シルクワーム

春山ひろ

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46.最終回

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 ホワイトハウスシュミレーションルーム ワシントンDC アメリカ合衆国

「制圧完了」
 ダリー・フィッツランド大尉の声が無線で届いた瞬間、「やった!」という大歓声がルーム内に響き渡った。
 誰もが、誰かとハグし合い、握手して喜びを分かち合う。理久と眞も父親であるキートン大将と抱き合っていたが、まだ不安を拭い去れないようだった。大切な恋人たちの無事を確認するまでは。

 この突入作戦の一部始終は、隊員に装着している小型カメラによってシュミレーションルームのモニターに映し出され、大統領はじめ政府要人たち、そして関係者全員が固唾をのんで見守っていたのだ。
 当初、キートン大将は「息子たちには見せたくない」と言ったが、本人たちが頑なに見たいと主張した。

 このホワイトハウスで、大統領の目の前で、親子喧嘩を披露した者は、かつて誰もいなかった。
「理久、眞。いい加減にしなさい」
「ここで一緒に見る!」
「これは訓練ではない。ほんとに人が、人が撃たれるんだ」
 何しろ他国の要人だ。こんなやり取りを繰り返す親子に、合衆国の首脳陣はどうしたものかと動けなかったのだが、ライス大統領首席補佐官が「恐れながら閣下」と言って、キートン大将を説得したのだ。

 そして今。
「制圧」という言葉を聞いて、マティス国防長官が、ほっと肩の荷を下ろし、見るとはなしにキートン大将を見ていると、息子たちとハグした後、真っ先に向かったのは、ヨハン・セバスティアン・バッハと藤木一郎のところだった。
 二人と握手し、心からの労いと感謝の言葉をかけているキートン大将を見て、「英国史上、最強・最高の軍人」という称号は、単に軍人として優れた資質だけによって得られたものではないのだと、マティスは知った。
 理久と眞は、ヨハンには英語で、藤木には日本語で感謝の言葉を述べていた。
 そして、戻ってくる特殊部隊の隊員たちを、この場では待ちきれない二人は、「父さん、外で皆が戻るのを待ちたい」と声を揃え、キートン大将の手を取り、ドアの外に飛び出していった。
近い将来、大将は息子が四人になるのかと、マティスは密かに微笑んだ。

 今回のミッションには、二つの幸運な偶然、――人質たちがいた場所が、博物館内で火災が起きた際、2階への延焼を防ぐための防火壁のエリア内であったことと、英国陸軍特殊空挺部隊(SAS)の隊員が人質として館内にいたこと――によって成功したとマティスは分析している。
 もちろん前提として、藤木とヨハンの存在は大きかった。
 ヨハンは完璧に監視カメラを操作し、映像だけは差し替え、その間、アームストロング少尉にモールス信号で作戦概要と開始時間を知らせ、また何事もなかったように元の映像に戻した。
藤木は、この瞬間かしかないという絶妙のタイミングで防火壁を作動させ、エレベーターを稼働して隊員を送りこんでくれた。
 さらに挙げれば、CNNをはじめとしたレポーター陣の迫真の演技と、キートン大将到着時の映像処理の出来栄えも、タンゴ(テロリスト)に不意打ちを食らわせるのに、多大な効果をもたらしたと言える。

 この成功に貢献したヨハンは、しばらくして歓喜の輪から離れ、手錠を掛けられて、刑務所に護送されるべく、廊下に出された。

「ちょっと、待ってください」
 振り向くと、藤木が後を追いかけてきた。
「トイレに、トイレに行かせてあげてください。彼は、ここに来てからトイレにも行っていないんです」
 藤木が、ヨハンの両脇にいた兵士に声をかけ、ヨハンには「これを」といって、ハンカチを渡すと、受け取ったヨハンは、もう何年も誰にも言っていなかった言葉を口にしたのだ、「ありがとう」と。

