文字の大きさ
大
中
小
260 / 706
連載
381、聖短剣使用中限定の聖魔法
「ここら辺は少し前にも来たけど、何もなかったよな?」
改めて勇者の地図を覗き込んで、雄太が首を捻る。
他の人たちも頷いてるってことは、とうとう雄太たちも壁のこっち常連になってるってことか。
ヴィルさんは何がある、とは一切言わなかったからな。気になる、とだけ。
「でも前も気になるっていうだけであの神殿を見つけたから、絶対に何かありそうなんだけどね」
「ああ。あんなでもあの勘だけは馬鹿にできないからな」
「ヴィデロさん……あんなでもって」
一応はヴィルさんを認めてはいるんだねヴィデロさん。ヴィルさんにしてみればヴィデロさんを滅茶苦茶甘やかしたくてしょうがなさそうなんだけど。温度差が凄い。
「マックの感知では何も感じないのか?」
「うーん、いまいち……ヴィルさん程感知能力が凄いわけじゃないから」
「じゃあ、他のスキルを使ってみるとか」
「高橋たちは何かを発見するようなスキルあったりする?」
「俺は罠感知なら」
ブレイブが手を上げて、罠感知スキルを発動する。
そして、首を捻る。
「何かある気がするけど、俺の罠感知スキルのレベルでは太刀打ちできない」
「発見できないってこと?」
「ああ。マックは何かないか?」
索敵、感知、鑑定眼、色々持ってはいるけれど。
とりあえず片っ端から使ってみよう。
とスキルを発動する。
感知は、何かある、かなあ? って感じで、よくわからない状態。何もないわけではないと思う。
次は探索スキル。なんか向こうの木の一本が何かに引っかかった。
「鑑定眼」
さっき引っかかった木を鑑定眼で調べてみる。
『チプレサス:辺境の魔素の濃い場所で育つ樹木。その土地に生えている木ととてもよく似た姿に成長する。栄養分に魔素を多分に含んでいることで、葉にはとても濃厚な魔素が溜まっていると言われている。別名『妖精の巣』とも呼ばれており……』
そこから先の文字は文字化けに近い状態で読めなかった。まだ鑑定眼のレベルが低いからかな。もしヒイロさんを連れてきたら、この木がどんなものなのかわかるのかな。
それにしても魔素を多分に含んでる木ってすごいなあ。細い葉は何かの素材になるかな。魔素を含んでるっていうからなるかも。採取できるかな。
その木に近付いていって葉に手を伸ばす。
「なんだ? その木が怪しいのか?」
雄太も面白そうな顔をして近付いてくる。
そして俺より先に葉に手を触れた瞬間、葉がザワリと波打った。
「いた! この葉、勝手に刺さってきやがった!」
「え?!」
雄太の言葉で思わず手を引っ込める。
でもそんな葉なら余計に欲しいかも。
俺はいつもは使ってない採取用グローブを取り出すと、手に填めた。ただ単に器用さが+2されるだけっていう代物だけど、刺されたときの保護になるだろ。って雄太、鎧で覆われた手、どうやって刺されたんだろう。
そっと手を伸ばして、葉を掴む。
「別に刺されないけど」
今度は木がざわめくこともなかった。
そして、普通に採取できた『チプレサスの葉』。
他の木も採取かな、なんて何気なく隣の木を鑑定してみると。
『コニフェール:どんな地にも育つ樹木。同種が数十種類ある。濃い魔素にも負けることがないので、辺境ではだいたいがコニフェール種の樹木。針のような葉の先に一定時期だけ実る小さな果実は食べることが出来る。状態:魔素過多』
思わず「は?」と声を出してしまう。あれ、待って。同じ木だと思ってたのに全然違う。
俺の声に、皆の注目が集まる。
「この木とこの木、全然種類が違うみたい。今高橋を攻撃した木は『妖精の巣』とか呼ばれてる『チプレサス』で、隣の木が普通の木だって」
「『妖精の巣』だと……?」
俺が説明すると、勇者が反応した。
「もしそれが本当なら、ここに魔素溜まりのデカいのが多発するのが納得できる」
勇者がそう言って剣を構えた。
それってどういうことだろう。魔素が多いからそれが魔素溜まりになるとかそういうことかな。
皆が首を捻っていると、勇者は剣を構えたまま俺たちに説明してくれた。
「昔俺の仲間だった賢者に教えて貰ったことがあるんだがな、『妖精の巣』という植物は魔素溜まりを作る木なんだそうだ。魔素がたんまり内包されてるから、それが洩れて魔素溜まりになる。そして、それを知らず放置していると、普通にできる魔素溜まりとは全く規模の違う魔素溜まりが出来るそうだ。だから見つけたらその木を伐採しとかないとヤバいってこった」
