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マルフィに起きた大異変
72話 運命の合流
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ニンファルで出会ったあの美女、主任に似てると思ったけど....
本当に主任だったのか。
胸を締め付けられるような”感動”とも言えるような感情が内側から湧いてくる。
なぜ、こんなに胸を揺さぶられるんだ?
目の前には転移してきたムスカリ君、マルシャという女性、荒川主任、モロゾフとかいう悪魔の男性がいる。
サファイアブルーの彼女はおずおずと俺に歩み寄り、
「えっと....久しぶり。さっきも言ったけど...アースでは本当にごめんなさい。私、アースでは全然余裕が無くて野田君に酷い事ばっかり言ってたと思うの」
サファイアの髪色と天使のような服装の主任が可愛いすぎて、何言われてるのかよく分からん。
「ああ.....あぁ、主任は俺が死んだ後、すぐにこちらに来たんですか?ファントムウイルスで?」
「うん。野田君が亡くなった後、すぐに幻覚が現れて、こっちに来たの。そこにいるストラ.....いえ、モロゾフに色々お世話をしてもらって、今、こうやって元の自分を思い出せたんだ」
そう言って、宝石のように輝く青色の髪を見せる。
「主任って....そんなに美人だったんですね.....」
あ、本音のままに言ってしまった。
姿が変わってからどうも本音が出やすいな。
「ん....アースの私の事をなんだと思ってたの?」
少しムッとした様子で言う。
「いやいやいや!俺は元の主任も好きですよ!!さっきも、アースで最後に会った時の主任可愛かったなぁと思ってた所ですから」
あ、本音が止まらない。
「..............」
片方のひじを抱き、頬を赤らめ俯く主任。
「そ...そういえば、野田君は元の自分の記憶とか、思い出したりはしてないの?姿は変わってるようだけど......」
「さっきも主任が言ってた”エルトロン”が俺の実体なのは知ってます。姿形は変わってるのに、エルトロンとしての記憶が戻ってこないのは、俺も不思議に思ってます」
「そうなんだ......
そういえば、他の方にまだご挨拶してなかった!
そちらにおられるのは、アガパンサ様ですね。
お久しぶりです。
えーっと、そちらの方が、ルーティア様でしょうか。
初めまして!ユリアナと申します」
丁寧にお辞儀をした。アースに居た時より遥かに上品になってる。
主任はアガパンサの事を知ってるのか。
主任をまじえてこうやって話すのは不思議な感じだ。
「私の事をご存じなんですね!
宜しくお願いします!!」
母さんが元気に挨拶を返す。
この人が俺の母さんだってこと主任はまだ知らないのかな。
「初めまして、私はマルシャと申します」
主任の後ろにいる、丸い眼の無邪気な印象の茶色髪の美女が挨拶した。
「お久しぶりです、ユリアナさん。マルシャさん。
アースでの試練、本当にお疲れ様です。
”あの時の事”あまり気にしないで下さいね。
これから大変かもしれないけど、あの行為に対する賛同者もいます。
ここは真相界、あなた達を裁く人などほとんどいません。
ユリアナさんが元の姿に戻れた事こそが、天の理に許されている証だと思います」
「は...はい........お気遣いのお言葉、感謝いたします。
しかし、あれ以降、人間の魔物への転生が始まったというのは本当でしょうか?」
”あの時の事”ってなんだ?なぜか、そこを意図的に伏せている感じがするんだが。
それに、人間が魔物に転生している件について、主任が知っていたとは!
「はい......あれ以降、魔物への転生が始まりました。
ただ、今把握している限りでは、悪いことばかりではありません。
本来数百年に及ぶ下層の真相界での刑期が、魔物に転生した後では数十年や数年で済むケースも頻繁にあります。
なぜそうなっているかは分からないのですが。
先ほど、そこにおられるアリシャさんが退治した魔物も下層の真相界からの転生者でしたが、その後、グランディにて誕生の兆しがあるようです。
ちなみに......アリシャさん、その件については大変申し訳ございませんでした。
マルフィに通じる洞窟内に魔物が存在するとは知らず.....」
「いやいやいや!!お気になさらないで下さい!