 護送車へ向かう長い廊下の一番近くのトイレに入ったヨハンを見届けた藤木は、しかし、その場から立ち去ろうとはしなかった。
 すると、一人の軍人が折り畳みの椅子を二つ持ってきた。そう二つだ。
「お疲れでしょうから、ここに座ってください」
 そう言って、二つの椅子を並べて置いた。
「…ありがとう」
「帰りは」
「可能なら、もう戦闘機には乗りたくないので、普通のジャンボでお願いします」
 ふっと笑った軍人は、「そのように手配します」といって、さっさと隣に座った。
 確かと、藤木は考える。彼はウェイ・ケネディ国防省副長官だ。
「テロは終わりましたが、これからが大変でしょう」と、座りながら言った藤木に、ウェイが答えた。
「…多くの犠牲者が出たので」
「あの、もしかして、あのケネディ家の出身ですか?」
 ウェイは苦笑しながら「まさか」といった。
 そして藤木が控えめに質問した。
「私は、これから日本に帰るだけですが、あの、ここにいて大丈夫ですか?後の処理とか」
「…優秀な人材が揃っているので、大丈夫ですよ」
 どんな仕事よりも、今、ここにいることの方が大事なんだと言わんばかりの口ぶりだ。

 軍人と民間人、一人は巨大企業の日本支社長で、もう一人は国防省副長官という二人が、一人の服役囚が心置きなく泣けるように、そのトイレに誰も入らないように、出てきた時に肩を抱きしめてあげられるようにと、出てくるのを待っていた。たとえどれだけ時間がかかっても。

 トレイの個室に入ったヨハンは、藤木から渡されたハンカチを握りしめ、体を震わせて嗚咽した。それは慟哭といってもいい。後悔や自責の念、あらゆる感情が自身を苦しめたが、ただ、今は「父さん、父さん」と繰り返すだけだった。
  
 シュミレーションルームには、ライスとマティスだけが残った。
制圧してから、ワシントンのみならず、近隣の州からも救急車を手配し、夥しい数の犠牲者を、あちこちの病院へ搬送する手配を済ませ、大統領の演説用原稿を作成し、その後、ファーガソン大統領は「テロ終結宣言」を全国民に対してテレビで演説した。

 そういった数々の仕事をこなしたら、もう明け方になっていた。被害の全貌は。これから判明するだろうが、とりあえず今できることは全て終わった。

 テロ事件が解決して、マティスは、この部屋に住んでいたのではないかと思えるほどなじんだ椅子に深く身を沈め、昔を思い出していた。

 今よりも、ずっと若かった頃、恋をした。相手は同じ軍人で、青い目だった。そして、ずっと早く戦地で命を落としてしまった。
 マティスは恋をしているという自覚はあったが、打ち明けようとは思わなかった。いや、できなかった。軍に所属していながら、ゲイであることをカミングアウトして、得をすることなど、何一つないからだ。

 それから何年もたつが、彼以外に恋をしたことはない。

 もう明け方だ。空が見たいと思った。
 青い目をした恋しい人に、今、とても会いたかった。会って伝えたかった。愛していたと。

 まるでマティスの心中を慮っているように、一緒に残っているライスが無言なのがありがたい。
 二人の間に、優しい沈黙がこしかけていた。

 マティスが、独り言のようにつぶやく。
「外に出よう」
 するとライスが答えた。
「ああ、太陽が見たい。もう明け方だ」
 マティスは、ライスも同じ気持ちなのだと知った。二人で立ち上り、固まった腰を伸ばす。ドアを開けて、人工の光に照らされた長い廊下を歩く、二人で。

 コツ、コツと、足音だけが、まるで人生にまとわりつく「後悔」のようについてきた。
 コツ、コツ、コツ。

 ライスがつぶやく。
「俺がなぜ、あの二人の子供に作戦行動を見せるべきだと言ったか。分かるか」

 マティスは黙っていた。ライスはマティスの返答など、特に期待していないようで、続けていった。
「俺の頭にロマンティックなことを想像する余地など、1インチもないと思っているだろう」
 マティスは、ほぼ同じ身長のライスの横顔を見た。
 ライスはいう。
「恋人の安否を気遣うのは、当然だろう」

 ライスは、ここまでいうと、「フっ」と、息を吐いた。
 マティスが目を見張る。二組の恋人たちのことを気付いたのは、自分だけではなかったのか。

 マティスは、生涯で一度だけ恋をしたが、結婚したことはなく、子供もいない。ライスはどうだったか。確か結婚はしていたはずだ。夫婦仲までは知らないが。
 マティスの沈黙をどう感じたのか、ライスは切れ者の大統領首席補佐官の一面を見せて、察したようにいう。
「私は結婚しているよ。パートナーを公の場に連れてきたことがないだけで」
 マティスとライスの間はわずかな距離しかない。後ろから追いかける、コツ、コツという靴音だけが響いていた。
「私のパートナーは、マイケルという」

