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女児霊といっしょに。~学校の七不思議~
第一章:夕暮れの忘れ物 14
しおりを挟む無事目を覚ました紅花さんは、二種類のキーホルダーを手にぽつりぽつりと当時の話をしてくれた。
事故があった日、紅花さんは友子ちゃんのキーホルダーを間違えて持ち帰ってしまったらしい。明日返せばいいかと思っていたが、その願いは叶わず友子ちゃんとは二度と会えなかった。
親友の死で塞ぎ込み、友子ちゃんとの思い出がいっぱいな学校に通えなくなった。それを心配した紅花さんの両親は隣の市に引っ越すことを決意した。
それから紅花さんは成長して結婚、美羽ちゃんが産まれた。そして小学生になることを期に地元に帰ることにした。
そして偶然にも美羽ちゃんは紅花さんが当時在籍していたクラスと同じ一年二組になった。
「これで分かったよ、今回の件」
全部すれ違いだ。
もし紅花さんがキーホルダーを間違えて持ち帰らなかったら。
もしすぐに友子ちゃんに返そうとしていたら。
もし紅花さんが事故後も奥部小に通うことが出来ていたなら。
友子ちゃんは二十五年間も教室を彷徨うことにならなかったかもしれない。
でも、仕方のないことだ。
誰も悪くない。
故に、悲しい。
「このキーホルダーを渡せば、友子ちゃんは楽になれるの?」
「はい、多分。それが彼女の心残りのようですから」
「それなら、あなたに託します」
紅花さんはキーホルダーの片方、キララちゃんがステッキを掲げているポーズの物をオレに渡そうとする。
「それは出来ません」
しかし、オレはそれを受け取らない。
「何でですか!?」
「それは……うまく言えないんですけど、紅花さんが直接返すのがいいと思います」
友子ちゃんを浄霊することがオレの仕事だが、キーホルダーを返す役目はオレが出る幕ではない。そう感じた。
「でも、私には霊感とかないし……」
そう言うと思った。
だが、それに関しては問題ない。方法はちゃんとある。
「大丈夫です。明日の放課後に一年二組に来て下さい。オレが友子ちゃんに会わせます」
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