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142、ユニークボス戦
しおりを挟むここでクエストが来るってことは、ここから先何かあるってことかな。
歩きながら、そっとクエスト欄を開く。
『【NEW】ユニークボスを討伐せよ
トレの森深部にユニークボスが現れた!
トレの精鋭たちと共にユニークボスを討伐し、街を魔物の脅威から守れ!
クリア報酬:???
クエスト失敗:ユニークボス討伐ならず トレの精鋭の戦闘不能状態 トレの街南門破壊 トレの街3分の1機能低下』
トレの精鋭って門番さんたちだよな。門番さんの誰かが戦闘不能になったらクエスト失敗ってことか。それにしても報酬がまたしてもはてなになってるんだけど。ランク次第ってことなのかな。エミリさんの時みたいに、その場の流れで決まるとか?
これ、全員でかからないと多分倒せないんだろうな。なにせユニークボスだし。
ヴィデロさんは、雄太より強かったはずだから心配ないとして、他の人は。
インベントリをチェックしながら、狩りの用意してきてよかった、と一人胸を撫で下ろす。
腕にはしっかりとマジックセーブドイリーも結ばれている。もしいざというときは、全員で魔法陣で少しでも距離を置ければ立て直すことだってできるはず。
……戦闘不能が死ぬことだっていうのは、考えない。
俺は大きく深呼吸を一回して、インベントリを閉じた。
赤い点は大分周りに増えてきて、すでに先頭の門番さんはイノシシが出てきた瞬間剣で一撃で倒している。
強い。よかった。
一瞬にして光と化したイノシシを見上げながら、ほっと息を吐いた。
「マック、緊張してるのか? 大丈夫、他のやつら、俺より強い奴らばかりだから」
「ヴィデロさんより強い? そ、それは頼もしい。俺、足を引っ張らないといいけど」
一番弱いの俺だし。
そう思って呟いた瞬間、俺達の前を行く門番さんが笑った。
「マックは後衛な。前衛出来ねえのは見ててわかるっての。それより後衛でサポートしてくれた方がすげえ助かる。さすがに大物は無傷とはいかねえからな。当たり所が悪けりゃ、一撃でお陀仏ってことだってあり得るんだ。マックのよく効くハイポーションの一つでもぶっかけてくれりゃ、俺らそれだけで生きながらえるからよ。いるのといねえのとじゃ大違いだ」
「そう言ってもらえると……」
サムズアップする門番さんの言葉が嬉しくて、少しだけ肩の力が抜ける。
俺、頑張ろう。
絶対誰も死なせない。
次々出てくるイノシシ型の魔物を順調に屠りながら、俺達は森の深部に向かって進んだ。
時折方向を確認して、ユニークボスのいる方に軌道修正する。樹が生い茂っているせいか、門番さんたちは剣を振り回すのも一苦労している。薙ぎ払うようなしぐさをすると、途端に樹が邪魔になるみたいだった。動きに制限ありのクエストでユニークボスって、ちょっとハードル高いよ。
今のところは俺のハイポーションは必要ないのが救いだ。
「もうすぐ大物が出てくる……」
声を潜めて皆に伝える。
すると、先頭の門番さんが身震いするのをなだめるように腕をさすった。
「ああ、わかる。強いのがいるのがビリビリ刺さってくる……」
「俺らだけで行けるか……?」
草の間から遠くを見ている門番さんたちは、まるでそっちにいるユニークボスが視界に入ってるようだった。視線を一点に集中していて、そこから目を離さなかった。
「おい、ロイ。ビビるんじゃねえぞ」
「わかってるよブロッサム。お前こそ、先頭で大丈夫か? 震えてるぞ、くくく」
「おい、しっ! 敵さん来るぜ」
「わかってるよマルクス。ヴィデロ、いいか? マックは後ろ動くんじゃねえぞ」
あの威圧感が、どんどん近付いてくる。そこまでスピードは速くないんだけど、まだ視認できないっていうのがなんか、おかしい。てっきり大きなイノシシの親玉かと思ったんだけど、もっと小さくて強い魔物なのかな。