 マティスが息を呑んだのが、ライスには分かったようだ。悪戯が成功した子供のような眼でマティスを見ながら、ライスは続けた。
「マイケルという男らしい名前の、素敵なレディではないよ」
 
 言いながらライスは笑った。それは嬉しそうに。

 この国で出世する、ましてや政治家として世に出ようとするなら、ゲイであることはマイナスにしか働かない。それを分かっていながらも男をパートナーに選んだのだから、ライスは本気で相手を愛しているのだろう。

「だから」と言って、ライスはウィンクした。
「すぐに気づいたさ、恋人たちのことはね」
 マティスは「ああ」といった。
 そのまま二人で肩を並べて歩き、地上階に出るエレベーターの前で止まる。
 突然、マティスが全てに納得がいったようにいった。
「だからか!」と叫んだ。
 ライスは答える。
「察しが悪いな。これだから軍人は…」

 マティスが考えを巡らせていたのは、以前読んだライスの研究論文だった。もともと経済学者を目指していたライスが、突然、政治家を志すようになったのは、ハーバード大学の1年のころだった。
 優秀な大統領首席補佐官が、過去、どんな理由で経済学から政治学に転向したのか知りたくなったマティスは、ライスが大学二年生の時に書いた研究論文に興味を持ち、わざわざ取り寄せて読んだことがあったのだ。
 今のライスのように、切れ味の鋭い論文だろうと想像していたら、人権とセクシャリティの平等は、いかにして成立できるのかという内容で、マティスは肩透かしを食らった。超リアリストのライスにしては、少しツメが甘い。そんな感想をマティスは持ったのだ。

 ライスは、種明かしのように話し始めた。
「あの研究論文は、私にとってマイケルへのプロポーズだったんだ。愛し合っているのに、彼は『僕の存在は、君の足かせになる』なんていって、別れようとした。だから、派手なプロポーズをしてやろうと思ってね。そして政治家になろうと決意したんだ。この国の大統領になってやるとマイケルに言った。パートナーが男性という、初めての大統領になってやると」

 二人が、地上に続くエレベーターに乗り込むと、そこには誰もいなくなった。
 

ナオミ・キバキ 美容師見習い23歳 ケニアと日本のハーフ。ロンドンの美容室「ララ・サラーマ」に勤務しながら美容師養成学校に通い、卒業後、「ララ・サラーマ」ナイロビ支店の店長として故郷に戻る。最貧の女性たちを対象に「10ケニアシリングの美容師教室」を開催して手に職をつけさせる活動にも従事。受講料を無料にしなかったのは「タダだと真剣に学ぼうとしないから」という理由だった。

ジョー・クオレ ケータリング会社社長32歳 熱心なカソリックの両親には、中々、ゲイであることの理解は得られなかったが、8年後に漸く親子関係は修復。生涯のパートナーと巡り合い、養子縁組によって3人の子供を育てた。父親×父親という両親に育てられた子供たちは、医者・弁護士・会社経営者として財を成し、結局、孫は6人、ひ孫は12人に。

ジェイソン・ファーガソン第45代アメリカ合衆国大統領73歳 のちに「オーガスト・クライシス」と呼ばれた今回のテロ事件を、発生わずか七時間で解決した手腕は評価されたが、内政問題に対処できず一期で次の大統領に席を譲った。

藤木一郎58歳。定年までギャラクシー・エレクトロニクスの日本支社長を務めた後、ドイツに渡り、かの地で永眠。ヨハンとウェイとの親交は生涯続いた。妻は、ベルリンで日本の華道教室を開き、ドイツと日本の国際交流に尽力。ドイツ国内では妻の方が有名人。

ウェイ・ケネディ国防総省副長官39歳。第48代大統領時代に国防長官へ就任。敬愛する現国防長官と同様、生涯独身で「闘う修行僧二世」と呼ばれた。生来、情が厚く面倒見が良いので、ヨハンの事情を知って彼を放っておけなかった。藤木とヨハンとの友情は生涯続いた。