その説明で、俺とヴィデロさんは顔を見合わせた。
それってもしかして、東の果てにも『妖精の巣』があったのかな。生えてる木はこれとは違う気がするけど。
ああ、もしかして周りの木と同じような姿に成長するってあったから、そのせいで見分けがつかなかったのか。それよりも気になるのが、文字化けして読めなかった説明文字。もっとレベル上げないと読めないのかな。すっごく知りたいのに。それにこれ、素材になるみたいだし。
俺は手に持った針葉樹のような葉を見下ろした。
どう見ても素材。鑑定眼で見ると『辺境付近に生える木の葉の形をしている。魔素が濃いので調薬に使うと魔力の伸びがいい。状態:新鮮』ってなってるから、絶対に素材。もしかして、幹とか根っことかも素材になったりして。
勇者が切り刻んだら分けてもらおう。
勇者が気合いと共に木を一閃する。
ゆっくりと倒れた木は、大きな音を立てて地面に倒れた。すぐに鑑定眼を使うと、やっぱり素材だった。
「これ、このまま貰ってもいいですか?」
「『妖精の巣』をか?」
「はい。全体素材なんですこの木。全部の葉と幹。根っこはわからないですけど」
倒れた木を指さしてそう教えると、勇者は「好きにしろよ」と剣を鞘にしまった。
ユイがひょこっと覗き込んで、切り株になった木を指さしながら、「根っこも欲しいなら掘り返そうか?」と訊いてくる。
そんなことできるの? もしかしてスコップとか持ってる? と首を傾げると、ユイは呪文を唱え始めた。そして杖を振りかざした瞬間、地面がモコモコモコと持ち上がっていき、盛り上がった土と共に木の根っこが地面から排出された。
「最近レベル上げたんだ。土魔法。アースクエイクとかすっごく強いんだよ」
無邪気にそんなことを言うけど、地震を起こせるなんて神に近い所業だよユイ。腕を上げたね。雄太がもしよそ見をしたらそれを使って地面に身体を埋めるといいよ。そんなことはまずありえないけど。
でも、気になったのが、根っこの先。黒ずんでるよ。
そして根っこに何かが絡んでいた。
黒ずみの根源はそれらしい。
見ると、出た。アレだ。
「『禍物の知核』発見……」
根っこに絡まっていたのは、『禍物の知核』だった。
うん、嫌な気を放ってる。
「ヴィデロさん、これ、アレだよね……」
「アレだな。ってことは、やっぱり東にも『妖精の巣』があったってことか」
「伐採に行かないと、またあんな魔素溜まりが出来るってことだよね……」
「だな」
根っこを二人で覗き込んで頷き合う。もう一度コースト村の森に行って、木を探さないとまたあそこらへんが危なくなるってことだよね。
「何だこれ」
ブレイブが手を伸ばそうとしたので、慌てて「触っちゃダメ!」と止める。ディスペルハイポーションは持ってるから大丈夫は大丈夫なんだけどね。
「それを触ると複合呪いに掛かるから、触らないでね」
注意してからディスペルハイポーションを取り出してヴィデロさんにお願いします、と渡すと、ヴィデロさんが「なあマック」と木の根っこに絡まった『禍物の知核』を見下ろした。
「これ、聖剣で何とかできないのか?」
言われて気付く。聖短剣の餌になるかな。
「でもこれを浄化するのって『最上級聖魔法』だけだよ」
「やってみる価値はあるんじゃないか?」
「うん。一応」
俺が腰からルミエールダガールーチェを引き抜いた。
それを手に持って、ステータス欄を開く。そして魔法の所を選んで、俺が唯一使える「サークルレクイエム」を選んだ。まだ一度も使ったことない聖魔法。
これってどのくらいのレベルの魔法なのかな。
一応保険としてドイリーを腕に巻いて、MPが回復してるか見る。よし、大丈夫。
『この世界を見守る最上の神よ』
魔法を開くと現れる呪文を、剣を構えつつ唱え始める。
俺の声に呼応するように、聖短剣がキィン……と鳴り始めた。
『その気高き聖なる神気でこの禍なる気を包みこみ給え。円状鎮魂歌サークルレクイエム』
唱え終わった瞬間ググっと一気にMPが減った。MP枯渇の眩暈がくらりとする中、手の中の聖短剣から柔らかい光がぶわっと溢れた。
