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(手を……繋ぐ!?)
ていうか、優真はこれをサークル仲間の女子達とやったのだろうか。
そう思うと、嫉妬心が芽生えてくる。
しかし、そんな手を繋ぐなんて大胆なこと、俺から出来るわけがない。
「……っ」
俺はすっかり狼狽えてしまった。
すると、横からするりと手を取られ、あっという間に恋人繋ぎにされる。
「……!?」
「ふふ、どうせやるなら、このぐらい大胆にしないとね。さぁ、陽斗君……今の気持ちを聞かせてくれるかな?思ったことは全て、思う存分語ってほしい」
「お、お、おま……っ」
平然と手を繋ぎ、無駄にカッコよくインタビューしてくる優真を前に、俺は口をパクパクさせる。
(くそっ、なんでそんな余裕なんだよ……!)
……こうなったら、俺だって。
俺は優真を動揺させてみたくなり、思い切って、優真の肩口にポスッと顔を埋めた。
勿論、恋人繋ぎは解除しないままだ。
小さく息を吸い込み、口を開く。
「……ドキドキする」
そう一言だけ、告げてみた。
やばい、恥ずかしい……!
けれど、返事がない。
(……あれ?)
あまりにも無反応なので、そっと顔を上げて様子を伺うと……
(え……!?)
優真は頬を赤く染め、僅かに俯いていた。
ていうか、優真はこれをサークル仲間の女子達とやったのだろうか。
そう思うと、嫉妬心が芽生えてくる。
しかし、そんな手を繋ぐなんて大胆なこと、俺から出来るわけがない。
「……っ」
俺はすっかり狼狽えてしまった。
すると、横からするりと手を取られ、あっという間に恋人繋ぎにされる。
「……!?」
「ふふ、どうせやるなら、このぐらい大胆にしないとね。さぁ、陽斗君……今の気持ちを聞かせてくれるかな?思ったことは全て、思う存分語ってほしい」
「お、お、おま……っ」
平然と手を繋ぎ、無駄にカッコよくインタビューしてくる優真を前に、俺は口をパクパクさせる。
(くそっ、なんでそんな余裕なんだよ……!)
……こうなったら、俺だって。
俺は優真を動揺させてみたくなり、思い切って、優真の肩口にポスッと顔を埋めた。
勿論、恋人繋ぎは解除しないままだ。
小さく息を吸い込み、口を開く。
「……ドキドキする」
そう一言だけ、告げてみた。
やばい、恥ずかしい……!
けれど、返事がない。
(……あれ?)
あまりにも無反応なので、そっと顔を上げて様子を伺うと……
(え……!?)
優真は頬を赤く染め、僅かに俯いていた。
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