ヨハン・セバスティアン・バッハ29歳。模範囚として過ごし、2年で出所。その後、奨学金を得てマサチューセッツ工科大に入学、2年で博士課程まで卒業し、45歳でノーベル物理学賞を受賞。「愚かな男の話をしましょう」で始まる受賞スピーチは、世紀の名スピーチと呼ばれた。4人の子供の名前は全員日本名。父のように慕っていた藤木が永眠した際は、号泣して葬儀までの三日間、遺体のそばを離れなかった。

ジェシー・バルモア28歳。CNNのレポーターを3年続けたのち、自宅の改装を依頼した大工と恋に落ちて結婚。子供は5人。子育てののち、キッズブランドを立ち上げ、経営者としても成功。経済誌のインタビューで、高学歴・高収入の男性が最高と思っていた「最悪の女」だったが、最愛の夫(高卒・平均収入)を手に入れられたのは「オーガスト・クライシス」での取材経験からだったと語った。

ダグ・ライス大統領首席補佐官40歳 8年後、第47代大統領に就任。史上初めて同性のパートナーを持つ大統領となった。就任演説では「『ファーストレディー』という呼び方自体が、既に差別用語」と述べた。晩年に回顧録を出版し、著者近影では、最愛のパートナーであるマイケルと一緒に登場して、変わらぬパートナー愛を見せた。

キンバリー・マティス国防長官45歳 第47代大統領時代まで国防長官を務め、国防長官として最も長い在位となった名物長官。職を辞した後、セントラル・ワシントン公立大学の学長に就任。歴史学部の中に軍事戦略史を専門とした学科を創設した。

サー・リオン・キートン英国海軍大将40歳。理久たちの父親。妻をこよなく愛し、子供たちにとっては良き父。母親であるキートン首相退任後、軍を辞して政治家となり、その後、首相に就任。親子2代で首相を務めたのは、英国ではキートン親子が初めて。

理久・如月・キートン19歳。のちにダリー・フィッツランドとの婚姻により、フィッツランド姓を名乗って、アメリカ国籍を取得。日本では、英国首相の孫であることは秘しているので、「如月理久」で通している。テロ事件の後、日本の大学を退学してワシントン・アンド・リー大学に入学した。同大学を選択した理由は、全米で最も治安のいい大学と言われていることから(財布を置きっぱなしにしても無くなることがないと言われている)、ダリーとノアールの強力な推薦で決まった。

眞・如月・キートン18歳。理久の弟。のちにノアール・アイルランドとの婚姻により、アイルランド姓を名乗り、アメリカ国籍を取得。兄と同様にワシントン・アンド・リー大学に入学。家族仲は極めて良好。

ダリー・フィッツランド大尉(海軍特殊部隊シールズ所属)29歳。理久のパートナー。テロ事件の後、少佐に昇進して国防長官府の特殊作戦・対テロリズム担当国防副次官補に就任。その後、特殊作戦・低強度紛争担当国防次官補、政策担当国防次官、国防副長官を経て、国防長官に就任。

ノアール・アイルランド大尉(陸軍特殊部隊デルタフォース所属)29歳。眞のパートナー。テロ事件の後、少佐に昇進して国防長官府の戦略・戦力開発担当国防副次官補に就任。その後、国際安全保障問題担当国防次官補、諜報監視担当国防長官補佐官、国家安全保障局長官を経て、統合参謀本部議長に就任。




あとがき
 最後までお読み頂き、ありがとうございました。読む専門だった私が、群像劇のような小説で、唯一、人間に家畜化された昆虫「蚕」をモチーフにした物語を書きたいと、それだけで書き始めました。物語の中で理久と眞が「蚕」のモチーフになっており、この二人と彼らのパートナーが、一応(?)主人公なのですが、群像劇を中心にしましたら、誰もが主人公のようなお話になってしまいました。また、リアル世界では実現には程遠い「差別のない世界」も入れました。これは私の理想を具現化したものです。番外編では主人公4人を中心に2つか3つほど書きたいと思います。繰り返しになりますが、こんな固い物語を最後までお読み下さった皆様には、感謝しかありません。ありがとうございました。


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