298 / 744
連載
381、聖短剣使用中限定の聖魔法
しおりを挟む
「ここら辺は少し前にも来たけど、何もなかったよな?」
改めて勇者の地図を覗き込んで、雄太が首を捻る。
他の人たちも頷いてるってことは、とうとう雄太たちも壁のこっち常連になってるってことか。
ヴィルさんは何がある、とは一切言わなかったからな。気になる、とだけ。
「でも前も気になるっていうだけであの神殿を見つけたから、絶対に何かありそうなんだけどね」
「ああ。あんなでもあの勘だけは馬鹿にできないからな」
「ヴィデロさん……あんなでもって」
一応はヴィルさんを認めてはいるんだねヴィデロさん。ヴィルさんにしてみればヴィデロさんを滅茶苦茶甘やかしたくてしょうがなさそうなんだけど。温度差が凄い。
「マックの感知では何も感じないのか?」
「うーん、いまいち……ヴィルさん程感知能力が凄いわけじゃないから」
「じゃあ、他のスキルを使ってみるとか」
「高橋たちは何かを発見するようなスキルあったりする?」
「俺は罠感知なら」
ブレイブが手を上げて、罠感知スキルを発動する。
そして、首を捻る。
「何かある気がするけど、俺の罠感知スキルのレベルでは太刀打ちできない」
「発見できないってこと?」
「ああ。マックは何かないか?」
索敵、感知、鑑定眼、色々持ってはいるけれど。
とりあえず片っ端から使ってみよう。
とスキルを発動する。
感知は、何かある、かなあ? って感じで、よくわからない状態。何もないわけではないと思う。
次は探索スキル。なんか向こうの木の一本が何かに引っかかった。
「鑑定眼」
さっき引っかかった木を鑑定眼で調べてみる。
『チプレサス:辺境の魔素の濃い場所で育つ樹木。その土地に生えている木ととてもよく似た姿に成長する。栄養分に魔素を多分に含んでいることで、葉にはとても濃厚な魔素が溜まっていると言われている。別名『妖精の巣』とも呼ばれており……』
そこから先の文字は文字化けに近い状態で読めなかった。まだ鑑定眼のレベルが低いからかな。もしヒイロさんを連れてきたら、この木がどんなものなのかわかるのかな。
それにしても魔素を多分に含んでる木ってすごいなあ。細い葉は何かの素材になるかな。魔素を含んでるっていうからなるかも。採取できるかな。
その木に近付いていって葉に手を伸ばす。
「なんだ? その木が怪しいのか?」
雄太も面白そうな顔をして近付いてくる。
そして俺より先に葉に手を触れた瞬間、葉がザワリと波打った。
「いた! この葉、勝手に刺さってきやがった!」
「え?!」
雄太の言葉で思わず手を引っ込める。
でもそんな葉なら余計に欲しいかも。
俺はいつもは使ってない採取用グローブを取り出すと、手に填めた。ただ単に器用さが+2されるだけっていう代物だけど、刺されたときの保護になるだろ。って雄太、鎧で覆われた手、どうやって刺されたんだろう。
そっと手を伸ばして、葉を掴む。
「別に刺されないけど」
今度は木がざわめくこともなかった。
そして、普通に採取できた『チプレサスの葉』。
他の木も採取かな、なんて何気なく隣の木を鑑定してみると。
『コニフェール:どんな地にも育つ樹木。同種が数十種類ある。濃い魔素にも負けることがないので、辺境ではだいたいがコニフェール種の樹木。針のような葉の先に一定時期だけ実る小さな果実は食べることが出来る。状態:魔素過多』
思わず「は?」と声を出してしまう。あれ、待って。同じ木だと思ってたのに全然違う。
俺の声に、皆の注目が集まる。
「この木とこの木、全然種類が違うみたい。今高橋を攻撃した木は『妖精の巣』とか呼ばれてる『チプレサス』で、隣の木が普通の木だって」
「『妖精の巣』だと……?」
俺が説明すると、勇者が反応した。
「もしそれが本当なら、ここに魔素溜まりのデカいのが多発するのが納得できる」
勇者がそう言って剣を構えた。
それってどういうことだろう。魔素が多いからそれが魔素溜まりになるとかそういうことかな。
皆が首を捻っていると、勇者は剣を構えたまま俺たちに説明してくれた。
「昔俺の仲間だった賢者に教えて貰ったことがあるんだがな、『妖精の巣』という植物は魔素溜まりを作る木なんだそうだ。魔素がたんまり内包されてるから、それが洩れて魔素溜まりになる。そして、それを知らず放置していると、普通にできる魔素溜まりとは全く規模の違う魔素溜まりが出来るそうだ。だから見つけたらその木を伐採しとかないとヤバいってこった」