あの土竜に転生された女性は、やはり解放されたのですね!それが分かって本当に良かったです。
ただ......周さん!
マルフィにムスカリ君の家族いなかったじゃないですかー!!」
「ぐあっ!!............それについては本当に申し訳ない。
アリシャもムスカリ君も、怖い目に合わせちまったな.....」
そう言い、俺はムスカリ君に目をやる。
銀髪の美少年に成長している。切れ長の目に青い瞳。その眼は、こちらを直視している。
「いや、僕は周さんに拾ってもらった身だし文句なんて無い。
それに、この道のりで僕は成長できたみたいだし.....」
そう言い、ムスカリ君は自身の服を見る。
何だか戦えそうな服装だな.....魔王討伐に向かう勇者、といっても納得できるような感じだ。
「そうそう、ムスカリ君は自身の過去については何か思い出せたのかい?
例えば................前世とか」
ムスカリ君が魔神だった事について、本人は思い出しているのか?
もし、思い出してるなら、残酷な質問だよな。
ただ、俺はムスカリ君の罪の解消をとことんフォローすると決めているので、踏み込んで質問してみた。
「・・・・・・・・・・いや、まだ思い出せないみたいだ」
ん?何だこの間は。
前世を知ってる、知らない、どっちとでも取れるような反応だ。
「それで..........あなた、どういう風の吹きまわしなの?」
アガパンサの冷たい言葉がこの場に響く。
その瞳が見据えた先は、モロゾフだ。
「はは、どうって、運命の二人のキューピッド役をしただけですが」
おぉ、怖い怖いと言うようにおどけつつ、両掌を前に出し、相手をなだめる仕草をしている。
「あ! モロゾフは、私達を助けてくれたんです!」
慌てて主任がモロゾフをフォローする。
「そうなの.....」
と、目を細めてモロゾフを睨むアガパンサ。
いやいや、悪魔だからといってそこまで....
「それじゃ、再会も無事済んだことだし.....あとは、皆さん、お好きにどうぞ」
「え、もう帰るの?」
マルシャがモロゾフに声をかける。
「ええ、これでも私は立場上、色々忙しいもので.....それに」
と、なぜか、俺の方をチラリと見やるモロゾフ。
うん?なんか俺、悪いことでもしたか?
「では、皆さん、またお会いできるといいですね」
笑顔を浮かべ、手を振りながら転移していった。
「あの悪魔......何を考えてるの?まあ、周さんも無事だったし大丈夫か....」
アガパンサが何か不穏なことを呟いている。
俺が危険だったかのような物言い。一体何をそこまで。
これからどうしようかな。
主任ともっと話をしたいし、落ち着ける場所が欲しい。
家に帰るか.......うん?家!?
衝撃の事実に気付いた。
「うわ.....俺、これからどうしよう......」
俺には家が無い。
おれ、ホームレス神........
「大丈夫だよ、めぐ君には家が用意されてるから。本当ならエルモンテスで合流した後、すぐに案内する予定だったんだけど、色々あって遅くなっちゃったね。
ふふ.....お家を見たら驚くんじゃないかなぁ~」
俺の絶望的なつぶやきを聴いた母さんが、希望をくれた。
それにしても、この一言で、家が無いのを嘆いてるのよく分かったな。
さすが母さん。息子の事がよく分かる。
「そ...そうか。ありがとう!!じゃあ、俺の家でみんな集まらないか。そこで色々と情報交換とか、この先について話をしよう。まあ、みんなで集まれるほど広いか分からないけど」
この意見にそれぞれが賛成してくれた。
ムスカリ君はクールに振る舞っていたが、内心嬉しそうだ。
成長して随分キャラ変したな。
中学2年の男の子みたいだ。
楽しいなぁ。
みんなで一人の家に集まるって、学生の時を思い出す。
主任はマルシャという女性と一緒に何か談笑してる。
俺は横目で主任を見て..........胸の高鳴りと共にこの先を考え、喜びを一人かみ締めた。
-----------------------
コッコッコ.......
