必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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 ジッと見つめれば、やはり細い腕が布からはみ出ている。しかしその腕も、布も、ピクリとも動かなかった。
 どうしようか、と雪也は視線を彷徨わせる。とりあえず屈みこみ、クンと鼻をひくつかせた。特に、恐ろしい臭いはしない。
 もしも、もしもまだ生きているなら、このままではいけない。どんな事情があるのか雪也にはさっぱりわからないが、それでもここに放っておかれては、この布の中の者に待ち受けるのはひとつしかない。
 ゴクリと息を呑み、雪也は震える手を布に伸ばした。そっと布を掴み、持ち上げてみる。
「子供?」
 そこには、随分と細い少年が瞼を閉ざし横たわっていた。
 身長や顔を見れば子供というには少し成長しているように見えるが、その体つきは子供のように細く、雪也は目の前に横たわる人間が子供なのか否なのか、判断することができない。ピクリとも動かないその少年に嫌な予感が過る。雪也はソロソロと指を少年の口元に近づけた。
(……生きている!!)
 ほんの微か、なんとも弱々しくはあるものの、確かに雪也の指に吐息がかかった。慌てて少年の額に触れれば、そこはジワリと熱を持っている。
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