女児霊といっしょに。シリーズ

黒糖はるる

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女児霊といっしょに。~学校の七不思議~

第二章:息を潜めて 2

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 二年生になると少し落ち着いてきて、授業を静かに受ける子供が多くなったと感じる。学年が一つ上がり、後輩が出来たという環境も大きく作用しているのだろう。
 担任教師がゴリマッチョの大男だからかもしれないが。
 筋肉増し増し、ドラマの熱血教師をそのまま引っ張り出してきたような超絶怒濤どとうの暑苦しい大男だ。
 でも相変わらずうるさい奴や馬鹿丸出しで九九の暗唱で何度も間違えている奴もいるけれども、それはそれで個人の味か。美羽ちゃんというオレの理解出来る範疇はんちゅうを限界突破した凶暴な子を見た後だと可愛いレベルだ。
 給食の時間もしっかり自分の席に座って食べているし正面の男子は牛乳を飲んでいるオレを変顔で笑わせてくるし……ってオイ、やめろ。
 変顔はやめろ。干からびたかえるみたいな顔は卑怯だぞ。
 まぁ、その程度じゃ笑わないけどな。オレは君と違って六年間、給食中の“笑った奴は負け選手権”に何度挑戦してきたと思っている(勝ったとは言っていない)。経験の差が違うのだよ、諦めろ。
 オイコラ、実力行使は反則だろ、腋をくすぐるな。流石にそれはいけない。

「う……やめ………くそ、こんなこと……で……!」

 あ、やばい。
 そろそろ限界。吹くぞ、吹くよ、マーライオンするぞ。

「何をしているのかナァ~?」

 と、そこに救世主登場。
 ゴリゴリムキムキマッチョメンの担任教師が、オレをくすぐる男子の頭をわし掴み。ニッコリ笑顔だけど血管浮いてますよ。

「席に、戻ろうネ……?」
「は、はひ……」

 何だろう。
 下手に怒鳴られるより百倍くらい怖いわ。
 もしオレがあの子の立場だったら小便漏らしていたね、きっと。
 男子のやることはいつの時代も変わらないな。君もいつか、怒られている子を見てオレと同じ気持ちになるよ。

「…………」
「……ちょっと、なんか反応してよ」

 訂正。女子でもアホをやらかす奴はいる、確実に。
 少なくとも、横で浮遊するななの白目出っ歯変顔がそれを照明してくれた。

「………ぐふっ」

 やべぇ。むせた。
 ちょっと牛乳が鼻に回ったじゃないか。
 あ、垂れてきた。

 なんて和やかに過ごしているが、ベランダからの悪しき気配はずっとダダ漏れだった。 朝から給食の時間までずっと、ねっとり湿気のような気持ち悪い空気が足元から這い上がってくる感覚だった。
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