必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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「今日一日は様子を見た方が良いでしょうが、大丈夫そうであれば先程服用された薬を煎じましょうか? その場合は、申し訳ございませんがお金を頂かないといけないのですが」
 言いづらそうに顔を曇らせながら告げる雪也に、老人と息子は無言で互いに視線を向ける。一瞬後に口を開いたのは息子の方だった。
「父の症状に合うのでしたらもちろんお願いしたいのですが、おいくらほどでしょうか?」
 ある程度の裕福が出来るほどには、この卸問屋は栄えている。だが薬というものは大変に高価なのだ。いかに老舗であろうと、払えるものには限度がある。当然それを理解している雪也は、慎重になる彼らに薬包ひとつあたりの値段を口にした。値引きも値増しもしていない、誰に対しても同じ値段だ。その値を聞いた瞬間に、もう一度老人と息子は顔を見合わせた。その姿に雪也は首を傾げる。
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