その説明で、俺とヴィデロさんは顔を見合わせた。
それってもしかして、東の果てにも『妖精の巣』があったのかな。生えてる木はこれとは違う気がするけど。
ああ、もしかして周りの木と同じような姿に成長するってあったから、そのせいで見分けがつかなかったのか。それよりも気になるのが、文字化けして読めなかった説明文字。もっとレベル上げないと読めないのかな。すっごく知りたいのに。それにこれ、素材になるみたいだし。
俺は手に持った針葉樹のような葉を見下ろした。
どう見ても素材。鑑定眼で見ると『辺境付近に生える木の葉の形をしている。魔素が濃いので調薬に使うと魔力の伸びがいい。状態:新鮮』ってなってるから、絶対に素材。もしかして、幹とか根っことかも素材になったりして。
勇者が切り刻んだら分けてもらおう。
勇者が気合いと共に木を一閃する。
ゆっくりと倒れた木は、大きな音を立てて地面に倒れた。すぐに鑑定眼を使うと、やっぱり素材だった。
「これ、このまま貰ってもいいですか?」
「『妖精の巣』をか?」
「はい。全体素材なんですこの木。全部の葉と幹。根っこはわからないですけど」
倒れた木を指さしてそう教えると、勇者は「好きにしろよ」と剣を鞘にしまった。
ユイがひょこっと覗き込んで、切り株になった木を指さしながら、「根っこも欲しいなら掘り返そうか?」と訊いてくる。
そんなことできるの? もしかしてスコップとか持ってる? と首を傾げると、ユイは呪文を唱え始めた。そして杖を振りかざした瞬間、地面がモコモコモコと持ち上がっていき、盛り上がった土と共に木の根っこが地面から排出された。
「最近レベル上げたんだ。土魔法。アースクエイクとかすっごく強いんだよ」
無邪気にそんなことを言うけど、地震を起こせるなんて神に近い所業だよユイ。腕を上げたね。雄太がもしよそ見をしたらそれを使って地面に身体を埋めるといいよ。そんなことはまずありえないけど。
でも、気になったのが、根っこの先。黒ずんでるよ。
そして根っこに何かが絡んでいた。
黒ずみの根源はそれらしい。
見ると、出た。アレだ。
「『禍物の知核』発見……」
根っこに絡まっていたのは、『禍物の知核』だった。
うん、嫌な気を放ってる。
「ヴィデロさん、これ、アレだよね……」
「アレだな。ってことは、やっぱり東にも『妖精の巣』があったってことか」
「伐採に行かないと、またあんな魔素溜まりが出来るってことだよね……」
「だな」
根っこを二人で覗き込んで頷き合う。もう一度コースト村の森に行って、木を探さないとまたあそこらへんが危なくなるってことだよね。
「何だこれ」
ブレイブが手を伸ばそうとしたので、慌てて「触っちゃダメ!」と止める。ディスペルハイポーションは持ってるから大丈夫は大丈夫なんだけどね。
「それを触ると複合呪いに掛かるから、触らないでね」
注意してからディスペルハイポーションを取り出してヴィデロさんにお願いします、と渡すと、ヴィデロさんが「なあマック」と木の根っこに絡まった『禍物の知核』を見下ろした。
「これ、聖剣で何とかできないのか?」
言われて気付く。聖短剣の餌になるかな。
「でもこれを浄化するのって『最上級聖魔法』だけだよ」
「やってみる価値はあるんじゃないか?」
「うん。一応」
俺が腰からルミエールダガールーチェを引き抜いた。
それを手に持って、ステータス欄を開く。そして魔法の所を選んで、俺が唯一使える「サークルレクイエム」を選んだ。まだ一度も使ったことない聖魔法。
これってどのくらいのレベルの魔法なのかな。
一応保険としてドイリーを腕に巻いて、MPが回復してるか見る。よし、大丈夫。
『この世界を見守る最上の神よ』
魔法を開くと現れる呪文を、剣を構えつつ唱え始める。
俺の声に呼応するように、聖短剣がキィン……と鳴り始めた。
『その気高き聖なる神気でこの禍なる気を包みこみ給え。円状鎮魂歌サークルレクイエム』
唱え終わった瞬間ググっと一気にMPが減った。MP枯渇の眩暈がくらりとする中、手の中の聖短剣から柔らかい光がぶわっと溢れた。
呪文名の通り、円状に光が広がり、地面から何か黒いものが浮き上がっては光に消えていく。それは根っこの『禍物の知核』も例外じゃなく。
黒く渦を巻いていた石の中から、もやもやっとした黒い何かが出てきて、光にかき消された。
すぅ……と静かに消えていく光。それと共に聖短剣も共鳴を止め、静かになった。
