single tear drop

彩矢

文字の大きさ
395 / 967
7ヶ月後

7ヶ月後

しおりを挟む
疲れがどっと一気に押し寄せてきてすぐにでも目蓋と目蓋がくっつきそうになった。でも誰かに見られているような気がして、なかなか寝付かれずにいたら、春冷えのひんやりとした風が部屋の中に入ってきた。
あまりの寒さにぶるっと思わず身体が震えた。
廊下側の障子でも開いているのかな?
子供たちに風邪をひかせる訳にはいかないもの。布団から這い出て、足音を立てないようにそのまま這っていった。
指が一本分入るくらい障子が少しだけ開いていた。閉めようと手を伸ばしたものの、なぜかびくともしない。何度試しても閉まらなかった。
反対側に誰かいて邪魔をしているのだろうか。廊下をよくよく見ると黒い靴下の爪先の部分が見えてきた。

もしかして、遥琉さん…………?
いやでも会合と酒宴の真っ最中なはず。
一太もいるんだし抜け出せる訳がないし。
じゃあこの足は一体誰のなの?

首を傾げていたら勢いよく障子が開いたものだから、後ろに引っくり返るくらい驚いた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【8話完結】ざまぁされて廃嫡されたバカ王子とは俺のことです。

キノア9g
BL
王位継承権を剥奪され、婚約者にも婚約破棄された元王子カイル。 ショックで前世の記憶を思い出した彼は、平民として新たな人生を歩む決意をする。 心配して訪ねてきた旧友レオナードと深い絆が育まれ、カイルは自分の心に素直になる。 過去を乗り越え、共に歩む未来が描かれる物語。 全8話。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 【エールいただきました。ありがとうございます】 【たくさんの“いいね”ありがとうございます】 【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。

目線の先には。僕の好きな人は誰を見ている?

綾波絢斗
BL
東雲桜花大学附属第一高等学園の三年生の高瀬陸(たかせりく)と一ノ瀬湊(いちのせみなと)は幼稚舎の頃からの幼馴染。 湊は陸にひそかに想いを寄せているけれど、陸はいつも違う人を見ている。 そして、陸は相手が自分に好意を寄せると途端に興味を失う。 その性格を知っている僕は自分の想いを秘めたまま陸の傍にいようとするが、陸が恋している姿を見ていることに耐えられなく陸から離れる決意をした。

もう一度、その腕に

結衣可
BL
もう一度、その腕に

白花の檻(はっかのおり)

AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。 その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。 この出会いは祝福か、或いは呪いか。 受け――リュシアン。 祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。 柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。 攻め――アーヴィス。 リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。 黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。 王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。

ラベンダーに想いを乗せて

光海 流星
BL
付き合っていた彼氏から突然の別れを告げられ ショックなうえにいじめられて精神的に追い詰められる 数年後まさかの再会をし、そしていじめられた真相を知った時

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

無愛想な氷の貴公子は臆病な僕だけを逃さない~十年の片想いが溶かされるまで~

たら昆布
BL
執着ヤンデレ攻め×一途受け

処理中です...