とりあえず一番に俺が出て目潰し投げよう。効くといいなあ。今までのボス戦では効いたから、多分大丈夫。
「いや、俺が先制を掛けるから、魔物の動きがおかしくなったら皆一斉に攻撃して」
「マック」
「大丈夫」
心配げに手を伸ばすヴィデロさんにそう言って笑いかけてから、俺は足早に先頭の門番さんの横に行った。
「マック。お前」
「ここまで来たら俺もちゃんと仲間に入れてね、門番さん。剣では絶対に足手まといになるから、それ以外で」
「門番さん、っておま、俺の名前はブロッサムだ」
「ブロッサムさん」
裏リストにピコンと通知が来る。ちょっとだけ嬉しくなって、インベントリから取り出した目潰しを握る手に力が入った。
「ヴィデロ、もしかしてマックに俺らの名前とか教えてねえのか? マック独り占めか?」
「何当たり前のこと言ってるんだよ。マックに名前を呼んで欲しいんなら、自分で名乗れよ」
ヴィデロさんも前に出てきて、俺の横でフン、と鼻を鳴らした。あ、そのどや顔可愛いです。ヤル気でますありがとうございます。
「俺、ロイな。今度からそう呼んでくれ」
「ロイさん」
「俺はマルクス。って、名乗ってなかったっけか。わりいわりい」
ちょっとだけ優男風の垂れ目の門番さんといつも俺とヴィデロさんをからかってくる門番さんにも名前を教えて貰った。裏リストのビックリマークが嬉しい。
余計にこのクエスト失敗できないじゃん。
っていうか、冒険者ギルド以外で貰うクエストって、こういう失敗できないの多すぎるよな。
でも。
とヴィデロさんの方をちらりと見てから、俺は手に目潰し、もう片手に剣を持って、足を踏み出した。
「ぅらあ!」
気合いと共に、樹の間から飛び出してきた魔物に得物を投げつけた。よし、命中。
飛び出してきた魔物は、俺の目潰しを食らって、身の毛もよだつ咆哮を上げた。
うわ、鳥肌が立った。何今の声。威圧系ともまた違う咆哮。
門番さんたちも顔を険しくしながら剣を構えて一斉に魔物に飛び掛かっていく。
出てきたユニークボスは、それほど大きなものではないけれど、見た目がものすごいものだった。
イノシシというよりは小ぶりのマンモスのような、もさっと毛の生えた全身で、口から生えた牙は頭の上まで伸びている。大きさは大人の頭の高さくらいだから、ボスにしてみたらそこまで大きくはないんだけれど、全身から立ち上がる黒い靄が、見ているだけで鳥肌が立つような様相を呈していた。そして、その顔。縦半分に裂けて、中にびっしり生えた尖った歯が、威嚇するたびにちらりと見えた。うえ、気持ち悪い。顔が4つにわれる魔物とか、初めて見た。
じたばたと苦しんでいるユニークボスの頭の上には、青色のHPバーが見える。
そこまでHPが高くない魔物のHPバーの色は赤、その倍HPがある魔物は黄色、次は緑、そしてボスレベルのHPがバカ高い強い魔物はだいたいが青のHPバーになるんだけど、このユニークボスは青だから強くてHPめっちゃ高いってことだ。
そしておかしいのが、イノシシを一撃で倒せるくらい強いはずの皆の攻撃が、ほぼ一向に効いてないってことだ。HPの減りがめちゃくちゃ少ない。
「何で、攻撃効かないの……?!」
後ろに下がった俺の呟きが耳に入ったらしいロイさんが、険しい顔をしながら一旦距離を置いた。
「ダメだな、こいつ、穢れてる。俺らの普通の剣じゃあんまり攻撃が通らねえよ……」
「穢れてるって」
どこかの掲示板でちらっと読んだことがある。なんか、ゾンビみたいな感じのやつだって。物理攻撃がほぼ効かないから、魔法攻撃か、穢れを祓ってから攻撃しないとだめだって。
「どうすれば穢れが払える?!」
「そりゃあ聖水をぶっかけるしかねえな! でも普通聖水なんて持ってねえし!」
今だ魔物は目潰しに苦しんでいてこっちに攻撃を加えてこないけど、らちが明かずに一度全員が下がる。
「聖水! 俺、持ってる! クワットロの教会で買ってきたから!」
「何だってそんなもんを……」
