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第1章
魔法講座〜同時発動・圧縮発動〜
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翌日も俺は師匠の部屋に来ていた。
「師匠~。質問いいですか?なんで、兵の人達はみんな“火球”と唱えているんですか?」
とオレは思っていた疑問を解決したくて師匠に質問した。
だってそうだろう。
この世界では、魔法を使いたいなら、魔力を練って、イメージすれば良いのだから、“火球”じゃなくても“火炎弾”とか“ファイヤーボール”とかでも好きに呼べば良いのに。
「それはですね……私が火の球の魔法を火球と唱えているので、真似しているようなんですよ。」
と苦笑いしている。
「あ~成る程! 凄い人の真似をしたい気持ちは分かります。」
「自分に取って、イメージしやすい技名にした方が良いんですけどね。」
俺は技名をどうしようかな? 火とかを丸い形にしたことがまだないからな。兵みたいに火球シリーズで他の属性も合わせるか? でも、火をファイヤー、水をウォーターとかって唱えてたからなぁ。前の世界の感覚からだと“ファイヤーボール”がしっくりくるかな?
「分かりました。」
「技名の説明はこんなところかな? これから修行する訳だけど、王子には、2つの火を作れるようにしてもらいます。敵が多い場合は魔法の手数を増やしたり、広範囲魔法が有効ですからね。」
「っ! 今まで1つしかやったことがありませんでした。やってみますね!」
俺は両方の掌に火をイメージして意識を集中した。
イメージが固まり、魔力を練り出して、技名を唱えた。
「“2つの火”」
俺の両方の掌の上には、火が1つずつ出現した。
「…出来ました!」
「上手く出来たみたいだね。初めてで成功とは……同時発動するだけの魔力もいるし、イメージで手こずると思いましたが……大したものですね。」
と褒められた。
「後は、徐々に数を増やす練習をこなせば戦闘で便利ですね。」
「そうですね。」
「手数の次は、魔法の圧縮です。兵の訓練を見ていたなら分かると思いますが、兵達は、ただ火を出すのではなく、それを圧縮して玉にして飛ばしています。何故だか分かりますか?」
「ただ火を放つより威力が上がるから?」
「そうですね。威力、飛距離等を考えると圧縮して放つ方が効果的です。これにはイメージ力と集中力、魔力がある程度ないと出来ません。……王子なら……直ぐに出来そうですね。」
「やってみますね。」
俺は火を丸いボールの様にイメージし、魔力を練り 出し、練り出した魔力を圧縮していった。
「“火球”」
俺の掌には卓球の球くらいの大きさの火の玉が出来上がった。
「出来た!」
出来たことに安心して気を緩めたら、直ぐに火の玉からただの火の状態になってしまった。
「上出来だね。しばらくは同時発動と圧縮を中心に修業しようか。」
「はい!」
同時発動と圧縮が上達すれば色々出来ることが増えそうだとこれからのことが楽しみになった。
「師匠~。質問いいですか?なんで、兵の人達はみんな“火球”と唱えているんですか?」
とオレは思っていた疑問を解決したくて師匠に質問した。
だってそうだろう。
この世界では、魔法を使いたいなら、魔力を練って、イメージすれば良いのだから、“火球”じゃなくても“火炎弾”とか“ファイヤーボール”とかでも好きに呼べば良いのに。
「それはですね……私が火の球の魔法を火球と唱えているので、真似しているようなんですよ。」
と苦笑いしている。
「あ~成る程! 凄い人の真似をしたい気持ちは分かります。」
「自分に取って、イメージしやすい技名にした方が良いんですけどね。」
俺は技名をどうしようかな? 火とかを丸い形にしたことがまだないからな。兵みたいに火球シリーズで他の属性も合わせるか? でも、火をファイヤー、水をウォーターとかって唱えてたからなぁ。前の世界の感覚からだと“ファイヤーボール”がしっくりくるかな?
「分かりました。」
「技名の説明はこんなところかな? これから修行する訳だけど、王子には、2つの火を作れるようにしてもらいます。敵が多い場合は魔法の手数を増やしたり、広範囲魔法が有効ですからね。」
「っ! 今まで1つしかやったことがありませんでした。やってみますね!」
俺は両方の掌に火をイメージして意識を集中した。
イメージが固まり、魔力を練り出して、技名を唱えた。
「“2つの火”」
俺の両方の掌の上には、火が1つずつ出現した。
「…出来ました!」
「上手く出来たみたいだね。初めてで成功とは……同時発動するだけの魔力もいるし、イメージで手こずると思いましたが……大したものですね。」
と褒められた。
「後は、徐々に数を増やす練習をこなせば戦闘で便利ですね。」
「そうですね。」
「手数の次は、魔法の圧縮です。兵の訓練を見ていたなら分かると思いますが、兵達は、ただ火を出すのではなく、それを圧縮して玉にして飛ばしています。何故だか分かりますか?」
「ただ火を放つより威力が上がるから?」
「そうですね。威力、飛距離等を考えると圧縮して放つ方が効果的です。これにはイメージ力と集中力、魔力がある程度ないと出来ません。……王子なら……直ぐに出来そうですね。」
「やってみますね。」
俺は火を丸いボールの様にイメージし、魔力を練り 出し、練り出した魔力を圧縮していった。
「“火球”」
俺の掌には卓球の球くらいの大きさの火の玉が出来上がった。
「出来た!」
出来たことに安心して気を緩めたら、直ぐに火の玉からただの火の状態になってしまった。
「上出来だね。しばらくは同時発動と圧縮を中心に修業しようか。」
「はい!」
同時発動と圧縮が上達すれば色々出来ることが増えそうだとこれからのことが楽しみになった。
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