改めて勇者の地図を覗き込んで、雄太が首を捻る。
他の人たちも頷いてるってことは、とうとう雄太たちも壁のこっち常連になってるってことか。
ヴィルさんは何がある、とは一切言わなかったからな。気になる、とだけ。
「でも前も気になるっていうだけであの神殿を見つけたから、絶対に何かありそうなんだけどね」
「ああ。あんなでもあの勘だけは馬鹿にできないからな」
「ヴィデロさん……あんなでもって」
一応はヴィルさんを認めてはいるんだねヴィデロさん。ヴィルさんにしてみればヴィデロさんを滅茶苦茶甘やかしたくてしょうがなさそうなんだけど。温度差が凄い。
「マックの感知では何も感じないのか?」
「うーん、いまいち……ヴィルさん程感知能力が凄いわけじゃないから」
「じゃあ、他のスキルを使ってみるとか」
「高橋たちは何かを発見するようなスキルあったりする?」
「俺は罠感知なら」
ブレイブが手を上げて、罠感知スキルを発動する。
そして、首を捻る。
「何かある気がするけど、俺の罠感知スキルのレベルでは太刀打ちできない」
「発見できないってこと?」
「ああ。マックは何かないか?」
索敵、感知、鑑定眼、色々持ってはいるけれど。
とりあえず片っ端から使ってみよう。
とスキルを発動する。
感知は、何かある、かなあ? って感じで、よくわからない状態。何もないわけではないと思う。
次は探索スキル。なんか向こうの木の一本が何かに引っかかった。
「鑑定眼」
さっき引っかかった木を鑑定眼で調べてみる。
『チプレサス:辺境の魔素の濃い場所で育つ樹木。その土地に生えている木ととてもよく似た姿に成長する。栄養分に魔素を多分に含んでいることで、葉にはとても濃厚な魔素が溜まっていると言われている。別名『妖精の巣』とも呼ばれており……』
そこから先の文字は文字化けに近い状態で読めなかった。まだ鑑定眼のレベルが低いからかな。もしヒイロさんを連れてきたら、この木がどんなものなのかわかるのかな。
それにしても魔素を多分に含んでる木ってすごいなあ。細い葉は何かの素材になるかな。魔素を含んでるっていうからなるかも。採取できるかな。
その木に近付いていって葉に手を伸ばす。
「なんだ? その木が怪しいのか?」
雄太も面白そうな顔をして近付いてくる。
そして俺より先に葉に手を触れた瞬間、葉がザワリと波打った。
「いた! この葉、勝手に刺さってきやがった!」
「え?!」
雄太の言葉で思わず手を引っ込める。
でもそんな葉なら余計に欲しいかも。
俺はいつもは使ってない採取用グローブを取り出すと、手に填めた。ただ単に器用さが+2されるだけっていう代物だけど、刺されたときの保護になるだろ。って雄太、鎧で覆われた手、どうやって刺されたんだろう。
そっと手を伸ばして、葉を掴む。
「別に刺されないけど」
今度は木がざわめくこともなかった。
そして、普通に採取できた『チプレサスの葉』。
他の木も採取かな、なんて何気なく隣の木を鑑定してみると。
『コニフェール:どんな地にも育つ樹木。同種が数十種類ある。濃い魔素にも負けることがないので、辺境ではだいたいがコニフェール種の樹木。針のような葉の先に一定時期だけ実る小さな果実は食べることが出来る。状態:魔素過多』
思わず「は?」と声を出してしまう。あれ、待って。同じ木だと思ってたのに全然違う。
俺の声に、皆の注目が集まる。
「この木とこの木、全然種類が違うみたい。今高橋を攻撃した木は『妖精の巣』とか呼ばれてる『チプレサス』で、隣の木が普通の木だって」
「『妖精の巣』だと……?」
俺が説明すると、勇者が反応した。
「もしそれが本当なら、ここに魔素溜まりのデカいのが多発するのが納得できる」
勇者がそう言って剣を構えた。
それってどういうことだろう。魔素が多いからそれが魔素溜まりになるとかそういうことかな。
皆が首を捻っていると、勇者は剣を構えたまま俺たちに説明してくれた。
「昔俺の仲間だった賢者に教えて貰ったことがあるんだがな、『妖精の巣』という植物は魔素溜まりを作る木なんだそうだ。魔素がたんまり内包されてるから、それが洩れて魔素溜まりになる。そして、それを知らず放置していると、普通にできる魔素溜まりとは全く規模の違う魔素溜まりが出来るそうだ。だから見つけたらその木を伐採しとかないとヤバいってこった」
その説明で、俺とヴィデロさんは顔を見合わせた。
それってもしかして、東の果てにも『妖精の巣』があったのかな。生えてる木はこれとは違う気がするけど。
