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第一話 異世界転移
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俺の名前は阿久津 勇磨。今年高校に進学したばかりの15歳だ。
ところであなたは学生の時に突然目の前に下着姿の美少女が現れたらどうするだろう。
とっさに目を閉じて言い訳をするだろうか、混乱して固まってしまうだろうか。
それとも開き直って神にでも感謝するだろうか。
なぜこのようなことを考えているかって?
今俺が置かれている状況がまさにそれだからである。
生まれてから15年、同世代の下着姿など見たことがないため、とても困惑しているのと同時に
時間が何十倍にも引き伸ばされたかのような感覚に陥っている。
すごく整った顔立ちに、短く整えられた白髪が神々しさすら感じさせる。
それこそ現代のAIで描かれた美少女のようで、映画やアニメを見ているような感覚すらある。
しかしこれは現実に起こっていることなのだ。
どうするのが正解なのか。誰か教えてください。
そんなことを考えているうちに目の前の美少女が今にも叫び出しそうな顔をしている。
とっさに体が動き、気が付けば俺は土下座をしながら叫んでいた。
「ありがとうございました!!」
心からの本心だった。お礼は大切だよね?
あまりの声量に少女は驚き、シーツで体を隠したままへたり込んでしまった。
再び気まずい静寂が訪れる。
どうしよう。何か話しかけた方がいいだろうか?
だがなんて話かけたらいいかわからない。
土下座をしながら雑談をするのも変な話だし、
ここはどこなのかなどの質問をするのまた違うだろう。
少しの静寂の後、静寂を破るように勢いよく扉が開かれた。
「セラ様!先ほどの声は何事でしょうか!?」
扉を開けて入ってきたのは、赤色の長い髪を後ろで結んだメイドさんだった。
こちらもかなり整った顔立ちをしている。
それに何とは言わないがとても立派なものをお持ちだった。
「貴様!セラ様のお部屋で何をしている!」
そう言いながら赤髪のメイドさんに締め上げられた。
熟練の兵士のようなとても訓練された動きで、
土下座しながらも警戒はしていたのに反応すらできなかったことに
驚きを隠せなかった。
これでも中学では剣道で全国1位を取るほど、
幼いころからじいちゃんに鍛えられてきたのだ。
剣道の技術だけでなく実戦のような鍛錬も行ってきたため、
不意打ちなどには人一倍早く反応できると自負していたのだ。
人は見た目で判断するものじゃないなと改めて実感した。
そこまで考えたところで意識が途切れた。
なぜ突然あのような状況になっていたのか、俺にも正直分からない。
今日は台風が近く、風はとても強かったが、雨は降っていなかったため
祖父が師範を務める道場へ向かう途中だった。
道場までは少し遠いが、自転車で30分から40分程度の距離がある。
そのためいつものように駐輪場に向かっていたのだが、
突然ものすごく強い風が吹き思わず目を閉じてしまい
風が止み目を開けたらもうあの状況だったのである。
決してやましいことを考えながら歩いていたわけではない。
高校生になったから可愛い彼女ができるかもなんて妄想は、
絶対にしていないのである。絶対にだ。
◆◇◆
目が覚めると俺はベッドの上で横になっていた。
先ほどの部屋とは別の部屋で、そちらと比べると簡素な部屋である。
しかし部屋というよりは広間に近い広さなので、
先ほどのメイドさんの発言からして、ここは屋敷レベルの建物のようだ。
まあそもそも戦闘訓練を受けているメイドさんがいる時点で普通ではないのだが。
それにしてもなぜ先ほどまで覗き犯として警察に突き出されても
おかしくない状況だったのに、このような好待遇を受けているのだろうか。
持っていたカバンもすぐ横に置いてあるし、一緒に水とコップも置かれている。
部屋を観察していると扉をノックする音が聞こえた。
「あら、お目覚めでしたか。申し訳ございませんレイムがご迷惑をおかけしたようで」
扉を開けて入ってきたのは、おっとりとした雰囲気で緑髪のメイドさんだ。
レインというのは俺を締め落したメイドさんの名前だと思うのだが、
名前や外見からおそらくここは日本ではないのだろう。
「お体の具合はよろしいですか?」
そういいながら緑髪のメイドさんがベッドの横の椅子から俺の顔を覗き込む。
覗き込むというか唇が触れそうな距離の近さにドキドキが止まらない。
思春期の男の子なのでこのような状況に緊張しないわけがないのだ。
「大変!お顔が真っ赤だわ。少々お待ちくださいね」
顔が真っ赤なのはあなたのせいですよ、などとは言えない。
とてもまじめな顔でそんなことを言うなんてこの人は天然なのだろうか。
すると急に手を握られまたも鼓動が早くなる。
「ヒール」
メイドさんがそう言ったとたん緑色の光が俺の体を包んだ。
少し脳裏にはよぎっていたがこれを見せられたことで確信に変わった。
俺異世界に来ちゃったみたいだ。
ところであなたは学生の時に突然目の前に下着姿の美少女が現れたらどうするだろう。
とっさに目を閉じて言い訳をするだろうか、混乱して固まってしまうだろうか。
それとも開き直って神にでも感謝するだろうか。
なぜこのようなことを考えているかって?
