必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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 闇が支配する夜に、わざと灯りを小さくした小部屋で二人の男が顔を合わせていた。窓もなく、出入口もひとつしか存在しない。屋根に忍び込まれたとしても、この部屋の周りには罠が山ほど仕掛けられており、近づこうものならばけたたましい音を響かせて侵入者の存在を屋敷中に報せるようになっている。そんな屋敷の中で一番厳重に守られている部屋で、そのすべては流石に知らないだろう相手がのんびりと茶を飲んだ。
「相変わらず、そなたが囲っている若者たちはずいぶんと過激なことを考えるものよ。これが若さゆえの力というものかのぉ。年寄りには考えもつかん」
 流石、流石、と笑う初老の男に、光明は小さく嗤う。己の保身の為ならば何でもする男が言えば、それは謙遜ではなく嫌味だ。ねっとりとへばりつく気持ちの悪い嫌味は、しかし目の前の男にふさわしいのかもしれない。
「策自体は認めましょう。何もせずにただ声を上げるよりは、よほど効果的です。世の中を変える大きな一手になることでしょう。あなたの屋敷も燃えることになるでしょうが、だからこそ、あなたは疑いの目から逃れることができる」
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