ああ、もしかして周りの木と同じような姿に成長するってあったから、そのせいで見分けがつかなかったのか。それよりも気になるのが、文字化けして読めなかった説明文字。もっとレベル上げないと読めないのかな。すっごく知りたいのに。それにこれ、素材になるみたいだし。
俺は手に持った針葉樹のような葉を見下ろした。
どう見ても素材。鑑定眼で見ると『辺境付近に生える木の葉の形をしている。魔素が濃いので調薬に使うと魔力の伸びがいい。状態:新鮮』ってなってるから、絶対に素材。もしかして、幹とか根っことかも素材になったりして。
勇者が切り刻んだら分けてもらおう。
勇者が気合いと共に木を一閃する。
ゆっくりと倒れた木は、大きな音を立てて地面に倒れた。すぐに鑑定眼を使うと、やっぱり素材だった。
「これ、このまま貰ってもいいですか?」
「『妖精の巣』をか?」
「はい。全体素材なんですこの木。全部の葉と幹。根っこはわからないですけど」
倒れた木を指さしてそう教えると、勇者は「好きにしろよ」と剣を鞘にしまった。
ユイがひょこっと覗き込んで、切り株になった木を指さしながら、「根っこも欲しいなら掘り返そうか?」と訊いてくる。
そんなことできるの? もしかしてスコップとか持ってる? と首を傾げると、ユイは呪文を唱え始めた。そして杖を振りかざした瞬間、地面がモコモコモコと持ち上がっていき、盛り上がった土と共に木の根っこが地面から排出された。
「最近レベル上げたんだ。土魔法。アースクエイクとかすっごく強いんだよ」
無邪気にそんなことを言うけど、地震を起こせるなんて神に近い所業だよユイ。腕を上げたね。雄太がもしよそ見をしたらそれを使って地面に身体を埋めるといいよ。そんなことはまずありえないけど。
でも、気になったのが、根っこの先。黒ずんでるよ。
そして根っこに何かが絡んでいた。
黒ずみの根源はそれらしい。
見ると、出た。アレだ。
「『禍物の知核』発見……」
根っこに絡まっていたのは、『禍物の知核』だった。
うん、嫌な気を放ってる。
「ヴィデロさん、これ、アレだよね……」
「アレだな。ってことは、やっぱり東にも『妖精の巣』があったってことか」
「伐採に行かないと、またあんな魔素溜まりが出来るってことだよね……」
「だな」
根っこを二人で覗き込んで頷き合う。もう一度コースト村の森に行って、木を探さないとまたあそこらへんが危なくなるってことだよね。
「何だこれ」
ブレイブが手を伸ばそうとしたので、慌てて「触っちゃダメ!」と止める。ディスペルハイポーションは持ってるから大丈夫は大丈夫なんだけどね。
「それを触ると複合呪いに掛かるから、触らないでね」
注意してからディスペルハイポーションを取り出してヴィデロさんにお願いします、と渡すと、ヴィデロさんが「なあマック」と木の根っこに絡まった『禍物の知核』を見下ろした。
「これ、聖剣で何とかできないのか?」
言われて気付く。聖短剣の餌になるかな。
「でもこれを浄化するのって『最上級聖魔法』だけだよ」
「やってみる価値はあるんじゃないか?」
「うん。一応」
俺が腰からルミエールダガールーチェを引き抜いた。
それを手に持って、ステータス欄を開く。そして魔法の所を選んで、俺が唯一使える「サークルレクイエム」を選んだ。まだ一度も使ったことない聖魔法。
これってどのくらいのレベルの魔法なのかな。
一応保険としてドイリーを腕に巻いて、MPが回復してるか見る。よし、大丈夫。
『この世界を見守る最上の神よ』
魔法を開くと現れる呪文を、剣を構えつつ唱え始める。
俺の声に呼応するように、聖短剣がキィン……と鳴り始めた。
『その気高き聖なる神気でこの禍なる気を包みこみ給え。円状鎮魂歌サークルレクイエム』
唱え終わった瞬間ググっと一気にMPが減った。MP枯渇の眩暈がくらりとする中、手の中の聖短剣から柔らかい光がぶわっと溢れた。
呪文名の通り、円状に光が広がり、地面から何か黒いものが浮き上がっては光に消えていく。それは根っこの『禍物の知核』も例外じゃなく。
黒く渦を巻いていた石の中から、もやもやっとした黒い何かが出てきて、光にかき消された。
すぅ……と静かに消えていく光。それと共に聖短剣も共鳴を止め、静かになった。
2,632
あなたにおすすめの小説
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。