200 / 241
第4章
アカンサスの実家〜恋話〜
しおりを挟む
アカンサスの実家にて、宿泊することになったサクラ達は、夕飯を楽しく終えて、男女別々に汗を流すために入浴することとなった。
最初は、女性陣が入浴に向かったのだが……。
「さぁて、そろそろいいかの。」
ハアザミが急に席を立って、何処かへ向かおうとしていた。
「……父さん。何処へ?」
アカンサスの父モリスが、ハアザミへと行き先を訪ねた。
「なぁに、ちょっと天国を見にな。」
ハアザミは、いやらしい笑みを浮かべ、アイリス達の入浴シーンを妄想していたのである。
「な!? 父さん何馬鹿なことを言ってるんだ!」
モリスは、必死になってハアザミを食い止める。
その様子をサクラ達は、ジト目で眺めていた。
サクラ達も、健全な男児である。
サクラの合計年齢は、男児なのか何とも言えないが、
見た目は健全な男児である。
勿論、サクラ達だって女性の身体に興味はあるのだが、まだ死にたくないという気持ちの方が大きかった。
暫く、ハアザミとモリスの攻防が続いていたのだが、モリスが油断した隙に、ハアザミがモリスの脇をすり抜けた。
「しまった!」
「まだまだじゃなモリスよ! ウゲェ!?」
モリスは、ハアザミを通してしまったことを後悔したが、モリスを抜いたことで油断したハアザミの後頭部をアカンサスの母スピノサスのハリセンが叩き落とした。
「お義父さん。何をしようとしてるのかしら?」
スピノサスは、静かだが凄まじい迫力があり、ハアザミは正座して反省することとなった。
その様子を眺めていたサクラ達は、女性は怒らせてはいけないと改めて心に誓ったのだ。
ハアザミがスピノサスから説教を受けていた頃、入浴ちょっとのアイリス達はというと、恋愛話に花を咲かせていた。
アカンサスの実家は、かなりの大きさがあり、浴室も広々しているため、全員が同時に入っても窮屈感はなかった。
全員が、身体にタオル一枚を巻いて、湯煙の中身体や髪の毛を洗っていた。
「ねぇ、みんなは好きな人いる?」
アカンサスは、みんなの方を見ながら様子を見た。
「アイリスとカトレアは、サクラアルね。」
「……間違いない。」
「二人はそうよね。」
ボタン、ウメ、アカンサスは、アイリスとカトレアの二人に目を向けた。
普段の様子から、二人がサクラに好意を寄せているのは確実だ。
「私はサクラのことが好きだよ。初めて出会った頃からずっと。」
「私もよ。サクラには何度も助けられてるし。今更他の男に興味が湧かないわね。」
アイリスとカトレアは、堂々と言い放った。
「ボタンは、誰が好きなの?」
「ん~デイジーかしら?」
「……デイジー一択。」
「お似合いね。」
アイリス、カトレア、ウメ、アカンサスは各々ボタンの好みを予想し、デイジーの名が挙がった。
「まぁ、デイジーが一番話しが合うし、立場的にもピッタリアルよ。」
ボタンは、照れ臭そうにしながらも、デイジーに好意を持っていることを告白した。
「そう言うウメは、リンドウが好きアルな。」
「え? そうなの!?」
「気が付かなかったわ。」
「ウメちゃんは、リンドウの何処が好きなの!?」
ボタンがウメの好きな人を口にしたところ、ウメは顔を下げたが、耳まで赤くなっており、丸分かりな状況だった。
「……良く話し掛けてくれるし、優しいんだよ。」
ウメはボソボソと、リンドウの好きな所を答えた。
「アカンサスは誰が好きなのよ?」
「みんなちゃんと答えてるんだから、言うアルよ!」
「……吐きなさい。」
「ストックと仲がよさそうだよね。」
カトレアがアカンサスに詰め寄り、その後にボタンとウメも続いて、アカンサスを追い詰めたところで、アイリスがストックの名を口にすると、アカンサスの顔が爆発した。
「ストックの何処が好きアルか? 言うアル!」