呪文名の通り、円状に光が広がり、地面から何か黒いものが浮き上がっては光に消えていく。それは根っこの『禍物の知核』も例外じゃなく。
黒く渦を巻いていた石の中から、もやもやっとした黒い何かが出てきて、光にかき消された。
すぅ……と静かに消えていく光。それと共に聖短剣も共鳴を止め、静かになった。
改めて勇者の地図を覗き込んで、雄太が首を捻る。
他の人たちも頷いてるってことは、とうとう雄太たちも壁のこっち常連になってるってことか。
ヴィルさんは何がある、とは一切言わなかったからな。気になる、とだけ。
「でも前も気になるっていうだけであの神殿を見つけたから、絶対に何かありそうなんだけどね」
「ああ。あんなでもあの勘だけは馬鹿にできないからな」
「ヴィデロさん……あんなでもって」
一応はヴィルさんを認めてはいるんだねヴィデロさん。ヴィルさんにしてみればヴィデロさんを滅茶苦茶甘やかしたくてしょうがなさそうなんだけど。温度差が凄い。
「マックの感知では何も感じないのか?」
「うーん、いまいち……ヴィルさん程感知能力が凄いわけじゃないから」
「じゃあ、他のスキルを使ってみるとか」
「高橋たちは何かを発見するようなスキルあったりする?」
「俺は罠感知なら」
ブレイブが手を上げて、罠感知スキルを発動する。
そして、首を捻る。
「何かある気がするけど、俺の罠感知スキルのレベルでは太刀打ちできない」
「発見できないってこと?」
「ああ。マックは何かないか?」
索敵、感知、鑑定眼、色々持ってはいるけれど。
とりあえず片っ端から使ってみよう。
とスキルを発動する。
感知は、何かある、かなあ? って感じで、よくわからない状態。何もないわけではないと思う。
次は探索スキル。なんか向こうの木の一本が何かに引っかかった。
「鑑定眼」
さっき引っかかった木を鑑定眼で調べてみる。
『チプレサス:辺境の魔素の濃い場所で育つ樹木。その土地に生えている木ととてもよく似た姿に成長する。栄養分に魔素を多分に含んでいることで、葉にはとても濃厚な魔素が溜まっていると言われている。別名『妖精の巣』とも呼ばれており……』
そこから先の文字は文字化けに近い状態で読めなかった。まだ鑑定眼のレベルが低いからかな。もしヒイロさんを連れてきたら、この木がどんなものなのかわかるのかな。
それにしても魔素を多分に含んでる木ってすごいなあ。細い葉は何かの素材になるかな。魔素を含んでるっていうからなるかも。採取できるかな。
その木に近付いていって葉に手を伸ばす。
「なんだ? その木が怪しいのか?」
雄太も面白そうな顔をして近付いてくる。
そして俺より先に葉に手を触れた瞬間、葉がザワリと波打った。
「いた! この葉、勝手に刺さってきやがった!」
「え?!」
雄太の言葉で思わず手を引っ込める。
でもそんな葉なら余計に欲しいかも。
俺はいつもは使ってない採取用グローブを取り出すと、手に填めた。ただ単に器用さが+2されるだけっていう代物だけど、刺されたときの保護になるだろ。って雄太、鎧で覆われた手、どうやって刺されたんだろう。
そっと手を伸ばして、葉を掴む。
「別に刺されないけど」
今度は木がざわめくこともなかった。
そして、普通に採取できた『チプレサスの葉』。
他の木も採取かな、なんて何気なく隣の木を鑑定してみると。
『コニフェール:どんな地にも育つ樹木。同種が数十種類ある。濃い魔素にも負けることがないので、辺境ではだいたいがコニフェール種の樹木。針のような葉の先に一定時期だけ実る小さな果実は食べることが出来る。状態:魔素過多』
思わず「は?」と声を出してしまう。あれ、待って。同じ木だと思ってたのに全然違う。
俺の声に、皆の注目が集まる。
「この木とこの木、全然種類が違うみたい。今高橋を攻撃した木は『妖精の巣』とか呼ばれてる『チプレサス』で、隣の木が普通の木だって」
「『妖精の巣』だと……?」
俺が説明すると、勇者が反応した。
「もしそれが本当なら、ここに魔素溜まりのデカいのが多発するのが納得できる」
勇者がそう言って剣を構えた。
それってどういうことだろう。魔素が多いからそれが魔素溜まりになるとかそういうことかな。
皆が首を捻っていると、勇者は剣を構えたまま俺たちに説明してくれた。
