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shoichi

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最後の恋

君と僕の物語

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もう、言ってはいけない気がしていたんだ。

気持ちを伝えてはいけない気がしていたんだ。

どんなに強がってみても、本当は君を失うことが、怖かったから。

「うん…。」

そう、あいは呟いた。

ずっと、朝、目が覚めてから、眠るまでの間、笑われちゃうかもしれないけれど、あいでいっぱいだったんだよ。






「あいも…」

鼻水を啜りながら、僕は、ん?とだけ言っていた。

「愛してるよ。」

遠くで聞こえた君の声が、ハートの奥まで届いたんだ。

それだけで…。

ただの言葉だ。と周りは口にして言うかもしれないけれど、それだけで、この人を好きになって良かった。と思えたんだ。

「ありがと。」

何度、思ったことだろう。

泣いた分だけ、本当は後悔した。

あいを好きになったから、今辛いんだ。と思ってた。

出会わなければ良かった。と思ってた。

でも…。

本当に君を好きになって良かった。と思えた。

「これで、やっと、二人の物語は、終わったよ。」

それは、長い長い、物語だった。

「うん。」

「ずっと好きだから…。」

「うん。」

「あいが笑っていれば、俺は嬉しいから。」

伝えれる思いを言えるだけ、言うから。

「うん。」

「笑わせる人が、もう、俺じゃなくてもだよ?」

「うん。」

「あっ、言い忘れてた。」

「何?」

最後は、二人で笑おうか。

「あのさ、突然だけど、別れよう?さっき、付き合ったばかりだけど。」
 
泣かせてばかりだったけどさ、笑わせる方法も知ってるんだよ。

「うん。」

ほら、ね。

「ホント、いきなりでゴメンね。好きな子できたから。」

涼しくなった季節の風が、部屋に入り込む。

「嘘ばっかり。」

そんな小さな言葉にも、ちゃんと、伝わっていたのかな。と勘違いするくらいだよ。

笑うことしか、僕はできなかったけれど、最後まで、笑ってた君に。

「ありがとな。」

「うん。」

「じゃーな。」

「うん。じゃーね。」

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」





君と僕との物語りが、今、終わりを告げた。 
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