今俺が置かれている状況がまさにそれだからである。
生まれてから15年、同世代の下着姿など見たことがないため、とても困惑しているのと同時に
時間が何十倍にも引き伸ばされたかのような感覚に陥っている。
すごく整った顔立ちに、短く整えられた白髪が神々しさすら感じさせる。
それこそ現代のAIで描かれた美少女のようで、映画やアニメを見ているような感覚すらある。
しかしこれは現実に起こっていることなのだ。
どうするのが正解なのか。誰か教えてください。
そんなことを考えているうちに目の前の美少女が今にも叫び出しそうな顔をしている。
とっさに体が動き、気が付けば俺は土下座をしながら叫んでいた。
「ありがとうございました!!」
心からの本心だった。お礼は大切だよね?
あまりの声量に少女は驚き、シーツで体を隠したままへたり込んでしまった。
再び気まずい静寂が訪れる。
どうしよう。何か話しかけた方がいいだろうか?
だがなんて話かけたらいいかわからない。
土下座をしながら雑談をするのも変な話だし、
ここはどこなのかなどの質問をするのまた違うだろう。
少しの静寂の後、静寂を破るように勢いよく扉が開かれた。
「セラ様!先ほどの声は何事でしょうか!?」
扉を開けて入ってきたのは、赤色の長い髪を後ろで結んだメイドさんだった。
こちらもかなり整った顔立ちをしている。
それに何とは言わないがとても立派なものをお持ちだった。
「貴様!セラ様のお部屋で何をしている!」
そう言いながら赤髪のメイドさんに締め上げられた。
熟練の兵士のようなとても訓練された動きで、
土下座しながらも警戒はしていたのに反応すらできなかったことに
驚きを隠せなかった。
これでも中学では剣道で全国1位を取るほど、
幼いころからじいちゃんに鍛えられてきたのだ。
剣道の技術だけでなく実戦のような鍛錬も行ってきたため、
不意打ちなどには人一倍早く反応できると自負していたのだ。
人は見た目で判断するものじゃないなと改めて実感した。
そこまで考えたところで意識が途切れた。
なぜ突然あのような状況になっていたのか、俺にも正直分からない。
今日は台風が近く、風はとても強かったが、雨は降っていなかったため
祖父が師範を務める道場へ向かう途中だった。
道場までは少し遠いが、自転車で30分から40分程度の距離がある。
そのためいつものように駐輪場に向かっていたのだが、
突然ものすごく強い風が吹き思わず目を閉じてしまい
風が止み目を開けたらもうあの状況だったのである。
決してやましいことを考えながら歩いていたわけではない。
高校生になったから可愛い彼女ができるかもなんて妄想は、
絶対にしていないのである。絶対にだ。
◆◇◆
目が覚めると俺はベッドの上で横になっていた。
先ほどの部屋とは別の部屋で、そちらと比べると簡素な部屋である。
しかし部屋というよりは広間に近い広さなので、
先ほどのメイドさんの発言からして、ここは屋敷レベルの建物のようだ。
まあそもそも戦闘訓練を受けているメイドさんがいる時点で普通ではないのだが。
それにしてもなぜ先ほどまで覗き犯として警察に突き出されても
おかしくない状況だったのに、このような好待遇を受けているのだろうか。
持っていたカバンもすぐ横に置いてあるし、一緒に水とコップも置かれている。
部屋を観察していると扉をノックする音が聞こえた。
「あら、お目覚めでしたか。申し訳ございませんレイムがご迷惑をおかけしたようで」
扉を開けて入ってきたのは、おっとりとした雰囲気で緑髪のメイドさんだ。
レインというのは俺を締め落したメイドさんの名前だと思うのだが、
名前や外見からおそらくここは日本ではないのだろう。
「お体の具合はよろしいですか?」
そういいながら緑髪のメイドさんがベッドの横の椅子から俺の顔を覗き込む。
覗き込むというか唇が触れそうな距離の近さにドキドキが止まらない。
思春期の男の子なのでこのような状況に緊張しないわけがないのだ。
「大変!お顔が真っ赤だわ。少々お待ちくださいね」
顔が真っ赤なのはあなたのせいですよ、などとは言えない。
とてもまじめな顔でそんなことを言うなんてこの人は天然なのだろうか。
すると急に手を握られまたも鼓動が早くなる。
「ヒール」
メイドさんがそう言ったとたん緑色の光が俺の体を包んだ。
少し脳裏にはよぎっていたがこれを見せられたことで確信に変わった。
俺異世界に来ちゃったみたいだ。
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