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20話 婚約者ジョナサン2 ジョナサンside
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幼馴染でも見たことが無いジュリーの泣き顔を初めて見て… ジョナサンは口を開けてまじまじとジュリーの顔を不躾に見つめ続けた。
「なっ……」
ジュリーは泣き腫らした真っ赤な目をサッ… と隠し、ハンカチでゴシゴシと涙をぬぐう。
「ジョナサン! ジュリーとあなたはもうすぐ義理の家族となる間柄ですが、ジロジロと女性の顔を見るなんて… いくらなんでも不作法ですよ」
男爵夫人は冷ややかな目でジョナサンをにらみつけた。
「申… 申し訳ありません! 叔母上」
アリアーヌではなくてジュリーが泣いていたのか? 信じられない。 ジュリーの泣き顔なんて… 初めて見たぞ? 驚いたな!
男爵夫人(叔母)に叱られても、ジョナサンはぼんやりとその場に立っていた。
ジュリーはそんなジョナサンを赤い目でにらみつけて怒鳴った。
「あなたのせいよ、ジョナサン! あなたがもっと、しっかりしてくれれば… 私はこんな思いは、しなかったのに」
「……っ!」
クソッ! 今さら、ジュリーは婚約解消のことを言っているのか? 僕たちの結婚式の準備を何も言わずに手伝っていたから… もう気にしていないと思っていたのに。
僕を愛していないくせに、なんて執念深いやつなんだ! 一度、解決したことを、また問題にするなんて。
ジョナサンもムッ… としながらジュリーをにらみ返した。
「あ… あなたは、セ… セイフォード男爵の後継者なのに… もっと領地のことや領民のことを、真面目に考えてくれたらっ…」
「何だって? なんで領地のことなんか、ここで急に言い出すんだよ」
あれ…? 婚約解消のことでは無いのか?
「お父様が… あなたには男爵家を任せられないから、私を他家に嫁がせないと、言っているのよ。 全部、あなたが悪いのっ…!」
激しい怒りで興奮したジュリーの瞳から、ふたたび涙がポロポロとあふれ出した。
「どういう意味だ? まさか男爵は… 僕とお前を結婚させる気なのか?!」
「バカ―――ッ!! もう、あなたなんて大嫌いっ! 自分で直接、執務室にいるお父様に聞いてみれば良いのよっ!」
わっ… と声をあげ、ジュリーはひざまずいて男爵夫人の膝で泣きだした。
「……?!」
何が何だか訳がわからない。
察しが悪いジョナサンはぼうぜんとジュリーを見ていると… ふだんはお淑やかな男爵夫人が貴婦人らしからぬ態度でチッ…! と忌々しそうに舌をならす。
「何をぼんやりしているの、ジョナサン! 早く執務室へ行き自分の耳で、自分の愚かさを知りなさい!」
「ええっ… はぁ…?」
「行きなさい!」
男爵夫人は居間の入り口をビシッ… と指さした。
「は… はい!」
ジョナサンは足早に居間を出て、男爵夫人に言われるがまま執務室へ向かう。
「…いったい、何が起きているんだ?」
泣きわめくジュリーを見たのも初めてだったが… 険悪な表情で怒鳴る叔母(男爵夫人)を見たのも、ジョナサンは初めてだった。
「なっ……」
ジュリーは泣き腫らした真っ赤な目をサッ… と隠し、ハンカチでゴシゴシと涙をぬぐう。
「ジョナサン! ジュリーとあなたはもうすぐ義理の家族となる間柄ですが、ジロジロと女性の顔を見るなんて… いくらなんでも不作法ですよ」
男爵夫人は冷ややかな目でジョナサンをにらみつけた。
「申… 申し訳ありません! 叔母上」
アリアーヌではなくてジュリーが泣いていたのか? 信じられない。 ジュリーの泣き顔なんて… 初めて見たぞ? 驚いたな!
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ジュリーはそんなジョナサンを赤い目でにらみつけて怒鳴った。
「あなたのせいよ、ジョナサン! あなたがもっと、しっかりしてくれれば… 私はこんな思いは、しなかったのに」
「……っ!」
クソッ! 今さら、ジュリーは婚約解消のことを言っているのか? 僕たちの結婚式の準備を何も言わずに手伝っていたから… もう気にしていないと思っていたのに。
僕を愛していないくせに、なんて執念深いやつなんだ! 一度、解決したことを、また問題にするなんて。
ジョナサンもムッ… としながらジュリーをにらみ返した。
「あ… あなたは、セ… セイフォード男爵の後継者なのに… もっと領地のことや領民のことを、真面目に考えてくれたらっ…」
「何だって? なんで領地のことなんか、ここで急に言い出すんだよ」
あれ…? 婚約解消のことでは無いのか?
「お父様が… あなたには男爵家を任せられないから、私を他家に嫁がせないと、言っているのよ。 全部、あなたが悪いのっ…!」
激しい怒りで興奮したジュリーの瞳から、ふたたび涙がポロポロとあふれ出した。
「どういう意味だ? まさか男爵は… 僕とお前を結婚させる気なのか?!」
「バカ―――ッ!! もう、あなたなんて大嫌いっ! 自分で直接、執務室にいるお父様に聞いてみれば良いのよっ!」
わっ… と声をあげ、ジュリーはひざまずいて男爵夫人の膝で泣きだした。
「……?!」
何が何だか訳がわからない。
察しが悪いジョナサンはぼうぜんとジュリーを見ていると… ふだんはお淑やかな男爵夫人が貴婦人らしからぬ態度でチッ…! と忌々しそうに舌をならす。
「何をぼんやりしているの、ジョナサン! 早く執務室へ行き自分の耳で、自分の愚かさを知りなさい!」
「ええっ… はぁ…?」
「行きなさい!」
男爵夫人は居間の入り口をビシッ… と指さした。
「は… はい!」
ジョナサンは足早に居間を出て、男爵夫人に言われるがまま執務室へ向かう。
「…いったい、何が起きているんだ?」
泣きわめくジュリーを見たのも初めてだったが… 険悪な表情で怒鳴る叔母(男爵夫人)を見たのも、ジョナサンは初めてだった。
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