聖水と聞いて、嬉々としてインベントリから取り出した俺を見た門番さんたちが、ちょっとだけ呆れた目つきで見てたのは気のせいだ。
ほんと、買っててよかった。
動きに整合性が出てきた魔物を見て、俺は今のうちに、と聖水の瓶の蓋を外した。そして投擲。
顔に聖水が掛かった魔物は、より一層黒い靄を吹き出しながら、さらに酷い咆哮を上げた。
途端に身体が硬直する。鳥肌が凄い。ぞわっと背筋を何かが駆け上がっていって、途端に足が重くなった。
う、ヤバい今の咆哮で硬直しちゃったかも。
咆哮を上げる魔物の赤い瞳が、近くにいる俺をじろりと見下ろした。
前半分は黒い靄が消えたけど、あのパカっと開く顔は健在なままで俺を見下ろす魔物は、今までの気持ち悪い魔物ランキング上位に輝くほどの不気味さで、硬直中の俺は、恐怖と戦いながら身体が動くのを今か今かと待っていた。
『グオァァァァ!!』
いきなり頭が俺目がけて振り下ろされてきて、顔じゅうの口が迫ってくる。
「ひっ!」
あまりの恐怖に目を瞑ることも忘れてただ落ちてくる口を見ていた俺は、次の瞬間、全身に衝撃を受けて転がった。
「マック、大丈夫か……?!」
やられたか、と思った俺の身体は、ヴィデロさんによって間一髪助け出されていた。
そして、俺を包む腕と、愛しい声が俺を現実に呼び戻す。
浅い息を繰り返して、一緒になって地面に転がったヴィデロさんを見下ろす。すると、ヴィデロさんはよかったと薄く微笑んだ。好き。
状況を確認しようと顔を上げて魔物を見ると、魔物は穢れのなくなった顔の一角をマルクスさんに切られて、暴れていた。
「悪い、俺達も少しの間動けなくなってた。怪我は?」
「大丈夫、どこも怪我してない。ありがとう、ヴィデロさん」
ヴィデロさんの腕から抜け出し、二人で立ち上がる。靄の消えた場所は物理もサクサク効くらしく、門番さんたちが連携で攻撃を加えていた。
でも身体の大半はまだ靄が掛かった状態で、俺は今度はそっちに聖水を撒きに行こうと、聖水をカバンから取り出した。
それを、スッとヴィデロさんが取り上げる。
「俺が行くから、マックはロイに回復を。ロイの腕が牙に掠っているから」
俺の返事を訊く前に、ヴィデロさんは剣と聖水を手に、魔物の側面に走っていってしまった。
あれ掛けるとまた咆哮来るのかな。少しだけ心配になりながら、俺はロイさんの所に走った。
二の腕の所がざっくりと切れていて、片手がブランとしている。
うわ痛そう、と取り出したハイポーションを急いでそこに掛けると、みるみる傷がふさがっていった。
「悪いな、マック。サンキュ」
傷はふさがっても、ロイさんの顔色は青いままだった。
傷周りも、紫色に変色したまま。
「まだ治ってない! どうしたらいい?!」
魔物の咆哮と、剣の音、そして樹の倒れる音があたりに響く。
それに負けないように声を張り上げると、ブロッサムさんが戦闘の合間にちらりとこっちを確認した。
「穢れたやつに攻撃されると傷口が穢れてそうなるんだよ! 聖水まだあるなら掛けろ!」
「わかった!」
ブロッサムさんに助言を貰って、俺は聖水を取り出してロイさんの腕にそれを掛けた。途端にジュウウウ、と不快な音がして、患部から黒い靄が立ち上り、ロイさんが「ぅぅぅ……」と苦しそうに呻く。
「ロイさん……!」
「大丈夫、まだいける……! こんな穢れたやつ、街に近付かせられるかよ……!」
黒い靄が消えると、ロイさんはまたも剣を構えて前線に走っていった。
次の瞬間、またもあの身の毛もよだつ咆哮が耳に突き刺さる。
咄嗟に耳を抑え、動け、動け! と気合を入れると、ノロ……と足が動いた。
よし、動く!
硬直はすごく短く済んで、俺は慌ててヴィデロさんの方に目を向けた。
魔物の首が後ろに曲がり、小さな赤い瞳がヴィデロさんを睨んでいる。
ダメだ、ダメ!
「やめろ!」
俺の叫びは、魔物の咆哮にかき消された。
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