書斎のドアがノックされた。
胸ポケットに掛けてあったサングラスをかける。
「入ってください」
失礼します、と言いつつ、メゾニエルが入室してきた。
「ご主人様、あの二人を一緒にして宜しいのでしょうか?大戦を行うには時期尚早では.....」
メゾニエルが不安げに口にする。
「おそらく、大丈夫でしょう。私の見立てでは、野田周はエルトロンとしての記憶は当分戻りません。もしかしたら永遠に戻らないかもしれません。
ですので、ユリアナと結ばれても問題は無いでしょう。あくまでもそれは”野田周”ですから」
「そ、そうですか.........流石モロゾフ様です。お時間を頂き申し訳ございませんでした。では、失礼いたします」
言葉とは裏腹に、なおも不安そうにするメゾニエル。
そのまま転移していった。
....................
エルトロンを殺すために、エルトロンに因縁を持ち特殊な索敵能力を持つスローター・ウル・サーペントをけしかけていたが........そこにはセビュラに瓜二つの女性がいた。
サーペントの索敵にひっかかったのは、エルトロンが守護していたためであろう。
ユリアナやマルシャはともかく、その女性を殺さずに済んで良かった。
ただ、相手がエルトロンであるならサーペント程度では殺せない。そのため、私が救出しにきたと見せかけ、転移先で隙を見てエルトロンやユリアナ、マルシャを殺害し、封印を施す予定だった。
が......野田周としての自我は当分消える見込みは無いので、”仕掛け”を施されたユリアナを通じ、セビュラに瓜二つの女性、また、天使側の創造主の動向を探る事にした。
野田周とユリアナ、そして、その二人に対する神々の対応。
これから面白くなりそうだ。
クックック....クカカカカカカ!!
こんなに楽しいのは随分と久しいな。
本当に主任だったのか。
胸を締め付けられるような”感動”とも言えるような感情が内側から湧いてくる。
なぜ、こんなに胸を揺さぶられるんだ?
目の前には転移してきたムスカリ君、マルシャという女性、荒川主任、モロゾフとかいう悪魔の男性がいる。
サファイアブルーの彼女はおずおずと俺に歩み寄り、
「えっと....久しぶり。さっきも言ったけど...アースでは本当にごめんなさい。私、アースでは全然余裕が無くて野田君に酷い事ばっかり言ってたと思うの」
サファイアの髪色と天使のような服装の主任が可愛いすぎて、何言われてるのかよく分からん。
「ああ.....あぁ、主任は俺が死んだ後、すぐにこちらに来たんですか?ファントムウイルスで?」
「うん。野田君が亡くなった後、すぐに幻覚が現れて、こっちに来たの。そこにいるストラ.....いえ、モロゾフに色々お世話をしてもらって、今、こうやって元の自分を思い出せたんだ」
そう言って、宝石のように輝く青色の髪を見せる。
「主任って....そんなに美人だったんですね.....」
あ、本音のままに言ってしまった。
姿が変わってからどうも本音が出やすいな。
「ん....アースの私の事をなんだと思ってたの?」
少しムッとした様子で言う。
「いやいやいや!俺は元の主任も好きですよ!!さっきも、アースで最後に会った時の主任可愛かったなぁと思ってた所ですから」
あ、本音が止まらない。
「..............」
片方のひじを抱き、頬を赤らめ俯く主任。
「そ...そういえば、野田君は元の自分の記憶とか、思い出したりはしてないの?姿は変わってるようだけど......」
「さっきも主任が言ってた”エルトロン”が俺の実体なのは知ってます。姿形は変わってるのに、エルトロンとしての記憶が戻ってこないのは、俺も不思議に思ってます」
「そうなんだ......
