きになると、自分が小さくなること、知っているから。

「馬鹿じゃないもーん。」

あいなら、受け止めてくれる。と、信じている気持ちは、誰よりも強いから、甘えるんだよ。

「好き。」

そう付け足す言葉に、可愛い声に、愛しさが積もっていくから。 
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