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27話 求婚2 エドガーside
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休暇をとり領地へ帰って来てもエドガーは仕事がある日と同じく… いつもの時間に起き、いつもと同じように身だしなみをととのえ、朝食室へ行ききっちりと朝食をとる。
そんな規則正しい生活を今日もおくろうとしているエドガーだが… 今朝は目覚めた時からずっと落ちつきをなくしソワソワとしていた。
「……」
とにかく求婚だ! ジュリーに求婚しないと… 何も始まらない。
だが、そんなせっかちなエドガーの焦る気持ちとは裏腹に… 規則正しく朝の早い時間に起きてしまったせいで、他家へ訪問するには時間的に早すぎた。
「やはり午後の一番のどかな時間に行く方が良いだろうか?」
そこで午前中は執務室で領地管理人が置いて行った報告書を読もうとしたが… エドガーは1行目を読み始めてすぐに、いくら読んでも報告書の内容がいっさい頭に入らないとさとり挫折した。
「そうだ、馬だ! 今からここを出て領地を見ながら少し遠回りをしてセイフォード男爵邸へ行けば良い。 よし、そうしよう」
そうと決まれば着替えなければ。 だが乗馬服はやめよう… 求婚をするのだから、先日王都でそろえた新しいのを着て行こう。
自室へ戻り急いで着替え伯爵邸の玄関ホールへおりると、そこには顔にグルグルと包帯を巻いたジョナサンがいた。
「ひどいよ兄さん。 やっぱり鼻が折れてた! どうしてくれるんだ? 曲がった鼻で結婚式には出たくないよ。 クソッ…!! うううぅ… 痛ってて……」
今朝になって痛みに我慢できず医者を呼び診察を受けたのだ。
「ジョナサン、文句を言うなら… 私の前でジュリーを侮辱した自分の口に言え!」
エドガーは弟をジロリッ… とにらんだ。
「ううっ…! 口で文句を言うのに、どうやって自分の口に文句をいうんだよ」
「愚か者!」
私は『黙れ!』という意味で言ったのだ。 まったく… これが自分の弟だと思うと情けなくなってくる。
あきれてため息をつき顔を横にふると、エドガーは愛馬がいる厩舎へ向かおうとするが…
「あれ、兄さん… 求婚するには時間が早くない?」
最新の流行の服を身にまとったエドガーを、ジョナサンはジロジロと羨ましそうにながめてからたずねた。
父親が亡くなって以来、田舎の本邸で暮らしているジョナサンは王都で何が流行っているのか… 今は何も知らないのだ。
仕事人間のエドガーよりも、遊びとお洒落が大好きなジョナサンとしては、流行の服を見せつけられるのは拷問に近いことだろう。
「ああ、確かに訪問するには早いから… 領地を少しまわってから行くつもりだ」
「ふう~ん… でも、兄さんは求婚するのに花のひとつも持って行かないの? ボンボン(砂糖菓子)は? 彼女を称える甘い詩は?」
「何だって…?」
甘い菓子に甘い詩? 胸やけしそうだ…
エドガーは眉をひそめる。
「だって女の子は甘いものが大好きだから… 求婚するなら絶対に全部、持って行かないと。 兄さんは王都で何も買ってこなかったの?」
顔を包帯でグルグル巻きにした男が女の子のことを語る。
「……」
結婚のための書類を揃えることしか頭に無かった。
思わずエドガーは黙りこんだ。
「伯爵家の温室でバラが咲いているから… 庭師(ガーデナー)に言ってピンクの香りが良いやつを切って持って行けば?」
「わかった」
甘い詩なんて死んでも書けないが… バラなら私でも切れる。
厩舎に向かうのは止めて、エドガーは温室へ向かった。
そんな規則正しい生活を今日もおくろうとしているエドガーだが… 今朝は目覚めた時からずっと落ちつきをなくしソワソワとしていた。
「……」
とにかく求婚だ! ジュリーに求婚しないと… 何も始まらない。
だが、そんなせっかちなエドガーの焦る気持ちとは裏腹に… 規則正しく朝の早い時間に起きてしまったせいで、他家へ訪問するには時間的に早すぎた。
「やはり午後の一番のどかな時間に行く方が良いだろうか?」
そこで午前中は執務室で領地管理人が置いて行った報告書を読もうとしたが… エドガーは1行目を読み始めてすぐに、いくら読んでも報告書の内容がいっさい頭に入らないとさとり挫折した。
「そうだ、馬だ! 今からここを出て領地を見ながら少し遠回りをしてセイフォード男爵邸へ行けば良い。 よし、そうしよう」
そうと決まれば着替えなければ。 だが乗馬服はやめよう… 求婚をするのだから、先日王都でそろえた新しいのを着て行こう。
自室へ戻り急いで着替え伯爵邸の玄関ホールへおりると、そこには顔にグルグルと包帯を巻いたジョナサンがいた。
「ひどいよ兄さん。 やっぱり鼻が折れてた! どうしてくれるんだ? 曲がった鼻で結婚式には出たくないよ。 クソッ…!! うううぅ… 痛ってて……」
今朝になって痛みに我慢できず医者を呼び診察を受けたのだ。
「ジョナサン、文句を言うなら… 私の前でジュリーを侮辱した自分の口に言え!」
エドガーは弟をジロリッ… とにらんだ。
「ううっ…! 口で文句を言うのに、どうやって自分の口に文句をいうんだよ」
「愚か者!」
私は『黙れ!』という意味で言ったのだ。 まったく… これが自分の弟だと思うと情けなくなってくる。
あきれてため息をつき顔を横にふると、エドガーは愛馬がいる厩舎へ向かおうとするが…
「あれ、兄さん… 求婚するには時間が早くない?」
最新の流行の服を身にまとったエドガーを、ジョナサンはジロジロと羨ましそうにながめてからたずねた。
父親が亡くなって以来、田舎の本邸で暮らしているジョナサンは王都で何が流行っているのか… 今は何も知らないのだ。
仕事人間のエドガーよりも、遊びとお洒落が大好きなジョナサンとしては、流行の服を見せつけられるのは拷問に近いことだろう。
「ああ、確かに訪問するには早いから… 領地を少しまわってから行くつもりだ」
「ふう~ん… でも、兄さんは求婚するのに花のひとつも持って行かないの? ボンボン(砂糖菓子)は? 彼女を称える甘い詩は?」
「何だって…?」
甘い菓子に甘い詩? 胸やけしそうだ…
エドガーは眉をひそめる。
「だって女の子は甘いものが大好きだから… 求婚するなら絶対に全部、持って行かないと。 兄さんは王都で何も買ってこなかったの?」
顔を包帯でグルグル巻きにした男が女の子のことを語る。
「……」
結婚のための書類を揃えることしか頭に無かった。
思わずエドガーは黙りこんだ。
「伯爵家の温室でバラが咲いているから… 庭師(ガーデナー)に言ってピンクの香りが良いやつを切って持って行けば?」
「わかった」
甘い詩なんて死んでも書けないが… バラなら私でも切れる。
厩舎に向かうのは止めて、エドガーは温室へ向かった。
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