single tear drop

彩矢

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彼の元フィアンセ

彼の元フィアンセ

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話しが長引いているのかな?
すっかり冷めてしまったお昼ご飯を眺めてはため息をつき、スマホの時刻を見てはため息をついていた。
もうかれこれ半日以上事務所に籠ってる。
腕の中ですやすやと穏やかな寝音を立てて眠っているのは心望。さっきまでぐすぐずしててようやく寝に入ってくれた。
太惺もくずってばかりで、千里さんが子供たちの遊び相手をしながら、あやしてくれている。

「未知・・・・」
ドアが少し開いて彼が、そぉーと足音を忍ばせてリビングに入ってきた。

「お昼は外で済ませてきた。連絡するべきだったな、ごめんな」

テーブルの上に置かれたままのお昼ご飯に気が付いたのか、申し訳なさそうに俯いて謝ってくれた。

「これから弓削たちを連れて実家に行くことになった」

【え・・・・?】

予想もしていなかった言葉に唖然とした。

遥琉さん、それは鳥飼さんの為?
それとも咲さんっていう女性の為?
じゃあ僕は?僕や子供たちの事は心配じゃないの?
やっぱり咲さんの方が大事なの?

聞きたいことは山のようにあった。
でも喋ることが僕には出来ない。
彼を問い詰めて、引き留めることも出来ない。
歯痒くて、悔しくて、情けなくて。
何も出来ない自分に腹が立った。



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