ボタンがアカンサスを更に追い込む。
「……一緒にいると楽しいし、馬鹿だけど頼りになるところかな。」
アカンサスは、恥ずかしがりながらもストックの好きな所を答えたのだ。
それを聞いた面々は、ニヤつきながらアカンサスに抱き付いて揉みくちゃにしだした。
「ちょ、ちょっと、苦しいから!」
アカンサスは、立派に育ったものを身に付けているアイリス達に揉みくちゃにされたため、余計に顔を赤く染めていた。
「ごめんアル。オロチ姉さんは、誰かいないアルか?」
ここに来て、ボタンがオロチに恋話を振った。
アイリス達は、オロチがなんと答えるのか興味津々だった。
「ん? 俺様か? そうだなぁ俺様を倒せるのが第一条件だからな~、今んとこサクラだな。」
オロチの答えに、一同固まってしまった。
「そう言う考え方もありアルか?」
「……斬新。」
「自分より強い男がいいのね。」
「「まさからこんな所にも恋敵が!?」」
ボタン、ウメ、アカンサスはオロチの考え方を受け入れたが、アイリスとカトレアは、オロチもサクラを狙っていると知り、強敵が現れたと認識した。
それもそのはずで、オロチの人化スタイルは、アイリスとカトレアに勝るとも劣らないスタイルなのだ。
「オロチ姉って、どうやって人とその……。」
アカンサスが声を小さくさせながら、モジモジしていた。
「どうやって? 交尾のことか? 普通に絡み合ってするぞ。」
アカンサスの言いにくそうなことに、オロチは何でも無さげに答えていた。
オロチの言葉に、一同顔を真っ赤に染め上げて、サクラとオロチの絡み合う姿を妄想してしまった。
「ダメ~!」
「渡さないわ!」
アイリスとカトレアは、オロチの手にサクラが落ちてはならないと叫び声を上げたのである。
その後も、恋話で盛り上がった女性陣がサクラたちの下へと戻ると、未だに正座姿で説教を受けるハアザミの姿があったのだった。
最初は、女性陣が入浴に向かったのだが……。
「さぁて、そろそろいいかの。」
ハアザミが急に席を立って、何処かへ向かおうとしていた。
「……父さん。何処へ?」
アカンサスの父モリスが、ハアザミへと行き先を訪ねた。
「なぁに、ちょっと天国を見にな。」
ハアザミは、いやらしい笑みを浮かべ、アイリス達の入浴シーンを妄想していたのである。
「な!? 父さん何馬鹿なことを言ってるんだ!」
モリスは、必死になってハアザミを食い止める。
その様子をサクラ達は、ジト目で眺めていた。
サクラ達も、健全な男児である。
サクラの合計年齢は、男児なのか何とも言えないが、
見た目は健全な男児である。
勿論、サクラ達だって女性の身体に興味はあるのだが、まだ死にたくないという気持ちの方が大きかった。
暫く、ハアザミとモリスの攻防が続いていたのだが、モリスが油断した隙に、ハアザミがモリスの脇をすり抜けた。
「しまった!」
「まだまだじゃなモリスよ! ウゲェ!?」
モリスは、ハアザミを通してしまったことを後悔したが、モリスを抜いたことで油断したハアザミの後頭部をアカンサスの母スピノサスのハリセンが叩き落とした。
「お義父さん。何をしようとしてるのかしら?」
スピノサスは、静かだが凄まじい迫力があり、ハアザミは正座して反省することとなった。
その様子を眺めていたサクラ達は、女性は怒らせてはいけないと改めて心に誓ったのだ。
ハアザミがスピノサスから説教を受けていた頃、入浴ちょっとのアイリス達はというと、恋愛話に花を咲かせていた。
アカンサスの実家は、かなりの大きさがあり、浴室も広々しているため、全員が同時に入っても窮屈感はなかった。
全員が、身体にタオル一枚を巻いて、湯煙の中身体や髪の毛を洗っていた。
「ねぇ、みんなは好きな人いる?」
アカンサスは、みんなの方を見ながら様子を見た。
「アイリスとカトレアは、サクラアルね。」