「昔俺の仲間だった賢者に教えて貰ったことがあるんだがな、『妖精の巣』という植物は魔素溜まりを作る木なんだそうだ。魔素がたんまり内包されてるから、それが洩れて魔素溜まりになる。そして、それを知らず放置していると、普通にできる魔素溜まりとは全く規模の違う魔素溜まりが出来るそうだ。だから見つけたらその木を伐採しとかないとヤバいってこった」
その説明で、俺とヴィデロさんは顔を見合わせた。
それってもしかして、東の果てにも『妖精の巣』があったのかな。生えてる木はこれとは違う気がするけど。
ああ、もしかして周りの木と同じような姿に成長するってあったから、そのせいで見分けがつかなかったのか。それよりも気になるのが、文字化けして読めなかった説明文字。もっとレベル上げないと読めないのかな。すっごく知りたいのに。それにこれ、素材になるみたいだし。
俺は手に持った針葉樹のような葉を見下ろした。
どう見ても素材。鑑定眼で見ると『辺境付近に生える木の葉の形をしている。魔素が濃いので調薬に使うと魔力の伸びがいい。状態:新鮮』ってなってるから、絶対に素材。もしかして、幹とか根っことかも素材になったりして。
勇者が切り刻んだら分けてもらおう。
勇者が気合いと共に木を一閃する。
ゆっくりと倒れた木は、大きな音を立てて地面に倒れた。すぐに鑑定眼を使うと、やっぱり素材だった。
「これ、このまま貰ってもいいですか?」
「『妖精の巣』をか?」
「はい。全体素材なんですこの木。全部の葉と幹。根っこはわからないですけど」
倒れた木を指さしてそう教えると、勇者は「好きにしろよ」と剣を鞘にしまった。
ユイがひょこっと覗き込んで、切り株になった木を指さしながら、「根っこも欲しいなら掘り返そうか?」と訊いてくる。
そんなことできるの? もしかしてスコップとか持ってる? と首を傾げると、ユイは呪文を唱え始めた。そして杖を振りかざした瞬間、地面がモコモコモコと持ち上がっていき、盛り上がった土と共に木の根っこが地面から排出された。
「最近レベル上げたんだ。土魔法。アースクエイクとかすっごく強いんだよ」
無邪気にそんなことを言うけど、地震を起こせるなんて神に近い所業だよユイ。腕を上げたね。雄太がもしよそ見をしたらそれを使って地面に身体を埋めるといいよ。そんなことはまずありえないけど。
でも、気になったのが、根っこの先。黒ずんでるよ。
そして根っこに何かが絡んでいた。
黒ずみの根源はそれらしい。
見ると、出た。アレだ。
「『禍物の知核』発見……」
根っこに絡まっていたのは、『禍物の知核』だった。
うん、嫌な気を放ってる。
「ヴィデロさん、これ、アレだよね……」
「アレだな。ってことは、やっぱり東にも『妖精の巣』があったってことか」
「伐採に行かないと、またあんな魔素溜まりが出来るってことだよね……」
「だな」
根っこを二人で覗き込んで頷き合う。もう一度コースト村の森に行って、木を探さないとまたあそこらへんが危なくなるってことだよね。
「何だこれ」
ブレイブが手を伸ばそうとしたので、慌てて「触っちゃダメ!」と止める。ディスペルハイポーションは持ってるから大丈夫は大丈夫なんだけどね。
「それを触ると複合呪いに掛かるから、触らないでね」
注意してからディスペルハイポーションを取り出してヴィデロさんにお願いします、と渡すと、ヴィデロさんが「なあマック」と木の根っこに絡まった『禍物の知核』を見下ろした。
「これ、聖剣で何とかできないのか?」
言われて気付く。聖短剣の餌になるかな。
「でもこれを浄化するのって『最上級聖魔法』だけだよ」
「やってみる価値はあるんじゃないか?」
「うん。一応」
俺が腰からルミエールダガールーチェを引き抜いた。
それを手に持って、ステータス欄を開く。そして魔法の所を選んで、俺が唯一使える「サークルレクイエム」を選んだ。まだ一度も使ったことない聖魔法。
これってどのくらいのレベルの魔法なのかな。
一応保険としてドイリーを腕に巻いて、MPが回復してるか見る。よし、大丈夫。
『この世界を見守る最上の神よ』
魔法を開くと現れる呪文を、剣を構えつつ唱え始める。
俺の声に呼応するように、聖短剣がキィン……と鳴り始めた。
『その気高き聖なる神気でこの禍なる気を包みこみ給え。円状鎮魂歌サークルレクイエム』
