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表立って言うことはなくとも、ツバキは凪の母親だ。そのことを、ヒバリは知っているはず。
「……あぁ、ツバキ第三夫人がサーミフ殿下の客人と密通しているという噂でしょうか?」
自らの主のことであるはずなのに、ポリーヌは淡々としている。不快さも怒りも存在しないその姿に、凪の中で疑念が膨れ上がった。
「そうです。今、殿下の客人としてこの王宮におられるのはヒバリ様のみ。ヒバリ様にとってもそうでしょうが、私や第三夫人にとっても不名誉な噂です。この件に関しては不可解なことが多いので、ヒバリ様と話がしたいのです」
これだけは譲れないという凪の強い瞳に、ポリーヌは静かに首を傾げた。
「噂に関してはそちらの良いようにしていただいて構いませんが……。例えどんな噂が流れようと、閣下がそれを信じられない限り誰をもヒバリ様を害することはできません。こちらとしてはそのようなことをヒバリ様のお耳に入れるのは避けたいと考えています」
ポリーヌの言葉が何を意味しているのか、凪は見極めねばならぬと目を細める。
ヒバリの耳に入れるのを避けたいとは、どういうことか。
「それに、僭越ながらナギ殿はその噂の全てをご存知でないようですから、ヒバリ様に何かを言う前に噂の全てをお知りになるべきかと」
昨日は更新を忘れておりまして、すみませんでした(汗)
「……あぁ、ツバキ第三夫人がサーミフ殿下の客人と密通しているという噂でしょうか?」
自らの主のことであるはずなのに、ポリーヌは淡々としている。不快さも怒りも存在しないその姿に、凪の中で疑念が膨れ上がった。
「そうです。今、殿下の客人としてこの王宮におられるのはヒバリ様のみ。ヒバリ様にとってもそうでしょうが、私や第三夫人にとっても不名誉な噂です。この件に関しては不可解なことが多いので、ヒバリ様と話がしたいのです」
これだけは譲れないという凪の強い瞳に、ポリーヌは静かに首を傾げた。
「噂に関してはそちらの良いようにしていただいて構いませんが……。例えどんな噂が流れようと、閣下がそれを信じられない限り誰をもヒバリ様を害することはできません。こちらとしてはそのようなことをヒバリ様のお耳に入れるのは避けたいと考えています」
ポリーヌの言葉が何を意味しているのか、凪は見極めねばならぬと目を細める。
ヒバリの耳に入れるのを避けたいとは、どういうことか。
「それに、僭越ながらナギ殿はその噂の全てをご存知でないようですから、ヒバリ様に何かを言う前に噂の全てをお知りになるべきかと」
昨日は更新を忘れておりまして、すみませんでした(汗)
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~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
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