そういえば、他の方にまだご挨拶してなかった!
そちらにおられるのは、アガパンサ様ですね。
お久しぶりです。
えーっと、そちらの方が、ルーティア様でしょうか。
初めまして!ユリアナと申します」
丁寧にお辞儀をした。アースに居た時より遥かに上品になってる。
主任はアガパンサの事を知ってるのか。
主任をまじえてこうやって話すのは不思議な感じだ。
「私の事をご存じなんですね!
宜しくお願いします!!」
母さんが元気に挨拶を返す。
この人が俺の母さんだってこと主任はまだ知らないのかな。
「初めまして、私はマルシャと申します」
主任の後ろにいる、丸い眼の無邪気な印象の茶色髪の美女が挨拶した。
「お久しぶりです、ユリアナさん。マルシャさん。
アースでの試練、本当にお疲れ様です。
”あの時の事”あまり気にしないで下さいね。
これから大変かもしれないけど、あの行為に対する賛同者もいます。
ここは真相界、あなた達を裁く人などほとんどいません。
ユリアナさんが元の姿に戻れた事こそが、天の理に許されている証だと思います」
「は...はい........お気遣いのお言葉、感謝いたします。
しかし、あれ以降、人間の魔物への転生が始まったというのは本当でしょうか?」
”あの時の事”ってなんだ?なぜか、そこを意図的に伏せている感じがするんだが。
それに、人間が魔物に転生している件について、主任が知っていたとは!
「はい......あれ以降、魔物への転生が始まりました。
ただ、今把握している限りでは、悪いことばかりではありません。
本来数百年に及ぶ下層の真相界での刑期が、魔物に転生した後では数十年や数年で済むケースも頻繁にあります。
なぜそうなっているかは分からないのですが。
先ほど、そこにおられるアリシャさんが退治した魔物も下層の真相界からの転生者でしたが、その後、グランディにて誕生の兆しがあるようです。
ちなみに......アリシャさん、その件については大変申し訳ございませんでした。
マルフィに通じる洞窟内に魔物が存在するとは知らず.....」
「いやいやいや!!お気になさらないで下さい!
あの土竜に転生された女性は、やはり解放されたのですね!それが分かって本当に良かったです。
ただ......周さん!
マルフィにムスカリ君の家族いなかったじゃないですかー!!」
「ぐあっ!!............それについては本当に申し訳ない。
アリシャもムスカリ君も、怖い目に合わせちまったな.....」
そう言い、俺はムスカリ君に目をやる。
銀髪の美少年に成長している。切れ長の目に青い瞳。その眼は、こちらを直視している。
「いや、僕は周さんに拾ってもらった身だし文句なんて無い。
それに、この道のりで僕は成長できたみたいだし.....」
そう言い、ムスカリ君は自身の服を見る。
何だか戦えそうな服装だな.....魔王討伐に向かう勇者、といっても納得できるような感じだ。
「そうそう、ムスカリ君は自身の過去については何か思い出せたのかい?
例えば................前世とか」
ムスカリ君が魔神だった事について、本人は思い出しているのか?
もし、思い出してるなら、残酷な質問だよな。
ただ、俺はムスカリ君の罪の解消をとことんフォローすると決めているので、踏み込んで質問してみた。
「・・・・・・・・・・いや、まだ思い出せないみたいだ」
ん?何だこの間は。
前世を知ってる、知らない、どっちとでも取れるような反応だ。
「それで..........あなた、どういう風の吹きまわしなの?」
アガパンサの冷たい言葉がこの場に響く。
その瞳が見据えた先は、モロゾフだ。
「はは、どうって、運命の二人のキューピッド役をしただけですが」
おぉ、怖い怖いと言うようにおどけつつ、両掌を前に出し、相手をなだめる仕草をしている。
「あ! モロゾフは、私達を助けてくれたんです!」
慌てて主任がモロゾフをフォローする。
「そうなの.....」
と、目を細めてモロゾフを睨むアガパンサ。
いやいや、悪魔だからといってそこまで....