唱え終わった瞬間ググっと一気にMPが減った。MP枯渇の眩暈がくらりとする中、手の中の聖短剣から柔らかい光がぶわっと溢れた。
呪文名の通り、円状に光が広がり、地面から何か黒いものが浮き上がっては光に消えていく。それは根っこの『禍物の知核』も例外じゃなく。
黒く渦を巻いていた石の中から、もやもやっとした黒い何かが出てきて、光にかき消された。
すぅ……と静かに消えていく光。それと共に聖短剣も共鳴を止め、静かになった。
感想 555
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結済。
おまけのお話を時々更新したりしています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
表紙や動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
【8月書籍化♡】キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
※表紙その他のイラストはAIにて作成致しております。(文字指定のみで作成しております)
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
本編完結済です。
もっちもっち感謝祭で、リクエストいただいたお話を更新しています。
皆さまの応援のおかげで『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』書籍化、心から、ありがとうございます!
皆の動画をつくりました!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
表紙や動画にAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】憧れの先輩アルファに告白されたんだがどうやら罰ゲームだったらしい
ある日の放課後、校舎裏で花壇の手入れをしていた上田凛斗に告白してきたのは、憧れの先輩であり校内の人気者でもある上條蘭世だった。
目付きの悪さと暗い性格のせいで恋人どころか友達もいない凛斗は、戸惑いながらもお試しで蘭世との交際をはじめたのだが……
美形溺愛アルファ×三白眼平凡オメガ
ベータだった俺が後天性オメガになったら、幼馴染アルファがもっと過保護になりました
ごく普通のベータとして生きてきた村井圭太(むらいけいた)は、ある日突然、希少な「後天性オメガ」に転化してしまう。
不安な日々が始まる……かと思いきや、幼馴染アルファの白河泰雅(しらかわたいが)とはまさかの両思い。
早々に『番(つがい)』となり、幸せな日々を送っていた。
「オメガになっても俺は俺」と持ち前のポジティブさで新しい生活に向き合っていく圭太。
だが、晴れて番となった泰雅は、今まで以上に過保護になっていく。
どんなトラブルも二人なら大丈夫!
過保護で執着強めなスパダリ幼馴染攻め(α) × ポジティブで男前な元ベータ受け(β→Ω)
明るくて幸せいっぱいオメガバース!
私の大好きなオメガバース。
愛をたくさん詰め込んだので、みなさまにも楽しんでいただけますように。
辺境食堂の隠れΩなのに、拾った皇帝陛下が嫁になれと迫ってくる
元宮廷料理人で隠れΩの青年レオは、帝国の辺境で小さな食堂兼農園を営みながら、誰にも縛られない平穏なスローライフを送っていた。
ある日、レオは裏庭の不思議な洞窟で、血まみれになって倒れていた大柄な青年アレクを拾う。
彼の正体は、お忍びで辺境を訪れていた帝国最強のα皇帝だった。
身分を隠してレオの家に居候することになったアレクは、レオの作る絶品の手料理と、彼から漂う穏やかな香りに冷え切った心を溶かされていく。
一緒に土を耕し、美味しいご飯を分け合ううちに、相反するはずの二人のフェロモンは心地よく調和していくが、やがて帝都からの追手が迫り……。
手料理が繋ぐ心と体。身分差を越えた、最強α皇帝と隠れΩ料理人の美味しくて甘い辺境スローライフが幕を開ける!
※本作にはボーイズラブ要素およびオメガバース設定(α、β、Ωの概念やフェロモンに関する描写)が含まれています。苦手な方は閲覧にご注意ください。