「……間違いない。」
「二人はそうよね。」
ボタン、ウメ、アカンサスは、アイリスとカトレアの二人に目を向けた。
普段の様子から、二人がサクラに好意を寄せているのは確実だ。
「私はサクラのことが好きだよ。初めて出会った頃からずっと。」
「私もよ。サクラには何度も助けられてるし。今更他の男に興味が湧かないわね。」
アイリスとカトレアは、堂々と言い放った。
「ボタンは、誰が好きなの?」
「ん~デイジーかしら?」
「……デイジー一択。」
「お似合いね。」
アイリス、カトレア、ウメ、アカンサスは各々ボタンの好みを予想し、デイジーの名が挙がった。
「まぁ、デイジーが一番話しが合うし、立場的にもピッタリアルよ。」
ボタンは、照れ臭そうにしながらも、デイジーに好意を持っていることを告白した。
「そう言うウメは、リンドウが好きアルな。」
「え? そうなの!?」
「気が付かなかったわ。」
「ウメちゃんは、リンドウの何処が好きなの!?」
ボタンがウメの好きな人を口にしたところ、ウメは顔を下げたが、耳まで赤くなっており、丸分かりな状況だった。
「……良く話し掛けてくれるし、優しいんだよ。」
ウメはボソボソと、リンドウの好きな所を答えた。
「アカンサスは誰が好きなのよ?」
「みんなちゃんと答えてるんだから、言うアルよ!」
「……吐きなさい。」
「ストックと仲がよさそうだよね。」
カトレアがアカンサスに詰め寄り、その後にボタンとウメも続いて、アカンサスを追い詰めたところで、アイリスがストックの名を口にすると、アカンサスの顔が爆発した。
「ストックの何処が好きアルか? 言うアル!」
ボタンがアカンサスを更に追い込む。
「……一緒にいると楽しいし、馬鹿だけど頼りになるところかな。」
アカンサスは、恥ずかしがりながらもストックの好きな所を答えたのだ。
それを聞いた面々は、ニヤつきながらアカンサスに抱き付いて揉みくちゃにしだした。
「ちょ、ちょっと、苦しいから!」
アカンサスは、立派に育ったものを身に付けているアイリス達に揉みくちゃにされたため、余計に顔を赤く染めていた。
「ごめんアル。オロチ姉さんは、誰かいないアルか?」
ここに来て、ボタンがオロチに恋話を振った。
アイリス達は、オロチがなんと答えるのか興味津々だった。
「ん? 俺様か? そうだなぁ俺様を倒せるのが第一条件だからな~、今んとこサクラだな。」
オロチの答えに、一同固まってしまった。
「そう言う考え方もありアルか?」
「……斬新。」
「自分より強い男がいいのね。」
「「まさからこんな所にも恋敵が!?」」
ボタン、ウメ、アカンサスはオロチの考え方を受け入れたが、アイリスとカトレアは、オロチもサクラを狙っていると知り、強敵が現れたと認識した。
それもそのはずで、オロチの人化スタイルは、アイリスとカトレアに勝るとも劣らないスタイルなのだ。
「オロチ姉って、どうやって人とその……。」
アカンサスが声を小さくさせながら、モジモジしていた。
「どうやって? 交尾のことか? 普通に絡み合ってするぞ。」
アカンサスの言いにくそうなことに、オロチは何でも無さげに答えていた。
オロチの言葉に、一同顔を真っ赤に染め上げて、サクラとオロチの絡み合う姿を妄想してしまった。
「ダメ~!」
「渡さないわ!」
アイリスとカトレアは、オロチの手にサクラが落ちてはならないと叫び声を上げたのである。
その後も、恋話で盛り上がった女性陣がサクラたちの下へと戻ると、未だに正座姿で説教を受けるハアザミの姿があったのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
87
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる