これは報われない恋だ。

朝陽天満

文字の大きさ
423 / 744
連載

506、聖魔法レベリング

しおりを挟む
 ヨシューさんに聖魔法のレベルを上げていないのを気付かれてしまった俺は、調薬錬金術と共に聖魔法のレベル上げもしないといけなくなった。

 というわけで週末。俺は雄太たちと共に辺境の壁近くに来ている。

 臨時でパーティーを組んでくれて、俺の聖魔法レベル上げを手伝ってくれるのだ。

 持つべきものは友達だね。

 ヴィデロさんは今日は休みのはずだったのに、ロイさんの代わりに森の見回りに出ている。

 とうとうフランさんが産気づいたらしい。予定よりもひと月も早いからどうしよう、なんてロイさん真っ青な顔をしていたとか。

 産まれて落ち着いたら、俺とヴィデロさんを自宅に招待してくれるって言ってたから、今から楽しみ。



「至高の神よ、その尊き力の閃光で魔を切り裂け『聖閃光斬』」



 聖短剣から光が扇状に飛び出して、魔物をザクっと切り裂く。ヨシューさん直伝の攻撃聖魔法だ。

 なお、レベルは低いので威力はまだほぼない。見た目が派手なだけである。



「ねえ、マック君って聖魔法のレベルどれくらい?」



 首を傾げながらユイが質問してくる。

 何を隠そう、俺の聖魔法レベルはまだ4だ。

 それを伝えると、ユイが驚いたように声をあげた。



「ほんとに? レベル4で辺境の魔物にあそこまでダメージ与えられるの? 凄いねマック君」

「え、でも微々たるものだよ、ダメージ」

「そんなことないよ。私の魔法レベルはもう三桁だもん。だからこそダメージ通るけど、レベル一桁台なんて普通は弾かれて終わっちゃうよ」

「そういうものなんだ」

「そうなの。ちゃんとHPバーが減ってるよね。凄いねえ」



 ニコニコと凄いを連発するけど、ユイの魔法はさすが3桁台というだけあって、当たるとだいたいHPバーの三分の一から四分の一はHPを削っていく。俺の魔法はちょっとへっ……たか? くらいの差。これ、レベルが上がったら威力も上がるのかな。そう思いながら次々MPの許す限り魔法を唱えていると、レベルがピロンと上がった。



「やった聖魔法またレベル上がった。ホントはこういうのずるいってわかってるんだけど。ごめん」

「気にすんなっての。それ気にしてたら俺らがやってるレベル上げだって結構ずるかったから。勇者容赦ねえからガンガンレベル上がって面白かった」

「高橋ねえ、ボロボロになっても笑いながら勇者に掛かって行くんだよ。凄いよドン引き」

「え、ドン引きしてたのか……?」



 ユイの言葉にショックを受けたような雄太に思わず笑うと、ユイが笑顔で「冗談だよ」と雄太の頭を背伸びして撫でていた。

 そうこうしているうちにまたも魔物が現れる。ここまで引っ切り無しだと確かにレベル上がるのは早いなあ、なんて思いながら聖魔法を唱える。

 半日ほど雄太たちにレベル上げに付き合ってもらうと、聖魔法はいつの間にやらレベル30まで上がっていた。すげえ。辺境すげえ。

 ここまで聖魔法レベルが上がると、確かにHPが減ってるという目に見える成果が表れるからか、段々と楽しくなっていく。

 やっぱりレベルが足りないからホーリーボムも威力が弱かったのかも。今の俺のホーリーボムは野球ボールからバスケットボール大に成長していた。ってことは、ヨシューさんの聖魔法レベルってどれくらいなんだろう。直径一メートル……まだまだ聖魔法も先は長いってことだよな。



 皆お腹が空いたから、とお昼にすることにした俺たちは、せっかくだからと壁の上でお弁当を食べることにした。いい景色を見ながら囲むお弁当はきっと美味しい。

 ということで、付き合ってくれる代わりに弁当は俺が用意するという約束を果たした俺は、辺境の壁の上でピクニックを敢行することにした。

 見回りの人や登ってくるプレイヤーが通り過ぎる横で、何かの毛皮を雄太が敷く。

 その上にひたすら作った食べ物を置いていくと、雄太たちの口から歓声が上がった。

 もちろんお茶も注いで祈りを唱える。



「いただきまーす」



 皆で手を合わせてから、料理に手を伸ばす。

 大量に作ったはずのサンドイッチは次々消えて行き、おかずの載ったお皿も次々空になっていく。



「おいしい。食べ過ぎても太らないのがいいよね」

「ほんとね。現実ではセーブしないといけないのが辛いわ」



 ユイと海里が揚げ物をつつきながら女子トークを繰り広げる。

 雄太とブレイブは連携の相談をしている。いつものことだけどつい笑いを堪えていると、海里が「そういえばさっき使ってた短剣、あれが魔法攻撃の触媒なの?」と話題を振ってきた。



「杖じゃないなんて珍しいね」

「聖魔法しか使わないしね。それに俺、この短剣を構えてないと聖魔法使えないんだよ」

「そうなんだ。面白いね。その短剣ほんと綺麗だよね。見せてもらってもいい?」

「いいよ」



 ユイが目を輝かせながら俺の腰にある聖短剣を見ていたので、鞘ごと外してユイに渡す。

 ユイは手に取って、綺麗な装飾、とニコニコと短剣を見る。そして、鞘から抜こうとして、首を傾げた。



「なんか、抜いちゃいけない気がする。私じゃないって言われてるっていうか」



 返すね、ありがとう、とユイが俺に短剣を差し出してくる。

 短剣を受け取って、俺は改めて短剣を見下ろした。

 めちゃくちゃフィットするっていうか、これが腰に下がっていて当たり前、抜いたらもう手に馴染みまくって離したくない、みたいな状態だった俺は、ユイの言葉がすごく不思議だった。それもまた、俺専用武器だってことなんだろうなあ。

 久しぶりに聖短剣を見てみた俺は、「へ?」と変な声を出してしまった。



『ルミエールダガールーチェ【95/***】:闇を吸収変換し、聖を吸収しおのれの力とする聖なる短剣。闇属性以外のものを傷つけると少しずつ力を失っていくので注意が必要。祭典儀式用であり、装備したものは特有の聖魔法『サークルレクイエム』が使えるようになる』



「なんか、聖短剣成長してる……? 闇餌食べさせてないのに」

「なんだ?」



 俺の呟きに、雄太たちが一斉にこっちを向いた。



「どうしたんだ? なんか壊れたのか?」

「これに耐久値はないんだけど、闇を吸収させてレベル上げるはずなのに、なぜか経験値が溜まってる」



 鑑定眼で見た聖短剣の情報を雄太たちに教えると、「それは、もしかして」と海里が口を開いた。



「聖も吸収するってことでしょ。ってことは、その短剣を媒体にして聖魔法を発してるんだから、その聖魔法もちゃっかり吸収してるかして増えてるんじゃないかしら」

「なるほど……」



 納得。ってことは、聖魔法のレベルも上がって聖短剣のレベルも上がって、一石二鳥ってことか。



「俄然ヤル気が出てきた」



 二つのレベル上げだ。

 おー! と気のいい返事をして、『高橋と愉快な仲間たち』が立ち上がる。

 その後には、綺麗に食べ物のなくなった空の皿が残されていた。ってか俺あんまり食べてないんだけど! いつの間に!





 皆で綺麗に後片付けをして、と言ってもまとめた皿を俺のインベントリにぶち込むだけなんだけど、俺たちはまたも魔物が跋扈する壁の下へ向かった。

 大分詠唱を覚えるくらいにはひたすら聖魔法を使って、魔物たちに微々たるダメージを与え、時に浄化し、時に回復して、俺はひたすら聖魔法だけを使い続けた。

 今も頭の中では「至高の神よ」と神に呼びかけ続けているような気がする。

 夜まで付き合ってもらって雄太たちと臨時パーティーを解除するころには、俺の聖魔法は50に近くなっていた。一日でこんなに上がるとは思ってなかった。さすが辺境、経験値が全然違う。

 ついでにパーソナルレベルも3くらい上がっていて、こんなところで毎日レベル上げしてたらそりゃ200なんてすぐ超えるよな、としみじみ思っていたら、雄太がニヤリと笑って肩を竦めた。



「壁の向こうはこんなもんじゃない美味しい経験値の塊がたんまりいるぞ。行ってみるか?」

「あ、無理ですごめんなさい」



 壁向こうはまだ早いから。俺辺境付近でもまだ早いと思ってるのに。皆限界近くのレベルでやっと壁向こうに行けるんだろ。

 俺はまだまだじゃん。



 雄太たちと別れてトレに自力転移魔法陣で戻ってきた俺は、改めてルミエールダガールーチェを見た。

 一日ブッ続けて聖魔法を打ってたせいか、聖短剣の経験値らしき数値は178になっていた。これがマックスになるとこの聖短剣はどうなるんだろう。

 薬師と錬金術師は戦いで上がる職業じゃないのがまたいい。これからは率先して聖魔法で戦おう、と決めると、俺は聖短剣を鞘に戻した。



 
しおりを挟む
感想 537

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり
ファンタジー
【書籍化!】第17回ファンタジー小説大賞『癒し系ほっこり賞』受賞作です。 (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~』です) ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。 最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。 この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう! ……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは? *** ゲーム生活をのんびり楽しむ話。 バトルもありますが、基本はスローライフ。 主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。 カクヨム様でも公開しております。

嫌われ魔術師の俺は元夫への恋心を消去する

SKYTRICK
BL
旧題:恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する ☆11/28完結しました。 ☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます! 冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫 ——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」 元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。 ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。 その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。 ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、 ——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」 噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。 誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。 しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。 サラが未だにロイを愛しているという事実だ。 仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——…… ☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。

藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。 妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、 彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。 だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、 なぜかアラン本人に興味を持ち始める。 「君は、なぜそこまで必死なんだ?」 「妹のためです!」 ……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。 妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。 ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。 そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。 断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。 誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!

をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
BL
これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。 ボクの名前は、クリストファー。 突然だけど、ボクには前世の記憶がある。 ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て 「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」 と思い出したのだ。 あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。 そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの! そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ! しかも、モブ。 繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ! ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。 どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ! ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。 その理由の第一は、ビジュアル! 夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。 涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!! イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー! ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ! 当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。 ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた! そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。 でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。 ジルベスターは優しい人なんだって。 あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの! なのに誰もそれを理解しようとしなかった。 そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!! ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。 なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。 でも何をしてもジルベスターは断罪された。 ボクはこの世界で大声で叫ぶ。 ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ! ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ! 最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ! ⭐︎⭐︎⭐︎ ご拝読頂きありがとうございます! コメント、エール、いいねお待ちしております♡ 「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中! 連載続いておりますので、そちらもぜひ♡

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。