「それじゃ、再会も無事済んだことだし.....あとは、皆さん、お好きにどうぞ」
「え、もう帰るの?」
マルシャがモロゾフに声をかける。
「ええ、これでも私は立場上、色々忙しいもので.....それに」
と、なぜか、俺の方をチラリと見やるモロゾフ。
うん?なんか俺、悪いことでもしたか?
「では、皆さん、またお会いできるといいですね」
笑顔を浮かべ、手を振りながら転移していった。
「あの悪魔......何を考えてるの?まあ、周さんも無事だったし大丈夫か....」
アガパンサが何か不穏なことを呟いている。
俺が危険だったかのような物言い。一体何をそこまで。
これからどうしようかな。
主任ともっと話をしたいし、落ち着ける場所が欲しい。
家に帰るか.......うん?家!?
衝撃の事実に気付いた。
「うわ.....俺、これからどうしよう......」
俺には家が無い。
おれ、ホームレス神........
「大丈夫だよ、めぐ君には家が用意されてるから。本当ならエルモンテスで合流した後、すぐに案内する予定だったんだけど、色々あって遅くなっちゃったね。
ふふ.....お家を見たら驚くんじゃないかなぁ~」
俺の絶望的なつぶやきを聴いた母さんが、希望をくれた。
それにしても、この一言で、家が無いのを嘆いてるのよく分かったな。
さすが母さん。息子の事がよく分かる。
「そ...そうか。ありがとう!!じゃあ、俺の家でみんな集まらないか。そこで色々と情報交換とか、この先について話をしよう。まあ、みんなで集まれるほど広いか分からないけど」
この意見にそれぞれが賛成してくれた。
ムスカリ君はクールに振る舞っていたが、内心嬉しそうだ。
成長して随分キャラ変したな。
中学2年の男の子みたいだ。
楽しいなぁ。
みんなで一人の家に集まるって、学生の時を思い出す。
主任はマルシャという女性と一緒に何か談笑してる。
俺は横目で主任を見て..........胸の高鳴りと共にこの先を考え、喜びを一人かみ締めた。
-----------------------
コッコッコ.......
書斎のドアがノックされた。
胸ポケットに掛けてあったサングラスをかける。
「入ってください」
失礼します、と言いつつ、メゾニエルが入室してきた。
「ご主人様、あの二人を一緒にして宜しいのでしょうか?大戦を行うには時期尚早では.....」
メゾニエルが不安げに口にする。
「おそらく、大丈夫でしょう。私の見立てでは、野田周はエルトロンとしての記憶は当分戻りません。もしかしたら永遠に戻らないかもしれません。
ですので、ユリアナと結ばれても問題は無いでしょう。あくまでもそれは”野田周”ですから」
「そ、そうですか.........流石モロゾフ様です。お時間を頂き申し訳ございませんでした。では、失礼いたします」
言葉とは裏腹に、なおも不安そうにするメゾニエル。
そのまま転移していった。
....................
エルトロンを殺すために、エルトロンに因縁を持ち特殊な索敵能力を持つスローター・ウル・サーペントをけしかけていたが........そこにはセビュラに瓜二つの女性がいた。
サーペントの索敵にひっかかったのは、エルトロンが守護していたためであろう。
ユリアナやマルシャはともかく、その女性を殺さずに済んで良かった。
ただ、相手がエルトロンであるならサーペント程度では殺せない。そのため、私が救出しにきたと見せかけ、転移先で隙を見てエルトロンやユリアナ、マルシャを殺害し、封印を施す予定だった。
が......野田周としての自我は当分消える見込みは無いので、”仕掛け”を施されたユリアナを通じ、セビュラに瓜二つの女性、また、天使側の創造主の動向を探る事にした。
野田周とユリアナ、そして、その二人に対する神々の対応。
これから面白くなりそうだ。
クックック....クカカカカカカ!!
こんなに楽しいのは随分と久しいな。
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